省力化しても豊作！ロボット技術を活用した”WORKROID米“を初収穫

米作りの労働時間を大幅削減＆土地に張り付かない農業を実現

tmsuk

2023年9月27日 14時30分

株式会社テムザック（本店：京都府京都市、代表取締役社長：川久保勇次、以下「テムザック」）は、ロボット技術を用いた”WORKROID農業“を実践中の宮崎県延岡市内の圃場にて、第1回目の収穫を行いました。

WORKROID農業とは、テムザックが実施する、農業経験のない人でも取り組める省力化農業。2023年春から、雑草抑制＆遠隔監視ロボット『雷鳥1号』の開発・投入、ドローンによる播種作業の実施、水管理システムの運用などを最大限活用し、米粉用米の水稲直播栽培に取り組んでまいりました。米作りにかけた労働時間は、既存農業と比べ大幅に削減（＊図1）したにもかかわらず、無事稲穂が実り、1反辺り400kg弱収穫することができました。これにより、WORKROID農業が標榜する「省力化」「土地に張り付かない農業」などを実現できる可能性を確認することができました。今後は収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫したWORKROID米を製粉し米粉にすることで、６次産業化の仕組みづくりにも挑戦します。今後のWORKROID農業の取組、発表にご期待ください。

▲“WORKROID米” 研究の一環として鎌で刈り取りを実施

▲図1 稲作における労働時間の比較

■延岡市で実践中 ”WORKROID農業” の経過

2023年4月水管理システム

ドローンによる播種

雷鳥1号投入

2023年5月時点

2023年8月時点

2023年9月時点収穫前

2023年9月時点収穫後

2023年9月収穫した種籾

■背景
米は日本の数少ない食料自給品目ですが、農業従事者の最も多い割合を占めているのは75歳以上(＊1)。高齢化・担い手不足、そして耕作放棄地の拡大に歯止めがかからない状況の中、省力化・省人化に向けた技術革新が必須となっています。

テムザックは、長年培ってきたロボット技術を活かし農業課題を解決するため、2022年12月に、延岡市、北浦農業公社と連携協定（＊2）を締結いたしました。2023年4月には、延岡市に農業ロボットの実践拠点「アグリ研究所」（＊3）を開設し、農業経験のない人でも取り組める省力化農業 “WORKROID農業”（＊4）を本格始動いたしました。雷鳥シリーズ、ドローン、水管理システムなどを最大限活用し、米粉用の水稲直播栽培を実施しています。