24時間365日無人×自動運用を可能にする「DJI Dock3」スマート保安技術体験イベントを開催
さまざまな環境に適応するドローンソリューション「DJI Dock 3」による、太陽光発電所におけるスマート保安技術の体験イベントを開催しました。
日本グリーン電力開発株式会社主催、株式会社drone supply & controlおよび合同会社SORABOT協賛のもと、2025年4月23日に「スマート保安技術体験イベント」を開催し、完全自動運用を可能にする最新ドローンポート“DJI Dock3”の技術を用いたデモンストレーションを実施しました。

■ イベント概要
本イベントでは、太陽光発電所の広大な敷地における防犯・保守・点検業務のスマート化をテーマに、太陽光発電所の保守メンテナンスを行っているO&M事業者など11社へ、以下のデモンストレーションを行いました。
<主催>
・日本グリーン電力開発株式会社
<協賛企業>
・株式会社drone supply & control
・合同会社SORABOT
<実施場所>
・発電所名:茂原太陽光発電所(千葉県茂原市)
・敷地面積:約81ヘクタール
・出力:AC 50.0MW DC 67.2MW
茂原太陽光発電所は、67.2MW(DC)を誇る大規模太陽光発電所で、急こう配が多く移動負荷が高い最東端の工区にあるエリアを実証フィールドとして使用しました。
<実施内容>
・侵入者を検知した人感センサー等からの発砲をトリガーに、DJI Dock 3からドローンが自動で飛び立ち、上空から対象エリアを監視する「センサー連携自動離発着」の実演連携
・遠隔地からのドローン操作による、現場への移動が不要な定期点検のデモ
・ドローンが取得した映像やデータをリアルタイムで収集・共有し、遠隔から状況確認できる仕組みの紹介
・雨天での実演デモによる、天候に左右されない性能の紹介
DJI Dock 3を活用した自動離発着・遠隔操作・リアルタイムデータ収集を組み合わせることで、「緊急時の自動監視」と「通常時の遠隔点検」を一体化。
人手に頼る保安体制から、無人×遠隔×自動による「スマート保安」へのシフトを提案するべく、今回のイベントを企画しました。

■イベント実施の背景
①防犯・盗難対策の課題
太陽光発電所では、近年不法侵入や設備・ケーブルの盗難被害が全国的に問題となっています。
従来、太陽光発電所の防犯対策は、固定監視カメラやセンサーによる侵入検知に頼る一方、異常発生後の確認作業(誤報の確認や現場状況の把握)に時間を要し、初動対応の遅さが課題となっていました。
今回、発電所内の人感センサーとDJI Dock 3を連携させることで、侵入検知時にドローンが自動離陸し、上空から現場を監視するデモンストレーションを実施。防犯カメラの死角を補いながら、現場に人が駆け付ける前にドローンによる警告を行う新たな防犯ソリューションの可能性を提示しました。
これにより、管理者は初動対応として遠隔から即座に映像を確認し、侵入者に対する警告を行えるため、異常有無の遠隔監視による駆け付け対応の最適化、誤報による無駄な出動の削減、初動対応のスピードアップを実現。結果として、不審者や盗難被害の早期発見・抑止につながる、従来の「検知中心」から「確認・初動対応まで含めた」防犯体制強化に寄与します。
②点検業務の課題
太陽光発電所の運営には、定期的な設備点検や臨時の巡回確認が必要不可欠ですが、そもそも発電所が遠方にあり移動時間を要するだけでなく、点検対象が広範囲に及ぶため、従来の人手による点検は時間がかかり、人件費負担も大きい状況でした。
また急こう配や足場の悪い場所に太陽光パネルが設置された発電所も多く、地震・大雨・大雪などの影響により、作業員の立ち入りが危険となるケースも発生しています。
本イベントでは、遠隔地からのドローン操作による点検作業を実演。
予め設定したルートを自動飛行することで、人が現場へ移動することなく遠隔での対応が実現します。
ドローンが取得した高解像度映像やデータはリアルタイムで送信・記録できるため、従来の目視確認を補完し、異常箇所の早期発見や迅速な分析対応が可能になります。
■今後の展望
本イベントを通じて、DJI Dock3を活用した太陽光発電所の防犯・点検の有効性とニーズの高さが改めて確認されました。
今後は、警備会社との連携による警備業務としての遠隔監視・初動対応体制の強化に取り組み、侵入検知から現場対応までを一気通貫で支援できる防犯ソリューションの実用化を目指します。
また、ドローンを用いた点検業務においては、日本グリーン電力開発株式会社が提供するAIリモート点検サービス「REMOKEN」と連携することで、より効率的かつ安全性の高い点検業務を実現していきます。
従来人手に頼っていた太陽光発電所の防犯・保守・点検業務に対し、ドローンやIoT、AIなどの最新技術を積極的に活用する「スマート保安」の普及と実用化に向けて取り組んでまいります。
【各社概要】
会社名:日本グリーン電力開発株式会社
所在地:東京都千代田区一ツ橋2-5-5 岩波書店一ツ橋ビル9階
代表者:代表取締役社長 君塚 元
設立: 1998年7月
事業内容:
・太陽光発電所の開発
・太陽光発電所のO&M
・スマート点検サービスREMOKEN(リモケン)の開発・販売
・太陽光発電所のドローン撮影
・蓄電所の開発
・発電事業
・SAF開発
サイト:https://gpdj.jp/
メール:info@gpdj.jp
TEL:03-4588-6429(代表)
会社名:株式会社drone supply & control
所在地:東京都中央区東日本橋2-20-2 小田切ビル2階
代表者:代表取締役 溝口 実
設立:2018年6月
事業内容:
・ドローンのレンタルおよび販売
・ドローン修理(整備士2名在籍)、ドローンパイロット育成
・ドローン導入コンサルティング、各種飛行申請サポート
・撮影請負、データ解析支援
メール:cs@dsc-inc.co.jp
TEL:03-5825-6070
会社名:合同会社SORABOT
所在地:神奈川県横浜市都筑区荏田南5-20-9-503
代表者:代表社員 奥村 英樹
設立:2022年9月
事業内容:
・ドローンポート(Dock)の販売及び運用支援
・太陽光発電所のドローン点検、ドローン測量
・ドローンを活用した実証実験、機能検証サポート
・コミュニティー運営、新規事業企画のコンサルティング
サイト:https://www.sorabot.com/home
メール:sales@sorabot.com
TEL:080-3366-0103
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