「生分解可能なセルロースアセテート粒子と化粧品」で中国地方発明表彰「日本弁理士会会長賞」を受賞

株式会社ダイセル(本社：大阪市北区、代表取締役社長：小河義美)の発明「生分解可能なセルロースアセテート粒子と化粧品」(特許第6609726号)が、公益社団法人発明協会主催「令和2年度中国地方発明表彰」において、特別賞「日本弁理士会会長賞」を受賞いたしました。あわせて当社も発明の実施に尽力したとして「実施功労賞」として表彰されました。なお当社が発明表彰の特別賞を受賞するのは、平成29年度近畿地方発明表彰にて「エアバッグ用ガス発生器」が「大阪発明協会会長賞」を受けて以来、2度目です。

本発明は、当社の主力製品である酢酸セルロースを使用した真球微粒子です。「BELLOCEA®」の名称で化粧品原料としての製品化に向けた検討を進めております*。酢酸セルロースは自然界に存在する酢酸と植物由来のセルロースから製造され、水と二酸化炭素に生分解される、環境にやさしい素材です。当社はその酢酸セルロースを、独自の技術で微粒子に加工することで、表面がなめらかで、粒の揃った高度な真球状のBELLOCEA®の開発に成功いたしました。

昨今、マイクロプラスチックによる海洋環境汚染が世界的に問題視されている中で、化粧品業界においても、環境にやさしい天然由来の素材が求められております。当社はBELLOCEA®を、化粧品業界の環境対応ニーズにお応えするものとして、すでにサンプル品のご提供を行っており、製品化に向けて検討を進めております。

このたびの「令和2年度中国地方発明表彰」では、本発明の実施効果の高さや地域産業の向上への貢献などが評価され、特別賞「日本弁理士会会長賞」を受賞いたしました。また当社も、発明の実施への尽力に対して、「実施功労賞」として社長名で表彰されました。表彰式は2020年10月26日に「サンラポーむらくも」(島根県松江市)で行われます。
*「BELLOCEA®」の開発に関しては、2020年10月5日付で発表しております。

https://www.daicel.com/news/assets/pdf/20201005.pdf