【黒鳥社|新刊のご案内】 『WORKSIGHT[ワークサイト]26号 こどもたち Close Encounters with Kids』2/10刊行!
『WORKSIGHT[ワークサイト]』プリント版の最新号のテーマは「こども」。大人にとって最も身近な他者である「こども」に出会い直す旅。
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週刊のニュースレターを中心に、自律協働社会のゆくえを探ってきたコクヨのオウンドメディア「WORKSIGHT」。2/10(月)にプリント版最新号となる『WORKSIGHT[ワークサイト]26号 こどもたち Close Encounters with Kids』を刊行いたします。
不思議なことで笑い、めちゃくちゃに泣き、気分次第で自由に動き回る……。こどもとは、実はわたしたちの最も身近にいる「他者」なのではないでしょうか。今回の特集では、そんな他者としてのこどもに対して、さまざまな学問や芸術、エンターテイメントがどのように向き合ってきたのかをテーマに取材を実施しました。
江戸末期の異邦人は、なぜ日本を「子供の楽園」と呼んだのか? 民俗学が記録した日本のこどものことばをつくる力とは? こどもを魅了し続ける「怖い話」の変遷から、永井玲衣、なむ(ゲームさんぽ)、海猫沢めろんによるこどもへの「聞き書き」、日本写真史における「こども写真」の系譜、さらにはこどもが絵本をつくって売るドイツの出版社「本のこども」の秘密、アメリカ出版界で急拡大を続けるビジュアルノベルの世界に『育児の百科』と保育運動の思想まで。こどもを取り巻く世界に目を向けることで、大人の固定概念を揺さぶる新たな視点に気づく誌面となりました。ぜひご一読ください。
目次
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こどもの楽園
江戸から明治へ、写真と異邦人の記録
江戸末期から明治時代へ。日本が開国し、国家の近代化が怒涛の勢いで始まった19世紀。さまざまな異国人が日本を訪れ、その記録を残した。イギリスの初代駐日総領事となったラザフォード・オール コックは日本を「子供の楽園」と書き残し、それは欧米人にとっての日本の特徴として、何度も語り直された。長崎大学 附属図書館が公開している膨大な古写真データベースによる当時の写真と異国人の記録から、日本のこどもを取り巻く社会をまなざす。
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巻頭言
異界の住人を迎える
文=山下正太郎(本誌編集長)
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小さき者がことばをつくる
民俗学者・島村恭則に聞く
柳田国男がこどもを記す理由
こどもを観察し、それを書き記すこと。柳田国男が日本に民俗学という学問を生み出した当初より、こどもは重要な調査対象だった。『小さき者の声』『子ども風土記』といったこどもを題材にした著作にとどまらず、『野草雑記・野鳥雑記』『国語の将来』『蝸牛考』といった一見関連の薄い文献においても、柳田はこどもを重要な役割を果たす存在として記述していると民俗学者・島村恭則は語る。異界、過去、未来を縦横無尽に結びつける、民俗学とこどもの世界。
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2025年の『子供!』
インタビュー 津野海太郎
聞き書き 永井玲衣/なむ/海猫沢めろん
伝説の編集者・津野海太郎は、1985年にスタジオ・アヌーとともに174人のこどもたちの声を聞き取りした『子供!:10歳から15歳を中心に174人の子供たちが語る』を刊行した。本書で試みようとしたことはいったい何だったのだろうか。津野自身の振り返りを起点に、さまざまなかたちで人の話をことばにすることを生業とする3名が、こどもの声の聞き書きを実践。そこで発見したこととは。
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「本のこども」へようこそ
こどもが絵本をつくって売る魔法の出版社
ドイツ・ライプツィヒに、こどもたちが絵本の制作から販売までを行う出版社がある。こどもの発想と遊びが、大人との親密な対話を通じて編まれ、絵本として世界に出ていく。現地の絵本工房で、そのプロセスの一部を取材。
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キッズたちのコミック新世紀
『BONE』と「Scholastic」が変えたアメコミの未来
「アメコミ」と呼ばれるものが、こども向けのものではなくなって久しい。しかし、2005年から、その潮流は大きく変わり、気づけばアメリカのコミック/グラフィックノベルの世界は、こども向けの書籍の専門出版社「Scholastic」が最強のプレイヤーとして君臨する異世界となった。その巨大な地殻変動は、なぜ、いかに起きたのか。
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こどもが大好きな怖い話
時代を超えてこどもたちを魅了する怖い話=怪談。「学校の怪談」からネット怪談、「SCP財団」まで、こどもたちが大好きなホラーコンテンツの変遷とその背景を、『ネット怪談の民俗学』(早川書房)の著者・廣田龍平に聞く。怖い話を通してこどもたちが覗く異世界とは。
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おさなきひしゃたい
日本写真はこどもをどう写したか
カメラは眼前の現実の一部をフレームに収め、切り出す。被写体は、写真家が表現したい狙いから逃れることはできない。19世紀に生まれた写真というメディアが日本に伝わり、現在に至るまで、被写体としての「こども」は時代や写真表現の変化とともに、さまざまに姿を変えてきた。日本近代写真史を研究する気鋭の学芸員・若山満大の監修のもと、時代を象徴する写真家たちが幼き被写体に向けた眼差しを解き明かす。
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こどもがなぜか好きなもの
小さき者を魅了する秘密に迫るブックリスト
異様なほど、こどもの心を捉えて離さないものがある。「石」「箱」「棒」「人形」「甘いもの」「うんこ」......。それらの秘密に迫ることはこどもを知るための手がかりになるかもしれない。
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「保育」がコミュニティ運動になるとき
松田道雄が子育てに見た「社会を編み直す力」
明治生まれの知識人であり、小児科医だった松田道雄。『育児の百科』『私は赤ちゃん』などの著作でも広く知られる松田は、高度成長期で激変する日本の子育て環境を目の当たりにし、その対応として「保育」に希望を見いだしていた。今日でも保育をめぐる問題が絶えないなか、わたしたちは松田の思想、そして戦後日本の保育所づくり運動から何を学ぶことができるのか。出産を機に『育児の百科』を読み始め、いままさに保育園を探し中の筆者が、立教大学教授の和田悠に聞く。
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【書籍情報】
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書名:『WORKSIGHT[ワークサイト]26号 こどもたち Close Encounters with Kids』
編集:WORKSIGHT編集部(ヨコク研究所+黒鳥社)
ISBN:978-4-7615-0933-0
アートディレクション:藤田裕美(FUJITA LLC)
発行日:2025年2月14日(金)
発行:コクヨ株式会社
発売:株式会社学芸出版社
判型:A5変型/128頁
定価:1800円+税
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761509330
WORKSIGHT[ワークサイト]
コクヨが掲げる「自律協働社会」というありたい社会像を手がかりに、これからの社会を考える上で重要な指針となりうるテーマやキーワードを拾いあげ、探究するメディア。ヨコク研究所と黒鳥社が中心となり構成された編集部が、ニュースレター(毎週火曜日配信)を中心に、書籍、イベントなどコンテンツを展開中! ニュースレターの登録はこちらから。
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ヨコク研究所
未来社会のオルタナティブを研究/実践する、コクヨ株式会社のリサーチ&デザインラボ。パーパスである「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする」をキーワードとして掲げ、リサーチ、エンパワメント、プロトタイピングを主軸とした活動を展開し、会社の指針となる未来シナリオを更新すると共に、発信によってできたファンやコミュニティの中で新たな社会像をつくり上げます。
黒鳥社
いまの当たり前を疑い、あらゆる物事について、「別のありようを再想像(Re-Imagine)する」ことをミッションに、雑誌、ウェブ、映像、イベント、旅などメディアを問わず、コンテンツをプロダクション(制作)するコンテンツレーベルです。書籍に『会社と社会の読書会』(2025年1月)、『第七の男』(2024年5月)、『『忘れられた日本人』をひらく:宮本常一と「世間」のデモクラシー』(2023年12月)他。また、ポッドキャスト「メタバースえとせとら」「こんにちは未来」などの企画制作を行っています。
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