運転代行配車アプリのAlpaca.Lab、シリーズAでセゾン・ベンチャーズなどから資金調達を実施
累計調達金額は約5億円。協業による展開地域の拡大と、採用体制の強化へ
AIRCLE(エアクル)とは
運転代行配車プラットフォーム「AIRCLE(エアクル)」は、利用者と運転代行業者を繋ぐ配車サービスです。現在は沖縄・福岡・和歌山県に展開し、国内最大級の配車アプリとしてシェアを広げています。エアクルでは、利⽤者がスマホから配⾞発注をすると、運転代⾏業者と利⽤者の位置情報を活⽤し、効率的なアルゴリズムにより最適な配車を⾏います。
運転代行業者は随伴⾞の位置情報をリアルタイムに確認しながら配⾞⼿配が可能な上、⽬的地へのルート案内のほか、受注・発注処理、ドライバー管理などの⽇常業務も⼀括で管理することが出来ます。今までの紙への手書きで生じていたタイムロスやミスを無くすことで業務の効率化を目的とした「BUSINESS」や配車管理を行う「OPERATOR」など、業務支援クラウドサービスも提供しています。
資金調達の目的と背景
運転代行業者のビジネスモデルは、非効率的な業務形態や過度な価格競争で圧迫された市場など、課題が山積しています。例えば、利用者は電話をかけて配車を複数業者に依頼する必要があり、平均5分ほど時間を要していました。そのため、金土日の平均到着時間が60分と運転代行業者側の時間的ロスも多く発生し、非効率な運用が課題となっています。また、収益が上がりにくい構造からダンピング競争が加速し、法令順守が後手にならざるを得ない業者も発生しており、長年社会的な課題として残り続けていました。
その課題解決を図ろうと「業界全体の適正化」を目指して、2020年8月に「AIRCLE(エアクル)をリリースし、沖縄県にて展開を開始しました。
現在エアクルは福岡県と和歌山県に広がり、利用者は70,000ダウンロード、累計注文数17万件を突破し、運転代行業者は160業者360台以上が登録されています。アプリによる配車は平均30秒、平均到着時間は9分となり、従来と比較すると約80%以上の時間短縮に成功したことで、今までにない配車体験と業務改善を実現しました。
今回の資金調達により展開地域の拡大を目指し、マーケティング投資や新事業検証を積極的に行います。また、事業拡大を見据えた採用活動を強化していきます。
採用を強化するポジションについて
当社では、下記のポジションの採用を強化していきます。
ご興味ある方は下記当社「採用ページ」からご確認下さい。
【PdM】モバイルアプリのプロダクトマネージャー
【モバイルエンジニア】(iOS/Android)
【テックリード】PHP / Laravel
【バックエンドエンジニア】PHP / Laravel
採用ページURL: https://bit.ly/alpacalab_job
引受先コメント
株式会社セゾン・ベンチャーズ 代表取締役 足利駿二
外食の復調による顧客ニーズ、運転代行会社の管理体制改善、飲酒運転の撲滅など、多角的な価値提供を模索されているAlpaca.Lab様に参画させていただき誠にありがとうございます。エアクル等の運転代行領域はもちろんですが、モビリティや運転代行人材を活用したその他事業への展開も期待しております。Alpaca.Lab様の幅広い事業における決済領域等のご支援を含め、ぜひ一緒に良いサービスを提供していきたく思っております!!
株式会社DGインキュベーション 取締役CIO 前川 雅彦
デジタルガレージグループは、Open Network Lab 26期採択時より、沖縄県から社会の課題解決に挑戦するAlpaca.Labを支援してきました。飲酒運転撲滅だけでなく、モビリティとしての運転代行業の可能性にも注目しています。今回、さらなる事業発展を支援するため、Open Network Lab・ESG1号投資事業有限責任組合より出資しました。当グループが保有するネットワークやアセットとの連携、新規事業の共同開発等、さまざまな面からサポートし、さらなる価値創造を目指してまいります。
株式会社Alpaca.Lab 代表取締役 棚原 生磨 コメント
エアクルは新型コロナウイルスの影響を受けつつも、加盟運転代行業者の協力により配車体験を改善し、需要を大幅に増やすことができました。さらに、大手保険会社と提携した「運転請負業」など、特定の条件下にて普通免許による運行を可能にしました。今後は酔客だけではなく人と車輌の移動ニーズに積極的に答えることで、運転からモビリティの可能性を広げることを目指します。
今回の資金調達では、既存投資家の琉球銀行様の追加出資に加え、株式会社セゾン・ベンチャーズ様、DGインキュベーション様に出資頂きました。組織の強化、マーケティング投資だけではなく、事業連携を通した新規事業の実施、そして沖縄県と福岡県に次ぐ新たな都道府県への展開を目指します。
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