物流24年問題解決に向けたオープンイノベーション:自動搬送ロボットと上位システム連携用のAPIを一般公開
メーカー・卸売・小売業のサプライチェーン全体の自動化の促進
次世代の自動搬送システムを開発する株式会社LexxPluss(神奈川県川崎市、代表取締役:阿蘓 将也、以下LexxPluss)は、卸売、チェーンストア向けの物流センターの倉庫管理システム(WMS)や製造工場の生産管理システム(MES)と連携が可能なシステム連携APIを一般公開します。また、WCS/WESを手掛ける、大和ハウスグループの株式会社フレームワークス、セイノーホールディングスの子会社である株式会社セイノー情報サービス、その他1社とのシステム連携開発をはじめます。
メーカー・卸売・小売業のサプライチェーン全体の自動化が急務
物流24年問題を皮切りに、人手不足や高齢化による労働力不足は、物流・製造業にとって喫緊の課題となっています。内閣府が閣議決定した「物流革新緊急パッケージ」では、トラック運転手の労働負担軽減だけでなく、設備投資・物流DXの推進を第一の対策として明記し、自動化の重要性がますます高まっています。
物流自動化は、主にEコマース市場(市場規模:22兆円)に焦点が当てられていました。一方で、市場規模がEコマース市場の6倍以上ある卸売や小売(市場規模:135兆円)の物流セクターでは、中小から大企業まで市場の裾野が広いものの、物流施設での荷役作業の多くはまだ人手に依存しており、人手不足問題が深刻化しています。(参照:経済産業省)特に、チェーンストア業(小売・飲食)や卸売業では、社内・社外輸送にてかご台車や6輪台車など既に流通した台車を運用している場合が多く、既存設備・システムと融合させながら自動化していく必要があります。
LexxPlussは、そのように人手不足がより深刻化している卸売・小売の物流セクターの自動化を加速させるために、かご台車・6輪台車を無改造で500kgまで自動搬送できる自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」や群制御管理システム「Konnectt」、シャッターやエレベーターとの連携用IoT「Konnectt Hub」などの製品を販売しています。
オープンイノベーションによる課題解決
LexxPlussでは、自社設計した自動搬送ロボットの設計情報の無償公開を取り組んでおり、現在では40社以上のパートナーと共同開発・共同製造・共同販売を実施しています。
今回、LexxPlussでは、上位システム(WCS/WES等)との連携を簡略化できるシステムAPIを一般公開します。API情報は、制限なく誰でも閲覧することができ、システム構成を把握することができます。現在は、大和ハウスグループの株式会社フレームワークス、セイノーホールディングスの子会社である株式会社セイノー情報サービス、他1社と開発連携を実施しており、24年5月にシステム連携ができる状態で現場導入が可能となる予定です。また、その他のWCS/WES等との連携をより簡易化するために、自動搬送ロボットと上位システムとのシステム連携をクラウド上で検証できるクラウドシミュレーターを4月末に提供開始し、より多くの倉庫管理システムと連携していきます。
API URL :https://lexxpluss.github.io/konnectt-api/
APIの仕様画面
APIでは、タスクの実行、監視、ロボットの状況監視などが可能です。また、状態監視や通知機能など要望に対応できるように随時機能追加していきます。
株式会社LexxPlussについて
株式会社LexxPlussは、「自律的産業インフラへの進化を加速させる」をミッションに、日本のインフラを支える物流業・製造業の課題解決を目指すスタートアップです。現在は自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」やロボット統合制御システム「Konnectt」をはじめ、次世代の産業インフラとなるロボティクス・オートメーション製品を開発・製造・販売しています。
会社名:株式会社LexxPluss
代表:阿蘓 将也
本社所在地:神奈川県川崎市川崎区駅前本町12番1 川崎駅前タワー・リバーク 18階
米国インディアナオフィス:11 Municipal Drive, Suite 200, Fishers, IN 46038
社員数:59名(2024年1月末、派遣・業務委託を含む)
すべての画像