ROUTE06とVercelが戦略的パートナーシップを締結 AI駆動設計で開発の質と速度を革新
Acsim × v0/Vercelが実現する、要件定義から即日フロントエンド構築までの新しい開発体験
ROUTE06とVercelが戦略的パートナーシップを締結。「Acsim」「v0」とVercelの基盤を組み合わせ、要件定義から即日フロントエンド構築までを可能にするAI駆動環境を、すべてのSIer、IT部門、開発チームに提供します。
株式会社ROUTE06(本社:東京都千代田区、代表取締役:遠藤 崇史、以下「ROUTE06」)は、世界中の開発者と企業から信頼されるフロントエンドクラウドのリーディングカンパニーVercel Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:Guillermo Rauch、以下「Vercel」)と戦略的パートナーシップを締結しました。Vercelは、オープンソースフレームワーク「Next.js」の開発・運営を通じてWeb開発を革新し、高速性・拡張性・開発体験で世界をリードしています。

パートナーシップの背景
国内のITシステム開発市場は約17兆円規模で、その中でも要件定義や業務設計といった上流工程は5兆円以上を占める重要領域です。(出典:国内企業のIT投資に関する調査を実施(2024年))しかし、この領域は依然として開発全体のボトルネックとなっており、業務の複雑化や技術の高度化に伴って難易度が年々上昇しています。関係者が迅速かつ的確に意思決定を行うことが難しく、結果として手戻りやリードタイムの長期化が発生しています。
一方、世界的には生成AI市場が急拡大しており、2024年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)36.5%で成長すると予測されており(出典:Grand View Research)、その活用領域は実装工程から上流工程へと急速に広がっています。しかし、要件定義における本格的なAI活用はまだ始まったばかりで、効率化と品質向上を同時に実現できる実践的ソリューションは市場に不足しています。
こうした中、Vercelが持つグローバル規模の配信インフラと世界トップクラスのフロントエンド構築能力と、ROUTE06の要件定義特化型AIソリューション「Acsim」による構造化された要件定義がシームレスに連携することで、これまでの開発プロセスの限界を打ち破ります。両社はこのソリューションをすべてのSIer、IT部門、開発チームに共同で提供し、要件定義からプロトタイプ構築までを最短1日で実現。意思決定スピードと開発生産性を飛躍的に向上させます。
解決する課題
現状の課題
システム開発では、要件定義とフロントエンド構築が別々の工程として進むケースが大半です。この分断により、仕様の解釈や粒度に差が生じ、齟齬や手戻りが頻発します。さらに、動くプロトタイプが提示されるのは開発の後半で、方向性の誤りに気づいた時には既に多くの工数が費やされています。設計品質は担当者のスキルや経験に依存し、プロジェクトごとにばらつきが発生。上流工程の非効率は下流工程にも波及し、全体のリードタイム延長とコスト増大を招きます。
なぜ解決できなかったのか
従来のドキュメントベース要件定義は文章や図表に依存し、読み手による解釈の差が避けられません。要件の背景や意図といった暗黙知は共有しづらく、動作イメージが曖昧なまま進行することが多いのです。さらに設計から実装への橋渡しは人手による変換に頼らざるを得ず、その過程で情報欠落や仕様変更が発生。結果としてプロトタイプ化や検証は遅れ、スピードと精度の両立が困難でした。
今回のパートナーシップでどう解決するか
Acsimは要件定義を自然言語のやり取りから抽出し、機械可読な構造化データとして生成・蓄積します。この構造化データには業務フロー、機能仕様、関連情報が網羅され、設計から実装まで必要な情報を一貫して保持。このデータをVercelの「v0」とフロントエンド開発プラットフォームに直接連携することで、業務に即した高品質なフロントエンドを即日構築・公開可能にします。これにより要件定義と実装の分断を解消し、担当者に依存しない一定品質の設計と開発を実現。初期段階から動くプロトタイプを提示することで、意思決定を飛躍的に早め、開発効率を大幅に向上させます。
提供価値
要件定義を誰でも実現
Acsimが現場ヒアリングから業務フロー・機能一覧を抽出し、機械可読な構造化データとして蓄積。このデータをv0/Vercelに連携することで、業務要件に即した高品質なUIを自動生成。
即日フロントエンド構築
要件定義完了から数時間以内に、Vercelで動くプロトタイプを構築・公開。URL共有で顧客や関係者が当日中に画面を確認可能。Vercelのグローバル規模の配信基盤により、生成したプロトタイプは世界中の関係者が同じ環境で即座にアクセス・検証できます。
プロトタイプで意思決定を加速
触れるプロトタイプを基に議論することで、合意形成を短期間で実現。不明点や改善点を即座にフィードバックし、反映可能。
手戻り削減で開発効率を最大化
上流工程の精度向上が、実装以降の手戻りや改修工数を削減。設計から開発までのリードタイム短縮により、全体の開発効率を最大化。
コメント
VP of Partnerships at Vercel | Jen Shumann Chang 氏
ROUTE06は、開発現場における「構想」と「実装」のギャップを埋めることで、企業の迅速なプロダクト開発を支援しています。今回「Acsim」を、Vercelの「v0」に直接連携することで、企業は即座に実際のインターフェースを用いた検証が可能となり、リードタイムの短縮や、スライド資料での議論ではなくデータ主導の意思決定を実現できるようになります。
このパートナーシップにより、信頼性の高いVercelのAI Cloudと、ROUTE06の優れたAI専門性を融合し、日本企業が品質やガバナンスを損なうことなく、よりスピーディーに事業を推進するための強力な基盤となることを期待しています。
ROUTE06 | 取締役 松本 均 コメント
従来の要件定義アプローチでは、顧客や市場が求めるスピードに追いつくことが困難でした。会議で決めたことが形になるまでに何週間もかかり、その間に現場の熱は冷め、方向性もぶれやすくなる。資料を作って、レビューして、直しての繰り返しで、ようやく出てくる試作品はすでに遅い状態でした。Acsimで要件を構造化し、それを世界中の開発者が信頼するVercelのプラットフォームに流し込めば、会議中にもうフロントエンドが動き出す。終わる頃には関係者全員が画面を触っていて、その場で意見を反映できる。Vercelの卓越した開発体験とグローバル規模の配信基盤があるからこそ、このスピードと品質が実現します。意思決定のスピードは桁違いに上がり、結果として開発全体の生産性も飛躍的に高まります。Acsimとv0/Vercelは、確実に世の中を変えていきます。
Vercel Inc.(バーセル)
所在地:440 North Barranca Ave, Suite 4133, Covina, CA 91723, United States
設立:2015年11月
代表者:CEO Guillermo Rauch
事業内容:フロントエンド開発プラットフォーム「Vercel」の提供、オープンソースフレームワーク「Next.js」の開発・運営、AI UI生成ツール「v0」の提供。
コーポレートサイト:https://vercel.com/home
Vercelは「世界が最高のプロダクトを届けられるようにする」ことを使命とし、世界中の開発者と企業から信頼されるフロントエンドクラウドのリーディングカンパニーです。代表的なオープンソースフレームワーク「Next.js」を開発・運営し、パフォーマンス最適化と開発体験の向上でWeb開発の常識を塗り替えてきました。同社が提供するFrontend Cloudは、開発者に最高のエクスペリエンスとグローバル規模のインフラを提供し、より高速でパーソナライズされたWeb体験の構築・スケーリング・セキュリティ強化を可能にします。今回の提携により、Vercelの先進的なフロントエンド構築能力と、ROUTE06のAcsimによる構造化要件定義がシームレスにつながることで、システム開発のスピードと品質はこれまでにない次元へと引き上げられます。
株式会社ROUTE06(ルートシックス)
所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング9F
設立:2020年1月24日
代表者:代表取締役 遠藤 崇史
事業内容:AI駆動開発プラットフォーム、AI導入・活用支援、システム開発・コンサルティング
コーポレートサイト:https://route06.com/jp
ROUTE06は、人とAIの協創によってプロダクト開発を再定義するスタートアップです。自然言語による対話と直感的なノードUIを融合したユーザー体験を軸に、要件設計「Acsim」、AIエージェント構築「Giselle」、データベース設計「Liam」などのAI駆動開発プラットフォームを提供。設計・実装・運用の全工程に対応し、開発のスピードと品質を革新します。大手企業向けシステム開発の実績とモダンなプロダクト開発の知見を活かし、大手システムインテグレーターからスタートアップまで、すべてのプロダクトビルダーが自由にアイデアを形にできる未来を目指します。
Acsimとは
Acsim(アクシム)は、属人化しやすい要件定義において、AIが推進者の思考を補完・強化し、誰もが要件定義ができる世界を実現する生成AIプラットフォームです。現状把握や課題抽出、改善方針提示、本格的なプロトタイプ構築、稟議支援、設計書の自動出力まで、要件定義に必要なプロセスを一貫して支援します。生成された設計情報は構造化データとして蓄積され、実装・テストといった後続工程でも活用可能。開発全体の品質を高め、意思決定の精度とスピードを飛躍的に向上させます。
サービスサイト:https://ai.acsim.app
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