AI潅水施肥システムのゼロアグリ、エントリーモデルの「ゼロアグリLite」及びハイエンドモデルの「ゼロアグリPlus」を同時リリース
株式会社ルートレック・ネットワークス(本社:神奈川県川崎市 代表取締役社長:佐々木伸一、以下当社)は、2013年に発売を開始したAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」のモデルを拡充し、エントリーモデルとしてリモートで潅水施肥を行える「ゼロアグリLite」と、ハイエンドモデルとして統合環境制御が可能な「ゼロアグリPlus」を同時リリースいたします。本リリースにより、ゼロアグリシリーズとして、より多くの農業生産者の要望に応えることができるようになり、気候変動に適応した農業の生産性向上に貢献いたします。
■経緯
2013年に販売を開始したAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は、2024年に累計出荷台数400台を超え、これまで多くの農業生産者の作業効率化や生産安定に貢献してまいりました。
一方で、生産者のお声をいただく中で、「もっと安価に、手軽に導入できるものが欲しい」
「地上部の制御まで1つのシステムで管理したい」といったご意見を多くいただいておりました。
今回、その声に応えるために2つのモデルをリリースいたします。
(1)スマート潅水施肥システム「ゼロアグリLite」・・・AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」のエントリーモデル
(2)AI統合環境制御システム「ゼロアグリPlus」・・・AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」の地下部の制御に加えて、地上部の制御が可能なハイエンドモデル
生産者は、経営状況や課題、実現したいことに合わせて、必要なモデルを選ぶことができます。また、将来的に、更なるデータ活用型精密農業への移行や、栽培規模の拡大など、営農状況が変わった場合には、導入した制御盤はそのままお使い頂き、ソフトウェアのバージョンアップとセンサーや接点ボックスを追加するだけで、機能アップグレードができます(ソフトウェア・デファインド・グリーンハウス)。
それぞれのモデルに共通し、当社の技術のつよみでもある「IoT活用による遠隔管理・サポート」、「データのクラウド管理」、「ソフトウェアの継続アップデート」が可能です。余計な手間とコストをかけず、常に最新機能を活用しながら、安定した栽培に取り組んでいただくことができます。
■ゼロアグリLite概要
ゼロアグリLiteは、予報日射量によりセンサーレスで自動制御可能な潅水施肥システムです。
従来のゼロアグリと比較すると、土壌センサーによる制御機能がなくなり、より安価にご提供することができるようになりました。まずはリモートによる自動潅水を試してみたいという方におすすめです。ハウス栽培だけでなく、露地栽培での利用も可能です。
また、土壌センサーや気象センサー、地上部センサーも、モニタリングを目的としてオプションで付けていただくことが可能です。
《ご活用メリット》
①センサーが不要な予報日射比例制御による潅水
晴天時に供給したい潅水量を設定をしていただくことにより、予報日射量に応じて潅水量を自動調整いたします。センサーレスで、タイマー潅水よりも精密な潅水を実施いたします。さらに必要に応じてマニュアルで設定していただくことも可能です。
②スマホで簡単に設定変更・確認可能
ゼロアグリの動作は全てクラウドから制御しているため、、潅水施肥量の調整や、栽培情報などはすべてスマホで確認していただくことが可能です。忙しい時期や出張時なども安心して栽培管理をしていただくことができます。
③ゼロアグリへのアップグレードが可能
より高度な制御を行いたい場合、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」に有償アップグレードをしていただくことが可能です。その際、新しく制御盤を入れ替えていただく必要はなく、土壌センサーを追加していただくのみで対応が可能です。
《システム全体図》
■ゼロアグリPlus概要
ゼロアグリPlusは、潅水施肥の管理のみならず、天窓・側窓の開閉やカーテン・循環扇・加温機・CO2施用機といった、地上部の環境制御まで可能な統合環境制御システムです。
従来のゼロアグリのAI潅水施肥機能に加えて、地上部の環境制御まで行えることが特徴です。
また、既に導入されている既存の環境制御機器と連動することができるため、最小限のコストで導入をしていただくことができる拡張性の高い製品となっています。(*導入済みの他社製品の仕様確認は必要)
《ご活用メリット》
①管理画面を1つに統合し利便性を向上
これまで地上部と地下部で、別々の管理画面を見なければならず、設定の手間がかかる、などの課題をいただいていましたが、そういった課題を解決し、1つの画面上で環境制御をしていただくことが可能です。
②複数の制御盤を統合し、コスト削減
現在の施設園芸において環境制御機器を導入する場合に、導入している環境制御機器ごとに、それぞれ制御盤が必要となり、機器毎のコストと通信費用が必要でした。 これを、ゼロアグリPlusでは、各種制御盤を1つのシステムにまとめ、コスト削減と設置スペースの最小化をすることにより、経営資源の効率化を図ることが可能となりました。※接続対象の環境制御機器の仕様によっては、制御盤が必要となるケースもあります
③スマホで遠隔管理が可能
潅水施肥管理のみならず、地上部の環境制御についても、スマホで遠隔管理をしていただくことが可能です。
④対応機器や機能の継続的なアップデート
対応可能な環境制御機器は、現状実績のあるものから、ニーズに合わせて順次アップデートをしてまいります。また、制御可能な環境項目や機能についても、継続して研究開発を行い、利用者の方々には常に最新のソフトを使っていただくことが可能です。
《システム全体図》
■各モデルにおける機能比較
■ゼロアグリについて
ゼロアグリは、土壌センサーや日射情報から作物にとって最適な潅水、施肥量をAIが算出し、最適なタイミングで実施を行うスマート農業システムです。生産者の省力化だけでなく、作物にストレスのない潅水施肥により、作物の収量、品質向上に繋がるため、生産者の収益向上に貢献します。また、AIが最適な量の潅水施肥を行うことにより、気候変動に適応して、多施肥を防ぎ、化学肥料による地下水汚染やCO₂排出削減にもつながり、環境に優しい栽培が可能です。
2013年より販売を開始し、現在全国46都道府県の農家・農業試験場にて累計400台以上導入いただいております。
導入作物実績:トマト、ミニトマト、キュウリ、イチゴ、アスパラガス、ピーマン、パプリカ、ナス、メロン、トルコギキョウ、ブドウ、ナシ、スイカ、マンゴー、レモン、ホウレンソウ、ニラ、イチジク、ブルーベリー、パイナップル
機能の詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.zero-agri.jp/product.html
■ルートレック・ネットワークスについて
当社は、2005年の創業以来培ってきたM2M/IoT技術を活用して、2010年 総務省 広域連携事業の「ICTを利活用した食の安心安全構築事業」に採択されたことを契機として、明治大学黒川農場との共同研究を開始し、スマート農業事業に参入しました。2018年には、第4回日本ベンチャー大賞(農業ベンチャー賞 農林水産大臣賞)を受賞、同年 経済産業省よりJ-Startup企業、内閣府官邸 先進的技術プロジェクト「Innovation Japan」にも選出されました。
本リリースにおけるお問合せ先
株式会社ルートレック・ネットワークス 広報担当 中島
TEL:044-819-4711 E-Mail:mktg@routrek.co.jp
※記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
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