ノルウェーが2023年水産物年間輸出統計の実績を発表

日本へのノルウェーシーフードの輸出額は過去最高を達成

ノルウェー水産物審議会（本社：ノルウェー・トロムソ）は、2023年の水産物年間輸出統計の実績を発表しました。ノルウェーは202３年に、1,716億NOK（2兆282億円）相当の水産物を輸出し、輸出総額において過去最高を記録しました。この結果は年間を通じて、毎日3,900万食分ものシーフードが世界中で楽しまれていることを意味します。日本への総輸出量は 10.2万トンで2022年から17%の減少となりましたが、輸出額は1%増加の5０.8億NOK（679.5億円）となり、過去最高を更新しました。

ノルウェー水産物審議会 CEO　クリスチャン・クラーマー（Christian Chramer）は、ノルウェーの2023年のシーフード輸出について、以下のようにコメントしました。
「2023年は、ノルウェーのシーフード輸出額が過去最高の年でした。ノルウェーシーフードは依然として世界的に需要が高く、石油およびガスに次ぐ国内第2位の輸出産業として確固たる地位を確立しています。」

また、ノルウェー大使館 水産部 水産参事官　ヨハン・クアルハイム（Johan Kvalheim）は日本市場について以下のように述べています。
「日本へのノルウェーシーフードの輸出額は過去最高を達成し、世界全体でみると輸出先として9番目に大きな市場となりました。またノルウェーと日本間の貿易において、シーフードはノルウェーから日本への総輸出額の半分を占めており、二国間の長きにわたる強力なパートーナーシップを表しています。この素晴らしい関係性を保てるよう、2024年も安全で高品質なノルウェーシーフードを日本の皆様に届けてまいります。」

• サーモン輸出額歴代最高を記録

サーモンはノルウェーのシーフード輸出の中で輸出額が最も高い魚種です。全体の輸出額の約半分を占めています。

＜全体の輸出量・額＞
2023年総輸出量：123万トン　前年比2％減
2023年総輸出額：1,224億NOK（1兆628億円）前年比16％増　　　　　

＜日本への輸出量・額＞
2023年輸出量：2.4万トン　前年比17％減
2023年輸出額：29.6億NOK（394.6億円）前年比11％増

＜ノルウェー大使館 水産部 水産参事官　ヨハン・クアルハイム（Johan Kvalheim）コメント＞

「日本はノルウェーサーモンの輸出先として13番目に大きな市場であり、アジアでは中国、韓国に次いで３番目になります。日本がノルウェーから輸入しているサーモンのうち、90％は新鮮さが保たれたまま生の状態で空輸され、その中でも66%はフィレとして輸入されています。日本の皆様にはお馴染みのお寿司やお刺身はもちろん、肉のように加熱したスタイルなど、様々な方法で楽しんでいただきたいと思っています。」

• サーモントラウト輸出額が増加

サーモントラウトはノルウェーのシーフード輸出の中で輸出量と輸出額が5番目に高い魚種です。

＜全体の輸出量・額＞
2023年総輸出量：5.6万トン　前年比4％増
2023年総輸出額：54億NOK（729億円）前年比10％増

＜日本への輸出量・額＞
2023年輸出量：3,261トン　前年比9％減
2023年輸出額：3.8億NOK（51.2億円）前年比9％増

• サバ輸出額・輸出量ともに増加

日本はノルウェーサバの最大輸出国であり、ノルウェーで漁獲されるサバの約半分が日本に届けられています。

＜全体の輸出量・額＞
2023年総輸出量：29万トン　前年比13％減
2023年総輸出額：63億NOK（839億円）前年比1％増　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　
＜日本への輸出量・額＞
2023年輸出量：6.2万トン　前年比13％増
2023年輸出額：13.7億NOK（182.7億円）前年比27％増

＊輸出量が多い中国、ベトナム、タイなどへ輸出されたノルウェーサバも日本市場向けに塩サバなどに加工されています。

ヨハン・クアルハイム（Johan Kvalheim）は以下のように述べています。

「ノルウェーサバにとって日本は世界最大の市場であり、漁獲されたサバの約半分を日本に直接または間接的に輸入しています。2023年に日本へ直輸入されたサバは6万トンを超え、過去5年間で最高量を達成しました。2024年も引き続き日本の皆様にノルウェーの冷たく澄んだ海で育まれ、最も脂が乗る時期のみに漁獲された高品質のサバの安定的な供給を目指します。」

• ニシン輸出額が増加

ニシンはノルウェーのシーフード輸出の中で輸出量と輸出額が４番目に高い魚種です。

＜全体の輸出量・額＞
2023年総輸出量：23万トン　前年比20％減
2023年総輸出額：40億NOK（534億円）前年比3％増

＜日本への輸出量・額＞
2023年輸出量：3,531トン　前年比8％減
2023年輸出額：8,048万NOK（10.7億円）前年比27％減

「現在ニシンの最大の市場はエジプトでありますが、年々世界中で需要が高まりつつあることから、２０２４年には対日輸出が大きく伸びる可能性のある水産物の一つだと考えています。」

とヨハン・クアルハイム（Johan Kvalheim）は述べています。

＊ノルウェークローネ、1NOK＝約13.296円（2023年平均）

「Seafood from Norway」ノルウェー産シーフードについて

ノルウェーは、現在約150カ国にシーフードを輸出している世界第2位の水産物輸出国です。毎日3,900万食ほどのノルウェー産シーフードが世界各地で楽しまれています。ノルウェーは世界で販売されているサーモンやサバの主な原産地のひとつです。ノルウェー産のサーモンはノルウェー政府の認可を得た養殖場にて、海水環境の保全を考え、サステナブルに養殖されています。

北ヨーロッパのスカンジナビア半島の西岸に位置する南北に細長いノルウェーの海岸沿いには1,700以上のフィヨルドがあり、氷河の水が大西洋に流れ込むことから、冷たく透明で塩分の低い海水に満ちて魚にとって最適な環境です。ノルウェーの冷たく澄んだ海でゆっくりと育まれる魚は、身が大きく引き締まり、脂がたっぷり乗ることで引き出される豊かな旨みが特徴です。また、高品質のシーフードを世界中に提供し続けるために、代々伝わる経験を基に、最新技術と専門知識を駆使しつつ、ノルウェーの海と資源に配慮した持続可能な漁法で漁獲・養殖を行っています。「Seafood from Norway」の原産地表示は、ノルウェーが世界で品質の誉れ高い水産物の原産国であるとともに、それを保証することを示すものです。

 ノルウェー産シーフードやノルウェーの水産業に関する情報は、seafoodfromnorway.jp をご参照ください。