「ALL PLAYERS WELCOME」プロジェクト 11月22日(水)イギリス・テートモダンで「Project Humanity」を披露
慈善団体Fare Shareへの支援を目的としたチャリティーイベント「Big Bang Ball」で、ALSの可能性を広げる新たなツールとライブパフォーマンスを発表。
当日は、現地でプレゼンする田中と東京で演奏するALSアーティストの武藤将胤さんをリモートで繋ぎ、ライブパフォーマンスを実施。すべての人がプレイヤーになれるという力強いメッセージを発信し、満場総立ちの中パフォーマンスが終わると、会場に来場した400名超から拍手と歓声が巻き起こりました。
「ALL PLAYERS WELCOME」は、身体に障がいを持つ人を含め、さまざまなバックグラウンドを持った人とともに、その視点やクリエイティビティの力を借りて、誰でも表現ができるためのツールや環境をつくることを目的として、2022年6月に始動しております。
本イベントで披露された「Project Humanity」は、筋肉を動かす際に発せられる電気信号(筋電)を利用することで、リアルタイムにデジタル世界のアバターを操作できるツールとその取り組みです。筋肉が徐々に動かなくなる病気ALS(筋委縮性側索硬化症)と共生し、DJでもあるWITH ALS代表の武藤将胤さんとともに、身体機能に制限のある方でも“筋電”を活用することで、リアルタイムで自身の身体性、意思や感覚と連動したアバター操作やコミュニケーションが可能になる未来を目指します。これは長く「ALS=身体性を失うこと」とされてきた常識を覆すものとして注目が集まっています。
世界の舞台で歓声と拍手に包まれた圧巻のライブパフォーマンス
Dentsu Lab Tokyoは11月22日(水)、イギリス・テートモダンで開催されたチャリティーイベント「Big Bang Ball」に初めて登壇。
「Big Bang Ball」も後半に差し掛かり、盛り上がりを見せている会場で田中のプレゼンが始まった瞬間に会場全体は静寂に。観客は「Project Humanity」のプロジェクト背景などを熱心に聞き入っていました。パフォーマンスが始まるや否や、会場中が声援や手拍子で参加し、武藤将胤さんのDJパフォーマンスに呼応するように一緒に手を挙げたり、踊ったりしながら盛り上がりは最高潮に。会場に来場にした400名超の観客をともに、興奮と歓喜渦巻く圧巻のパフォーマンスとなりました。
パフォーマンス終了後には興奮冷めやらぬ観客からスタンディングオベーションの拍手と「素晴らしい演奏をありがとう。今までに見たことも感じたこともない体験だった。」や「イギリスで有名なラグビーで損傷し、体が動かせなくなる人たちが多くいる。そういう人たちのアイデンティティを取り戻すことができるかもしれない!可能性の想像力が広がった!」など、観客から多くの賞賛の声をいただきました。
Big Bang Ball開催概要
Big Bang Ballは、業界パートナーの協⼒のもと開催されているチャリティ⽬的のディナーイベントです。2023年はその6回⽬の開催となります。
●開催場所:イギリス・テートモダン
●実施日時:11月22日(水)18:45~01:00 ※現地時間
●登壇者:一般社団法人WITH ALS コミュニケーションクリエイター 武藤将胤
Dentsu Lab Tokyoクリエーティブディレクター 田中直基
●プロジェクトパートナー:NTT / WITH ALS
Dentsu Lab Tokyo 田中直基のコメント
TOKYO2020パラリンピック開会式で武藤さんと出会い、自分なりにALSのことを勉強してきました。そして、いつかもう一度、ALSの方が再び身体的同期性を獲得できたら、と思ってきました。転機となったのは昨年末にNTT人間情報研究所さんに見せていただいた筋電の研究です。武藤さんはご自身の筋肉で腕を上げることはできませんが、筋電を取ることはできました。理想がグッと現実のものに近づいた瞬間でした。今回は、デモンストレーションとして、武藤さんのアバター操作UIを開発しましたが、今後はメタバース空間で誰もが使える仕組みへと発展していけたらと考えています。
テートモダンについて
テートは、ロンドンでも有数かつ、世界を代表するパブリック美術館になります。その中でも、特にテートモダンは16 世紀以降の芸術を扱い、イノベーション、クリエイティビティそしてテクノロジーを⼈・ビジネス・社会のために活⽤することを⽬指しています。
ALL PLAYERS WELOCOMEなど12作品を展示するDentsu Lab Tokyo初の企画展「愛と出会えたテクノロジー展」
Dentsu Lab Tokyoは、テクノロジーと人間が出会うことで生まれた表現作品が一挙に集結する企画展示会「愛と出会えたテクノロジー展」を12月5日(火)から12月25日(月)までアドミュージアム東京で開催。Dentsu Lab Tokyoが2014年の発足以来過去9年間で携わった12作品の展示に加え、アドミュージアム東京が所蔵する国内外数十万の作品アーカイブからキュレーションした23作品を展示します。
その中で、「ALL PLAYERS WELCOME」のプロジェクトで生まれた視線だけでライブ演奏ができるツール「EYE XY PAD ver.2」を体験いただけるコーナーを用意します。
「愛と出会えたテクノロジー展」概要
・名称:「愛と出会えたテクノロジー展」
・開催日時:2023年12月5日(火)−12月25日(月)
・定休日:日曜日 / 月曜日 ※12月24日(日)、25日(月)特別開館
・開館時間:12:00-18:00
・開催場所:アドミュージアム東京 Hall B(東京都港区汐留 1-8-2)
・主催:(公財)吉田秀雄記念事業財団 アドミュージアム東京 / Dentsu Lab Tokyo
・技術協力:電通サイエンスジャム
Dentsu Lab Tokyoについて
Dentsu Lab Tokyo(デンツウラボトウキョー)は、研究・企画・開発が一体となったクリエーティブのR&D組織です。「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」をフィロソフィーとしながら、デジタルテクノロジーとアイデアによって、人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践しています。
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