ガイ・ウイリアムス氏を生物多様性関連ビジネス戦略アドバイザーに招聘
株式会社シンク・ネイチャー(本社:沖縄県浦添市、代表取締役CEO:久保田 康裕、取締役社長COO:舛田 陽介)は、自然と気候を統合したビジネス戦略の開発を推進すべく、ガイ・ウイリアムス(Guy Williams)氏を生物多様性関連ビジネス戦略アドバイザーに招聘したことを、お知らせします。
ガイ・ウイリアムス氏は、生物多様性と自然資本に関する業界のイノベーションと戦略の最前線で20年以上に渡って活躍してこられました。ガイ・ウイリアムス氏は、最大規模のコンサルティング(デロイトのアジア太平洋地域・グローバル自然環境部門)およびアドバイザリー企業数社(気候変動投資会社Pollinationなど)においてリーダー的な役割を担うとともに、TNFDのセクター別ガイダンスの執筆やSBTNにおけるワークショップのオーガナイズなど、多くの自然関連の枠組みや基準の策定において、重要な役割を担っておられます。また、ガイ・ウイリアムス氏は霊長類の保全科学にも深い関心を寄せており、効果的な保全戦略を支援するためのデジタルメディアやコミュニティ主導のストーリーテリングの活用にも関心を持っています。
目下、シンク・ネイチャーでは、生物多様性関連ファンドとネイチャークレジットの実装に着手しており、ガイ・ウイリアムス氏を招聘して、自然資本へのファイナンス・メカニズムの構築を加速することにしました。
株式会社シンク・ネイチャービジネス戦略アドバイザー、ガイ・ウィリアムズ氏のコメント
今こそ、企業は自然の根本的な重要性を認識するだけでなく、生物多様性の危機に対処するための効果的な行動を起こすべき時です。私たちは、科学を原動力とし、自然に対する真の解決策を推進するために協力する意欲を持つ先進的な組織と連携する必要があります。
シンク・ネイチャーは、自然を基盤とする新たな社会経済システムの構築を目指すリーダーシップとビジョンを体現しています。
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の提言への取り組みにおいて、グローバルリーダーとしての役割を担う日本の企業から学ぶべきことは数多くあります。また、報告や開示にとどまらず、自然保護に役立つ実際の行動を推進するためのパートナーシップ構築に役立てることができるでしょう。シンク・ネイチャーは、多くの日本企業がこのような主導的役割を担うことを支援する上で重要な役割を果たしており、そのポジションから、国境を越えて市場にポジティブな勢いをもたらすことができるでしょう。
私は、シンク・ネイチャーチームのアドバイザーとして、既存のクライアントを支援し、グローバルな成長とイノベーションをサポートできることを光栄に思います。
株式会社シンク・ネイチャーCEO、久保田 康裕 博士のコメント
この度、ガイ・ウィリアムズ氏を、シンク・ネイチャーの生物多様性関連ビジネス戦略アドバイザーとしてお迎えできたことを、とても嬉しく思います。
気候変動と生物多様性に関する対策は、難解なタスクです。なぜなら、国連・国・アカデミア・環境NGO・企業などのセクターが、サイロ化した構造の中で、様々なアジェンダに基づいて関与しているからです。一方で、自然関連データの分析に基づく情報、知見、戦略、そしてそれらの適切な運用は、セクター毎にサイロ化した議論を調和させ、セクター横断的な効果的かつ実行可能なアクションを可能にします。
ガイ・ウィリアムズ氏を生物多様性関連ビジネス戦略アドバイザーに招聘することを契機にして、気候・自然ネクサスなネイチャークレジットの実装を推進し、「誠実なる生物多様性ビジネス」を推進し、ネイチャーポジテイブと自然と共生する社会の実現に向けて、さらなる行動を加速していく所存です。
株式会社シンク・ネイチャー
生物多様性科学において卓越した実績を有する研究者で構成されている琉球大学発スタートアップ企業です(https://think-nature.jp)。世界の陸・海を網羅した野生生物や生態系の時空間分布を、自然史の研究論文や標本情報、リモートセンシング(人工衛星・ドローンによる観測)、環境DNA調査、野生生物の行動記録(バイオロギング)、植物・動物愛好者の研究などで収集された生物関連データ(地理分布、遺伝子、機能特性、生態特性など)を元にビッグデータ化し、AI等の最先端技術を用いたネイチャーの可視化や予測やシナリオ分析技術を有しています (J-BMP 1)。TNFDのデータカタリストイニシアティブに参画し、自然資本ビッグデータを活用した自然の持続的利用に関する分析、評価、ソリューション(GBNAT2 、TN LEAD 3)で、金融機関・機関投資家・企業の生物多様性対応を支援しています。さらに、「生物多様性ネットゲイン」を可視化し、ネイチャーポジティブ事業を推進するためのサービス(TN GAIN 4)を提供しています。また、生物多様性の記載に尽力している研究者を表彰する「日本生態学会自然史研究振興賞(*5)」を提唱し、賞金を提供して基礎科学の裾野を支える活動を行い、さらには一般向けに、生き物の豊かさを、地図で見える化したスマートフォンアプリ「ジュゴンズアイβ版(*6)」(無料)をリリースし、生物多様性の主流化(教育普及)を推進しています。
*1J-BMP: 日本の生物多様性地図化プロジェクトhttps://biodiversity-map.thinknature-japan.com/
*2 GBNAT: GBNATは、生物多様性、森林減少、人的影響、水リスクに関するグローバルな定量データを提供し、生物多様性への影響を評価するための優先地域の特定を支援します。GBNATの "ready-to-use" なアウトプットは、TNFDのロケーション評価をサポートし、さらにコモディティ生産、採鉱、自然再生拠点の分析にも役立ちます。https://lp.gbnat.com/jp/
*3 TN LEAD:全産業セクター&グローバルな事業拠点に対応した TNFD対応支援サービス https://think-nature.jp/service03
*4TN GAIN:住宅の庭づくり、都市再開発における不動産物件の緑化計画 、企業緑地や社有林の森づくり、ビオトープの計画など、ネイチャーポジティブ関連事業の効果量をビフォー・アフターの比較を基に算定し、生物多様性ネットゲインを可視化するサービス https://services.think-nature.jp/gain/
*5 日本生態学会自然史研究振興賞:日本生態学会の新賞、生物多様性に関する記載研究を推進している会員を表彰する新たな賞 https://note.com/thinknature/n/n885ba7f11009
*6 ジュゴンズアイ(DugongsAI)β版:生物種毎の生物の豊かさが地図上で可視化された個人向けスマホアプリ
すべての画像
- 種類
- 人物
- ビジネスカテゴリ
- 経営・コンサルティング環境・エコ・リサイクル
- ダウンロード