北米におけるリチウムイオン電池用電解液サプライチェーンの強化について
米国の原料メーカーと協業検討を開始
三菱ケミカルグループ(以下「当社グループ」)は2023年4月11日、Orbiaグループのフッ素ケミカルにおける世界的リーディングカンパニーであるKoura社(本社:アメリカ・マサチューセッツ州)と、北米におけるリチウムイオン電池(LIB)用電解液のサプライチェーン強化などに向けた協業検討を実施する覚書を締結したので、お知らせします。
当社グループのLIB用電解液は、高い出力性を持ち、独自の添加剤技術によって電極での副反応を抑えることにより、耐久性と安全性に優れていることから、車載用途への採用が拡大しています。当社グループは世界4カ国に電解液の製造拠点を持ち、xEV需要の拡大に合わせて供給能力の増強を行ってきました。
2022年に米国でインフレ抑制法(Inflation Reduction Act, IRA)が成立したことで、自動車メーカーと電池セルメーカーが車載用途電池の北米域内での現地製造や、部材・主原料の現地調達を進める動きが活発化しています。
当社グループはその需要に応えるため、Koura社との協業による電解液のサプライチェーンの強化と技術の進化を図ります。Koura社はルイジアナ州に米国初の電解液原料の六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)の製造設備を建設し、2025年後半に稼働する予定です。当社グループとKoura社は今回の覚書締結を機に、北米における具体的な協業内容や事業スキームについて検討していきます。
【Koura社の概要】
所在地 :アメリカ・マサチューセッツ州
事業内容 :フッ素系製品の開発・製造・販売
親会社 :Orbia Advance Corporation
ウエブサイト :https://www.kouraglobal.com/
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