物流プラットフォーム「ハコベル」、配車計画サービスを2023年6月より提供開始。日本ロジテムが先行導入、業務工数51%削減を実現
~複雑でノウハウ共有が難しい「配車計画」業務を自動化、属人化解消へ~
リリースの背景と導入効果
物流業界は「2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの労働規制による人材・リソース不足や業界全体での高齢化などの課題に直面しており、デジタル化や業務効率化が急務とされています。また物流コスト上昇への取り組みも喫緊の課題で、積載率向上をはじめとした最適な配車計画策定は多くの荷主企業や物流会社において重要なトピックです。
その一方で、物流業務における「配車計画業務」は、荷物量やトラックの種類・路線便とチャーターなど輸送方法の組み合わせ・届け先条件・輸送費・輸送可能重量など複数条件を考慮して最適なプランを立てる必要があるために複雑でノウハウ共有が難しく、業務の属人化解消が進んでいませんでした。
この課題を解決するため、ハコベルは新たに「ハコベル 配車計画」を開発いたしました。このサービスでは、出荷情報に対して商品梱包サイズや重量・届け先条件・輸送費・配送可能な重量などを考慮した最適なプランを自動で算出することが可能です。自動計算された結果に対して、さらに出荷情報を追加して再計算できたり、チャーターから路線への変更、運送会社の変更などの編集も柔軟に行うことができます。
また、導入に際してはハコベルのカスタマーサクセスチームがサポートすることで、これまで暗黙知化していた配車計画のノウハウがロジックとして明確化され、属人性の排除にもつながっていきます。
「ハコベル 配車計画」を企業の物流業務を一貫受託する、物流大手の日本ロジテム株式会社に先行導入いただき、どの程度の業務効率化が図られるかを共同で検証いたしました。その結果、以下のような効果が認められました。
・配車計画及びその周辺業務工数が51%削減
・配車計画業務のペーパーレス化により、紙の使用量を33%削減
・自動配車計算のアシストにより、配車計画担当者変更後も安定した品質を維持
(※)導入前2023年3月13日と導入後5月22日の単日比較
今回、物流関連企業が共通して求める機能性やアルゴリズム、UI・UXの改善を実現するため、同社に開発段階から参加いただきました。そして実績を検証し、多くの企業に同様の効果をもたらすことができると判断し、6月より本提供を開始します。
今回の「ハコベル 配車計画」のリリースにより、従来より提供しております「ハコベル 配車管理」との組み合わせで、配車計画から車両の手配までを一気通貫でデジタル化することが可能となりました。ハコベルでは物流DXシステムの提供を通じて、物流業務をデジタル化・効率化し、引き続き業界課題の解決に邁進してまいります。
日本ロジテム株式会社 業務部DX推進課 高橋秀樹氏コメント
当社グループは、少子高齢化や人口減少などによる事業環境の変化に対応するため、物流DXを推進しております。その一環として、このたび配車業務プロセスの最適化に取り組むために「ハコベル配車計画」の導入を決定いたしました。これまで配車業務は担当者の経験や勘といった暗黙知が多く、属人化されやすい業務でした。AIによる配車計画システムによって、配車業務の可視化ならびに自動化を図り、属人化の解消を目指すことが導入の背景です。その結果、配車担当者の暗黙知によって行われていた配車業務の可視化が進み、業務改善・効率化および標準化が進みました。今後は「ハコベル配車管理」のデータを活用することで、CO2排出量削減等の環境に配慮した配車が可能となることを期待しております。
「ハコベル配車計画」について
■特長と機能:
AIによる配車計画で配送コストの最小化、業務の標準化・高速化を実現。輸送モード、チャータールートの最適計算をAIアルゴリズムで算出し、配送コストの最小化や配送計画業務の標準化と高速化を実現します。
■導入のメリット:
①物流コストの最小化
AIアルゴリズムが条件を満たした上で、物流コストが最小になるよう最適な輸送モード・チャーター台数を計算。
②業務の標準化
配車担当の経験・感覚から計画する属人性の高い状態から、誰でも再現性をもって配車計画が立てられる標準化された状態へ移行が可能に。
③計画の高速化
AIアルゴリズムが配車計画を高速で導き出すことで、配車計画にかかる時間を短縮することが可能に。
機能やサービスに関する詳細はこちら:https://www.hacobell.com/optimization
サービスに関するお問合せはこちら:http://corp-raksul-21248204.hubspotpagebuilder.com/optimization
ハコベルについて
物流のプラットフォーム「ハコベル」は、2015年に「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」のビジョンを掲げるラクスル株式会社の事業としてサービスを開始しました。以来、”物流の「次」を発明する”を掲げ、個人や企業への配送を行うラストワンマイルから都市間の輸送などを行う幹線輸送まで全国の物流を支えるサービスを展開しています。
2022年8月1日には価値創造型総合物流商社を標榜し、お客様に「時空を超えた価値提供」を目指すセイノーホールディングス株式会社とラクスル株式会社によるジョイントベンチャーとして再始動、物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現を目指しています。今後も物流業界の品質を維持・向上させるべく、業界や企業の垣根を超えた「共創」を通して、物流プラットフォーマーとして日本全体・社会インフラへの貢献を目指します。
【会社概要】
社名:ハコベル株式会社
設立:2022年8月1日
株主構成:セイノーホールディングス株式会社50.1%、ラクスル株式会社49.9%
代表取締役社長CEO:狭間 健志
所在地:東京都品川区上大崎二丁目24番9号
事業内容:物流のプラットフォーム「ハコベル」の運営
サービスサイトURL:https://www.hacobell.com/
セイノーホールディングスとラクスルについて
セイノーホールディングス株式会社:https://www.seino.co.jp/seino/shd/
ラクスル株式会社:https://corp.raksul.com/
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