AutoStore、2026年秋の新製品・新機能を発表―自動化からAIを全面活用した自律化へ、倉 庫オペレーションの進化を加速
異なる高さのビンを1台で扱えるFlexBinsPortをはじめ、ケースハンドリング、ロボットピッキング、AIによる設計・運用支援を強化

キューブ型自動倉庫システムを展開するAutoStore System株式会社(以下「AutoStore」)は、2026年秋の新製品・新機能を発表しました。今回の発表では、異なる高さのビンを1台のワークステーションで扱える「FlexBinsPort™」、ケース単位とピース単位の処理を一つのシステムでつなぐ「AutoCase™」の機能拡張、中小企業向けロボットピッキング「Pio Pal」に加え、生成AIを活用したROI検討支援「CubeExplore™」、AIによる設計支援を備えた「CubeStudio™」、メンテナンスの早期判断を支援する「CubeFleet™」を展開します。
これらの新製品・新機能を通じて、AutoStoreはハードウェア、ソフトウェア、AIを一体で進化させ、フルフィルメントの「自動化」から「自律化」への移行を現実的なステップで推進します。
今回の発表が実現すること
今回発表した新製品・新機能により、商品の大きさや処理方法によって分かれていた倉庫業務を一つにつなぎ、より少ない手作業で、多様な商品を効率よく、安定して保管・出荷できるようになります。異なる高さのビンや、ケース単位・ピース単位の処理に柔軟に対応するとともに、ロボットやAIがピッキング、システム設計、メンテナンス判断を支援します。
日本市場では、人手不足に対応しながら、限られた倉庫スペースと既存設備をより有効に活用できるようになります。すべてを一度に刷新するのではなく、企業の規模や現場の課題に合わせて必要な機能を段階的に導入し、「より多くの商品を、より少ない手作業で、安定して保管・出荷できる倉庫」への移行を支援します。
自動化から自律化へ、現場の課題を一つずつ解消
1、異なるビンサイズを、1台のワークステーションで処理する「FlexBinsPort」
SKUの多様化に伴い、倉庫ではより幅広い商品サイズへの対応が求められています。一方で、商品サイズごとに設備や作業を分けることは、運用の複雑化やスペースの増加につながります。
FlexBinsPortは、AutoStoreのすべての標準ビン高さに対応し、異なる高さのビンを1台のワークステーションで処理できます。商品サイズに応じた柔軟な保管とピッキングを一つの流れにまとめ、オペレーションをシンプルにしながら、限られたスペースの有効活用を支援します。AutoStoreの試算では、保管効率を10~15%向上させ、労働効率の改善も見込まれます。


2、ケースとピースの処理を一つのシステムへ「AutoCase」機能拡張
AutoCaseは、ケース単位の入庫・保管・取り出しと、ピースピッキングを一つのAutoStoreシステムでつなぐソリューションです。2027年第1四半期から、業界標準サイズである600×400mmまでのケースに対応します。
さらに、複数のAutoCaseステーションが同じタスクグループを並行処理できるようになり、パレタイジングや梱包などの後工程へケースを連続して供給できます。
3、中小企業にもロボットピッキングを「Pio Pal」
Pio Palは、中小企業がより少ない初期負担でロボットピッキングを導入できるよう、Robotics as a Service(RaaS)モデルで提供されます。事前にピッキングされた注文では、ワークステーションにおける梱包スループットは1時間あたり最大540オーダーラインに達します。また、新たな事前ピッキング機能により、人員を増やすことなくパフォーマンスを最大3倍に高めます。単品注文の事前ピッキングは、一般的に消費者向けEC注文の40~60%を占めるフローに対応します。
加えて、商品の自動投入、ワークステーション上でのバーコードスキャン、ロボットによる循環棚卸を活用した自動在庫確認により、ロボットピースピッキングを導入できるワークフローとシステム構成を拡大します。VersaAI™は対応するAutoStore構成を増やし、新規システムだけでなく既存システムにも導入できるようになります。


4、AIを、投資計画とシステム設計の意思決定に活用
AutoStoreは、システム稼働後の最適化だけでなく、導入前の投資評価や設計判断にもAIを取り入れます。
CubeExploreは、生成AIを搭載したROIモデリングツールです。運用ベンチマークや類似プロジェクトのデータを活用し、AutoStoreのパートナーや導入検討企業によるROIシナリオとビジネスケースの作成を支援します。
CubeStudioに組み込まれたAI設計アシスタントは、インテリジェンスに基づくソリューション設計とシナリオ比較を支援します。導入前に複数の構成を評価することで、想定ROI、システム規模、パフォーマンスを見通しやすくし、より確信を持った投資判断につなげます。
5、予防保全と複数拠点の可視化を強化「CubeFleet」
自律的なオペレーションを維持するには、日々の介入を減らしながら、システムを安定して稼働させることが不可欠です。CubeFleetは、メンテナンス通知、対応ガイダンス、作業指示の作成を一つの管理画面に集約し、単一拠点から複数拠点までの保守業務を支援します。
CubeFleetは、AutoStoreの分析プラットフォームCubeAnalytics™から得られるリアルタイムの稼働データと、あらかじめ定義されたメンテナンスしきい値をもとに、サービスが必要なタイミングを通知します。AutoStoreの試算では、計画外ダウンタイムを35~45%削減できると見込んでいます。
CubeAnalyticsには、複数拠点を横断して確認できるビューと、AIによる設備状況の要約機能が追加され、対応が必要な拠点をすばやく特定できるようになります。


自動化から自律化へ、現場で実行可能な一歩を積み重ねる
AutoStoreが目指す「自律化」は、倉庫のすべてを一度に置き換えることではありません。現場に残る手作業や運用上の課題を一つずつ解消し、人とシステムが担う業務をよりシンプルにしていく、その積み重ねだと考えています。
今回の新製品・新機能を通じて、AutoStoreは既存システムの強みを活かしながら、企業がそれぞれの課題や規模に応じて、自律化に向けた次の一歩を選択できるよう支援していきます。
AutoStoreについて
AutoStoreが掲げるのは、シンプルでありながら力強いビジョン「すべての人に、あらゆる場所で、最適な保管と搬送を」です。ノルウェーで創業したAutoStoreは、ソフトウェアを活用したキューブ型自動倉庫システムにより、オーダーフルフィルメントの自動化と最適化を支援しています。より迅速な配送と環境負荷の低減を両立し、企業が顧客の期待を超える体験を提供できる環境づくりに取り組んでいます。
AutoStore – Moving Things Forward.
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