謎につつまれた生涯と、傑作に秘められた魅力にせまる伝記絵本『フェルメール　この一瞬の光を永遠に』発売！　

17世紀、オランダ。水運の町デルフトで生まれ育ち、結婚後は子だくさんの大家族をかかえながら、傑作を描き続けたフェルメール。画家はどのように暮らし、どのように作品を描いていたのでしょうか？

株式会社西村書店

2018年12月6日 11時03分

西村書店（千代田区／代表取締役西村正徳）は、『フェルメール　この一瞬の光を永遠に』を発売しました。「アートな絵本シリーズ」第11弾。

◆謎の巨匠、フェルメール。
いま大きな話題とともに開催中の「フェルメール展」。わずか35点とされる希少な現存作品のうち、過去最多数となる作品が来日し、訪れる人を魅了しています。

17世紀のオランダ、デルフトの町で生まれ、『真珠の耳飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』などの傑作を描いた巨匠、ヤン・フェルメール（1632～1675）。「光の魔術師」ともよばれ、世界でもっとも愛されている画家のひとりです。

しかし、その生涯の多くは謎に包まれています。詳しい記録がほとんど残されていないので、たとえば、画家になるため誰のもとで修業して絵を習ったのか、ということもわかっていないのです。

◆ありふれた日常の風景を、特別な一瞬に変えた画家の秘密とは…

この絵本では、残されているわずかな記録と、35枚の絵に導かれて作者が思いをはせた画家の人生や暮らしぶりを、17世紀のデルフトの街並みや当時の文化・風俗、室内の様子などを交えて描きだしています。

織物職人・宿屋の経営者・画商であったという父を持ち、やがて画家の道を志した青年時代。

結婚後は、妻のカタリーナ、彼女の母、11人の子どもという大家族をかかえ、『牛乳を注ぐ女』のモデルにもなったといわれるメイドのタンネケたちと賑やかな毎日を過ごします。

そのような日々の中で、時に生活に困りながらも、一作一作、ていねいに絵筆を運んでフェルメールは作品を描きつづけました。

圧倒的な静けさ、輝く光の粒、気高さを感じる青の美しさ----。そして、日照時間の短いオランダにあって、透明でやわらかな光を描きたいと願った画家の想いにあふれた物語です。

◆本書には7点のフェルメールの作品が掲載されています。

※「フェルメール展」
【東京展】上野の森美術館：2019年2月3日まで開催中
【大阪展】大阪市立美術館：2019年2月16日～5月12日

【作者紹介】
文＊キアーラ・ロッサーニ（Chiara Lossani）
1954年生まれ。ミラノ大学で外国文学を学ぶ。1982年よりミラノ近郊の公共図書館で館長を務め、1995年より小説や児童文学の執筆をはじめる。長年、子どもや若い読者のための物語や絵本を書き、イタリアの大手出版社から刊行。子どもや子どもの権利を中心に歴史・社会的テーマをとりあつかった作品も多い。主な著書に『ゴッホ風がはこんだ色彩』『ミケランジェロ　石に命をふきこんだ天才』『イクバル　命をかけて闘った少年の夢』（いずれも西村書店）など。ミラノ近郊のトレッツァーノ・スル・ナヴィーリオ在住。

絵＊アンドレア・アレマンノ（Andrea Alemanno）
イタリア生まれ。子ども時代をあちこちの都市で過ごすが、常に絵を描き続けた。30年後の今でも、日々新しいことを学び、デジタルな世界に伝統的なタッチを取り入れ、アート作品に命を吹き込んでいる。最初の絵本“Barchetta”は、2013年の”Premio Letteratura Ragazzi di Cento” にノミネートされ、第3位を受賞した。現在、イタリア国内外において仕事をしている。

監訳＊結城昌子（ゆうき・まさこ）
武蔵野美術大学卒業。アート・ディレクター、エッセイスト。1993年より、子どものためのアート絵本の企画、制作をきっかけに子どもとアートをつなぐ活動を開始。「名画に挑戦」と銘打ったオリジナルのワークショップや講演、そのほか小中学生を対象とした各種コンクールの審査などを続けている。小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞、久留島武彦文化賞受賞。代表作に『小学館あーとぶっく』シリーズ画家別13巻、『ひらめき美術館』全3巻、（以上小学館）、監訳『直感こども美術館見てごらん！名画だよ』『直感こども美術館すごいぞ！ニッポン美術』（西村書店）などがある。

【書誌情報】
■『フェルメールこの一瞬の光を永遠に』 ■2018年12月3日発行
■ISBN 978-4-89013-992-7 ■定価：本体1800円+税
■キアーラ・ロッサーニ文／アンドレア・アレマンノ絵／結城昌子監訳
■B4変型判・上製・40ページ・漢字に総ルビ ■発行・発売：西村書店
http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/12071

【好評既刊】
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■「アートな絵本」シリーズ（既 1 1 巻）
美術史に残る偉大な画家や作家の生涯を描いた伝記絵本や、古典文学にふれる最初の一歩に最適な名作絵本を集めたユニークなシリーズです。

●下段・左から『ゴッホ風がはこんだ色彩』／『サン=テグジュペリと星の王子さま』／『ゲーテ原作ファウスト』（見開きページは『ゲーテ原作ファウスト』）
●上段・左から『オデュッセウスの旅』／『シャガールわたしが画家になったわけ』／『クリムトと猫』／『ジョットという名の少年』／『天才レオナルド・ダ・ヴィンチと少年ジャコモ』／『ラファエロ　天使に愛された画家』／『ミケランジェロ石に命をふきこんだ天才』　
※本体価格1800円（※『オデュッセウスの旅』のみ本体価格2400円）
http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/category/item/itemgenre/picture/art-book

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■ 「直感こども美術館」シリーズ（全 3 巻）
アートを「直感」で鑑賞しよう！　ユニークな表現でアートの見どころを伝える、子どものための、そして大人も楽しめる入門絵本シリーズです。

●左から『見てごらん！　名画だよ』／『プリミティブ・アートってなぁに？』／『すごいぞ！　ニッポン美術』（見開きページは『すごいぞ！ニッポン美術』）
※本体価格2800円（※『すごいぞ！　ニッポン美術』のみ本体価格2400円）
http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/9790

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