額賀澪の松本清張賞受賞作『屋上のウインドノーツ』文庫化!3年前の自分に厳しい校正を入れた結果、内容も大幅リバイス、“最新の額賀澪”の詰まった一冊に生まれ変わる!?【旭屋書店主催:著者インタビュー】
旬な作家の意外な素顔が・・・?旭屋書店「本TUBE」ピックアップ本、著者出演インタビュー企画!
旭屋書店による1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」のスペシャル企画として、額賀澪の松本清張賞受賞作『屋上のウインドノーツ』文庫化を記念した著者インタビューを実施!額賀さん自身に、作品についてじっくりと語っていただきました。
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「私は今回初めて、単行本から文庫にするための校正作業をしました。単行本にあった致命的な誤植とかを直すぐらいで済ませられるかなと思いながら始めたんですけど…。2年前に出た本ということは、書いたのは3年前なんですよね。いざゲラをめくり始めると、見るに堪えなかったです。よくこれで作家デビューできたなと、2年前の自分に呆れながら校正しました。」
一般的に、“文庫本は単行本より一回りサイズが小さく、表紙なども変わる”と認識されているが、実はこのように内容も変更されている場合もある。作品差はあるが、今回の『屋上のウインドノーツ』は、相当内容を洗練していったケースと言えるだろう。
「担当編集者には申し訳ないなと思いつつも、けっこう赤字を入れて、主人公の男の子に関しては口調を変えたほどです。彼がある行動を選択するところも、2年前の正解は単行本の方だったんだけど、2年経つと私にとっての正解は違っていたので、文庫では全然違う選択をしているというのもあります。」人付き合いが下手で引っ込み思案の少女と、吹奏楽部長を務めるワケありの少年という、二人の主人公が部活動を通して、抱えた悩みや葛藤、過去の過ちを乗り越えていく姿を爽やかに描いた、新しいカタチの部活小説。3年前の自分に対して厳しく校正を入れた、額賀澪の最新が詰まった作品として生まれ変わった渾身の文庫版―、単行本を読んだ方にも、そうでない方も読んでいただきたい。
文庫: 365ページ
出版社: 文藝春秋
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