「暗闇フィットネス」の発想を高齢者の機能訓練へ。97歳が音楽に合わせてトランポリンで跳ねる運動特化型デイサービスが兵庫・姫路で展開中

食事介助も入浴介助もしない、3時間を運動だけに使う「杣緑 ACTIVE STAGE」/鍛えるのは、筋肉より『とっさ』/理学療法士監修・看護師常駐

社会福祉法人あかね

音楽に合わせてトランポリンで弾む。照明を落としたスタジオで行う

照明を落としたスタジオに音楽が流れ、光がきらめく。その中で高齢の利用者がトランポリンの上で弾んでいる——兵庫県姫路市の運動特化型デイサービス「杣緑 ACTIVE STAGE(そまみどり アクティブステージ)」が掲げるのは、いつまでも自分の足で歩き続ける体を、楽しみながら取り戻すことです。

社会福祉法人あかね(本部:兵庫県尼崎市、理事長:松本真希子)が2026年2月1日に開設。食事介助も入浴介助もレクリエーションもなく、3時間を運動だけに使います。

開設から約7か月。現在、最高齢97歳の方が通われています。

■ 本リリースのポイント

1. 鍛えるのは、筋肉よりとっさ
つまずいた瞬間に足首が踏ん張れるか、一歩が出るか。転倒を分けるのはそこだと考え、毎回ちがう揺れが生まれるトランポリンで、その反応を練習できる場をつくっています。

2. 「暗闇フィットネス」を高齢者の機能訓練に応用。
若年層向けのフィットネスで普及した手法を、介護保険のデイサービスに持ち込みました。照明と音楽で、運動に集中できる環境をつくることが目的です。

3. 97歳が跳ねている。
現在の最高齢利用者は97歳。手すりを使い、自分のペースで参加されています。

運動に集中するための空間。照明と音響を使うのは平日・土曜の10:00〜11:30

97歳の利用者から届いた、一通の手紙

通われている97歳の女性から、施設に手紙が届きました。ご本人の同意を得て、一部をご紹介します。

ご利用者様(97歳)よりいただいたお手紙

「寄せる波はどうすることも出来ないが、快適に過ごすには自分しだいと思い、家族のものも気持よく賛成してくれ参加出来ました」

「みんな年を重ねるのは自然で、恥かしく思うこともなく参加させていただきました」

「自分のペースで続けて行けたら最高だと、喜びにあふれています」

「自分のペースで続けて行けたら最高だと」——この施設が目指しているのも、続けられる運動です。

「もっと動きたい」という声から生まれた

杣緑 ACTIVE STAGE は、隣接する「デイサービスリゾート杣緑」から生まれました。

同施設でも機能訓練は行っていました。しかし運動に充てられる時間は限られ、「もっと動きたい」「物足りない」という声が現場に届いていました。その方たちのために、運動だけに向き合える場所をつくる。それがこの施設の出発点です。

食事介助も入浴介助も行いません。レクリエーションもありません。施設が掲げているのは、利用者が「通わなくてよくなること」——支えられる状態にとどまるのではなく、自分の力で暮らし続けられるようになることです。

約12,000坪の敷地。同一敷地内に通常型の「デイサービスリゾート杣緑」を併設

つまずいた瞬間に、何が起きているか

転ぶ瞬間は、3つの段階に分けられます。つまずく。1秒に満たないうちに足首が踏ん張るか、一歩が出る。そして体を立て直す。人は小さな揺れを足首で、それより大きな揺れを腰の動きや一歩踏み出すことで耐えています。

年を取ると、足首で耐える力と、力を素早く出す力が落ちていきます。この「力を素早く出す力」は、筋力そのものよりも早く、大きく落ちることが知られています。転ぶかどうかを分けるのは筋肉の量だけではなく、つまずいた瞬間の反応の速さと、足元の感覚です。

杣緑 ACTIVE STAGE が鍛える対象を「とっさ」に置いているのは、このためです。

厚生労働省が2023年に策定した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」でも、高齢者には歩行に加えて、筋力・バランス・柔軟性などを組み合わせた多要素な運動を週3日以上行うことが推奨されています。歩く力と、つまずいたときに体勢を立て直す力。この2つが同じ運動で同時に養われるとは限りません。

なぜ、トランポリンなのか

種目の選定は、演出から入ったわけではありませんでした。

当施設ではマシントレーニングも行っていますが、決まった軌道で決まった動きを繰り返す運動では、「想定外の揺れに応える」という練習がしにくい。人が転ぶのは想定外の瞬間です。そこで有酸素運動に軸足を移すことを決め、高齢者が安全に続けられる運動を探しました。行き着いたのがトランポリンです。

トランポリンは、着地のたびに揺れ方が少しずつ違います。予測しきれない小さな揺れが生まれ、その揺れに応え続けることが、そのまま「とっさ」の練習になることをねらいとしています。

あわせて、次の点もねらいとしています。

・関節への衝撃を抑える — 硬い床での運動と比べ、膝や腰への負担を抑えることをねらいとしています。膝が心配で運動を控えていた方も始めやすい環境です
・足首で耐える力 — 揺れる床の上では、足首が常にバランスを取ろうと働きます
・体幹に働きかける — 不安定な面でバランスを取ろうとする動作が、自然にお腹や背中の筋肉を使う運動になります

立位が難しい方には、椅子に座ったままのトレーニングに変更することも可能です。跳ばずに、揺れるだけから始めることもできます。

ネットが沈み込むことで、着地の衝撃を受け止める

なぜ、照明を落とすのか

若年層に人気の「暗闇フィットネス」の発想を取り入れました。

照明を落とすと、視界に入る情報が減ります。意識が、いま行っている運動そのものへ向かいやすくなります。

ただし、真っ暗にするわけではありません。演出のための減光と、足元が見える安全のための明るさを分けて設計しています。強い点滅は使用しません。

そこにきらめく光と音楽が加わることで、運動は「こなすもの」から「楽しむ時間」へと変わります。音楽があると、同じ運動でも感じるきつさが下がることが知られています。現場では、弾みながら深呼吸、リズムに合わせた手足の運動、スクワットのような動作が行われています。息が上がる程度の運動でありながら、利用者が「楽しい」と感じる強度を保つことを重視しています。

機能訓練は、続けてはじめて意味を持ちます。楽しさは、続けるための仕掛けです。

音楽に合わせて身体を動かす。照明を落としたスタジオで行う

3時間、運動だけに向き合う

9:30〜

バイタル測定・健康チェック

10:00〜11:30

トランポリントレーニング
(照明を落としたスタジオで、光と音楽とともに)

11:30〜11:50

休憩

11:50〜12:30

体幹トレーニング・チューブトレーニング

「預かる場所」ではなく、「鍛えに来る場所」として設計されているためです。

11:50〜12:30 は体幹トレーニングとチューブトレーニング

安全の設計

暗闇とトランポリンは、字面だけを見れば「危なそう」な組み合わせです。だからこそ、安全の設計を説明できることを重視しています。

看護師が常駐し、来所時にバイタル測定と健康チェックを実施。その日の体調に応じて運動内容を調整します。トランポリンは手すりにつかまって乗れることを前提とし、運動中は手すりを持つことを徹底。首から下げた備品を外すなど、安全に関するアナウンスも随時行っています。弾む面から硬い床へ移る場面はスタッフが付き添います。

持病や服薬の状況によっては、参加の前に主治医の意見を確認いただく場合があります。

来所時に看護師がバイタル測定と健康チェックを行う

理学療法士が監修する、3つのステップ

STEP 1 床やトランポリンに座った状態での動作/無理なく身体をほぐし、運動の準備を整える
STEP 2 トランポリン上に立ち、弾力に慣れる/不安定な足場でのバランス感覚を養う
STEP 3 音楽に合わせた本格的な運動/反発力を利用した体幹・足腰のトレーニング

理学療法士が身体の使い方やバランス機能を整えるプログラムを構築し、現場ではインストラクターが指導・補助にあたります。

STEP 1。座った状態から始め、無理なく身体をほぐす
理学療法士が組み立てたプログラムを、元ダンサーのインストラクターが指導する

利用者に起きている変化

開設から約7か月、利用者からは日常動作の変化について声が寄せられています。

・車に乗る際、踏み台がないと足が上がらなかった方が、運動を始めて2か月で踏み台なしで乗れるように
・人工関節が入っていて膝に不安があり、自宅での運動ができなかった方から「トランポリンの上では痛みもなく、不思議と運動ができる」
・家にこもりがちで体力が落ちていた方が、はじめは休み休みだったところ、今は休まず皆さんと一緒に運動できるように

※いずれも個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

体を取り戻す場所と、その体で楽しむ場所

杣緑 ACTIVE STAGE は、要支援・要介護認定を受けた方に加え、認定を受けていない方のご利用もご相談いただけます。「まだ介護は必要ないけれど、体力の衰えが気になる」——その段階から通えることが、この施設の設計思想です。

同じ敷地内には、天然温泉や50種類以上の部活動を備えた「デイサービスリゾート杣緑」があります。運動に集中する場所と、取り戻した体で楽しむ場所が、ひとつの敷地に並んでいる。体の状態や気持ちに合わせて、杣緑の中で行き先を選べます。

社会福祉法人あかねは、人生の最期まで「食べる喜び」を諦めない終末期ケアにも取り組んでいます。支援が必要になる前から、人生の最終段階まで。どの段階にいても、その人らしくいられること。ACTIVE STAGE は、その入口を担う施設です。

敬老の日は、高齢者を敬い長寿を祝う日であると同時に、「これからどう生きるか」を考える日でもあります。ACTIVE STAGE は、その問いに対する一つの答えとして、今日も稼働しています。

▼ 報道関係者の皆様へ|取材・撮影のご案内

テレビ局・新聞・Webメディアの皆様からのご取材を随時受け付けております。敬老の日(9月21日)に向けた特集企画等にもご対応可能です。

■ 撮影できる時間帯

照明を落としたスタジオで光と音楽とともに行うトランポリントレーニングは、平日・土曜の10:00〜11:30に実施しています。当施設ならではの光景を撮影いただけるのは、この時間帯です。

■ 日程

実施日・受け入れ可否は日によって異なりますので、ご希望日をご連絡ください。

■ ご相談いただける取材内容

・トランポリントレーニングの撮影(照明・音響あり/なし、どちらも可)
・ご利用者様へのインタビュー
・理学療法士・インストラクターへのインタビュー
・約12,000坪の敷地「デイサービスリゾート杣緑」および天然温泉「杣人の湯」の取材

■ ご用意している資料

・取材の背景資料(施設の設計思想、転倒予防に関する研究・統計の出典一覧)
・ご利用者の変化に関する事例集(ビフォー・アフター)

いずれも報道機関向けにご用意しています。ご希望の方はお申し付けください。

照明と音響を使うのは10:00〜11:30のみ。この時間帯であれば撮影いただけます

施設概要

項目

内容

施設名

杣緑 ACTIVE STAGE(そまみどり アクティブステージ)

所在地

兵庫県姫路市書写7番(デイサービスリゾート杣緑 敷地内・約12,000坪)

運営

社会福祉法人あかね

開設

2026年2月1日

営業日

月曜日〜土曜日(日曜日、1月1日・2日は休み)

対象

要支援・要介護認定者(認定未取得の方もご相談可)

備考

食事介助・入浴介助なし。シャワー室の利用可。同一敷地内に通常型の「デイサービスリゾート杣緑」を併設

見学

随時受付中(ご本人・ご家族向け)

お問い合わせ

080-6228-8487

HP

https://e-akane.com/facilities/active-stage

Instagram

https://www.instagram.com/soma_activestage

デイサービスリゾート杣緑

参考

・厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」

・Sherrington C, et al. Exercise for preventing falls in older people living in the community. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2019.

社会福祉法人あかねについて

項目

内容

法人名

社会福祉法人あかね

本部所在地

〒660-0883 兵庫県尼崎市神田北通1丁目2番地

設立

1995年

理事長

松本 真希子

職員数

1,039名(2026年4月1日時点)

事業収入

70.1億円(2025年度実績)

事業内容

介護福祉施設/認定こども園/サービス付き高齢者向け住宅/農園/飲食事業

公式サイト

https://e-akane.com

本件に関するお問い合わせ

社会福祉法人あかね

経営管理本部

担当:広報  乾  利昭

TEL :06-7670-2288

E-mail:t.inui@e-akane.com(担当直通メールアドレス)

FAX :06-7670-2289

公式HP:https://e-akane.com

源泉かけ流し露天風呂 杣人の湯(そまびとのゆ)

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会社概要

社会福祉法人あかね

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URL
https://e-akane.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
兵庫県尼崎市神田北通1-2
電話番号
06-7670-2288
代表者名
松本真希子
上場
未上場
資本金
5億1900万円
設立
1995年10月