セキュアな試験運用をリモートで実現する、AIを活用したオンライン試験監督システム「Check Point Z(仮)」の開発に関するお知らせ
教育サービス事業を展開する株式会社EduLab(エデュラボ、東京都渋谷区、代表取締役社長:髙村 淳一、以下「EduLab」)は、国内のテスト関連サービスとしては初の取り組みとして、オンライン試験監督システムの開発を進めており、今後サービスとして提供していくことをお知らせいたします。
- 事業の背景
こうした中、人との距離を保った上で試験実施を行う手段として、在宅での受験や、テストセンターを活用することによってテスト会場を全国に分散させた上での試験運用が求められております。
一方で、在宅での受験やテストセンター活用においては、いずれの場合も確実に本人が受験しているかどうかの証明や、不正行為が行われていないかの監視等を厳密に行うことが難しいという側面がありました。
特にハイステークスな試験(※)においては、安全性、平等性が確実に担保された試験運用がなされることが非常に重要であり、上述の新たな試験運用を実現していく上での大きな課題となっていました。
EduLabグループでは、自社で運営するオンライン英語テストに顔認証システムを入れるなど、早期からこの問題の解決に向けた取り組みを行ってきました。今回は、これまでの仕組みを大きく強化する取り組みとして、本人確認や不正行為の監視を厳しく実施する仕組みを開発することで、ハイステークスな試験でも利用可能な新たな試験運用の仕組みを実現します。
(※)ハイステークスな試験とは、その試験結果が受験者に重要な結果をもたらす試験のことで、大学入試や検定試験などが代表的な例です。
- 事業の概要
AIによるチェックは、目線の動きを追うアイトラッキングをはじめとし、様々な技術を組み合わせることで実現します。人でも見落としてしまうような行動を捉えることが可能となりますが、最終的には人の目でも受験者の挙動を確認することで、より厳密な本人確認や不正行為チェックが可能となります。
これらは今後製品化し、販売を始めていく予定です。すでに大学や資格試験団体などから多数お問い合わせをいただいており、そういったテスト実施団体との連携もすでに検討しはじめています。
- 今後の展望
また、今夏~秋には、「Check Point Z」を製品化し、販売を始める予定です。
本サービスは、どんなテスト、試験にも対応することが可能なので、大学入試や検定試験といったハイステークスな試験でも、在宅で受験できる環境を実現してまいります。
特に大学においては、入試だけでなく、授業の中での活用の検討もしています。コロナ禍の中でリモート授業が進む中、学期末の試験を在宅で実施する際の仕組みとして、「Check Point Z」を検討していただいております。
一部の大学や資格試験団体とはすでに導入に向けた具体的な検討を長きに渡って進めておりますが、これらの取り組みに関しましても準備が整い次第順次発表していく予定です。
また、すでに公益財団法人 日本英語検定協会と共同で、在宅で「英検」CBT版が受験可能となる新CBTサービスについて、今年度内の提供に向けた開発にも着手しております。
今後は受験者の挙動、本人確認のチェックポイントをメニュー化することで、試験の目的や内容に応じて適切な内容、料金のサービスをご提供していく予定です。
EduLabグループは、今後もあらゆるニーズに答えられるようサービス開発につとめ、全ての学習者に対して新たな価値提供に貢献してまいります。
(※)CASECとは、EduLabグループが開発、運営している、日本初のアダプティブ(個人適応型)オンライン英語テストです。受験者数は年間約20万人、これまで229万人以上が受験している日本最大級のオンライン英語テストであり、IRT(項目応答理論)とCAT(コンピューター適応型テスト)の技術を用いることにより、受験者の回答の正解・不正解や解答を自動的に分析し、次の問題の難易度を変化させていくシステムで、平均試験時間約40~50分という短時間で、受験者の能力を正確に測定することができます。
- 株式会社EduLabについて
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