医療用画像3D空間表示サービス「Holoeyes MD」が東京都から公共調達に関するスタートアップ企業のプロダクト等の認定を受けました

King Salmon Project(先端事業普及モデル創出事業)にて、東京の成長と社会課題の解決に有用性があると認定

Holoeyes株式会社

Holoeyes株式会社(東京都港区、代表取締役 谷口直嗣)は、東京都が実施する「King Salmon Project(先端事業普及モデル創出事業)」を通じて、都政現場を活用した、東京の成長と社会課題の解決を目指す実証実験を実施。本実証の結果を踏まえ、スタートアップ企業からの公共調達を促進するため、地方自治法施行令第167条の2に基づく認定を「Holoeyes MD」及び「Holoeyes VS」が受けました。


■公共調達に関するスタートアップ企業のプロダクト等の認定とは
東京都では世界を席巻するスタートアップ企業の輩出サイクルを確立し、先端事業(イノベーション)による東京の成長と社会課題の解決を目指すため、昨年度より「King Salmon Project(先端事業普及モデル創出事業)」を実施しています。
今年度、Holoeyes株式会社は東京都立墨東病院と東京都立多摩総合医療センターにて、医療用画像3D空間表示サービス「Holoeyes MD」及び「Holoeyes VS」を活用した都政課題解決の実証実験を実施しました。


■実証実験の結果
実証実験では肝胆膵手術の症例に対する解剖学的理解度や腹腔鏡肝切除手術における有用性の検証を、医師に対するアンケートやインタビューを通じて実施。

肝胆膵手術の症例に対する解剖学的理解度に係るアンケートでは、解剖学的理解度を10段階で医師が評価し、従来手法である2Dモニターによる2次元画像・3次元画像と比較して、本実証実験にて実施した3D空間による3次元画像により理解度の向上を確認しました。また、医師の経験値別(※)で比較すると、特に後期研修医において理解度の向上度合が最も高いことを確認しました(最大37.6%改善)

※上記2グラフは術野を10とした時の解剖学的理解度を示しています。
※医師の経験値別カテゴリーの定義は以下の通り。
- 後期研修医:手術経験1~10件。初期研修を終え、専門医資格を取得前の3~6年目の医師。
- 専門医:手術経験11~50件。外科の専門医資格を取得し、さらに経験を積む7~14年目の医師。
- ベテラン専門医:手術件数50件以上。専門分野の手術経験を一通り持つ、15年目以上の医師。


腹腔鏡肝切除手術における有用性に係るアンケートでは、サービスの有用性を5段階で医師が評価し、全項目の平均値として4.28という評価を受けており、 3D空間による3次元画像が有用であることを確認しました。項目別でみると、特に「腫瘍位置の把握」が4.50という高い評価を受けていることを確認しました。


サービスの有用性に係るインタビューでは、手術シミュレーション及び手術前カンファレンスにおける有用性として、医師からは「良いシミュレーションになった」や「エフォート(目的を達成するために使われる精神的・肉体的エネルギーの量)が下がるように感じた」などといったコメントをいただいており、解剖学的理解度の向上におけるサービスの有用性を評価を受けていることを確認しました。

以上の検証結果を以て、手術の効率化や研修効果の向上等という社会課題の解決に資するものとして、Holoeyes 株式会社が提供するVR空間上に3D化するサービスの有用性は高いと考えられます。一方で、 サービス導入に係る通信環境や現場職員におけるオペレーションの定着度の違い等の運用上の課題も確認され、今後、病院等における導入に向けて必要な対応事項も整理されました。


■認定後の取り組み
本認定を受けたことにより、東京都では随意契約により「Holoeyes MD」及び「Holoeyes VS」を購入することが可能となります。今後、今回の認定を元に都立病院へ導入、活用を図っていきます。


■参考情報
東京都 戦略政策情報推進本部による発表
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/03/30/45.html

King Salmon Project最終報告
https://kingsalmon.tokyo/progress/experiment/final-report.html



■「Holoeyes MD」とは
CT・MRIなどから汎用画像診断装置ワークステーションにて書き出した人体の3Dデータを、XRとして3D空間で体験、共有できるサービスです。
「Holoeyes」は医用画像から得た3Dデータを活用し、国籍や言語、地域に関係なく、誰でも医療データにアクセスできる世界の実現を目指し、医療格差問題の解決をビジョンに掲げています。これによりSDGsの目標のひとつである「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献するべく、弊社のビジョンに共感を抱いてくれた全国のパートナー企業と提携し、企業間の壁を越えて相互送客するなど、これまでの常識を越えたパートナーシップを築いていきます。

「Holoeyes MD」は2020年2月に管理医療機器(クラスⅡ)認証を取得し、2020年6月に発売された新サービスです。

<医療機器認証に関する情報>
・一般的名称:汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム
・販売名:医療用画像処理ソフトウェア Holoeyes MD
・認証クラス分類:管理医療機器(クラスⅡ)
・認証番号:302ADBZX00011000
・認証日:令和2年2月28日


■「Holoeyes VS」とは
「Holoeyes MD」に対応したオンライン遠隔共有カンファレンスサービスです。複数人が立体空間で3Dモデルを共有し、遠隔地の複数ユーザーがアバターを介してリアルタイムのカンファレンスを実施できます。

 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


関連リンク
https://holoeyes.jp/
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

Holoeyes株式会社

28フォロワー

RSS
URL
https://holoeyes.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区南青山2−17−3 モーリンビル303
電話番号
-
代表者名
杉本 真樹
上場
未上場
資本金
1億5642万円
設立
2016年10月