芸術は生きる力 ~コロナを乗り越え11の芸術団体がかつてない規模で全国での公演を実施
2021年度文化庁アートキャラバン事業は、10の芸術分野における統括団体がそれぞれ全国公演を行う「大規模公演型」を加え、「地域連携型」は昨年に引き続き芸団協が主催団体として推進いたします。
公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会(以下、芸団協/会長:野村 萬)は、令和2年度文化庁アートキャラバン事業「JAPAN LIVE YELL project」(ジャパン・ライブエール・プロジェクト)を、文化庁と連携して全国27地域で実施し、コロナ禍により失われた文化芸術活動・参加の機会を提供し、活動の再開を力強く後押ししてまいりました。
今年度のアートキャラバン事業は10の芸術分野における統括団体がそれぞれ全国公演を行う「大規模公演型」を加え、「地域連携型」は昨年に引き続き芸団協が主催団体として推進いたします。コロナ対策を万全に図り、日本全国の皆さまへ、さまざまなジャンルの演目をお届けします。大規模公演型を統括する10団体及び芸団協では、個々の事業の推進と併せて、これまでに類のない規模の団体が集う機会を最大限に活かし、密接な情報交換・協議を行い、ウィズコロナ、アフターコロナ期の芸術文化活動のあり方を模索し、多くの人々に安心して参加できる機会、その可能性を社会に提案して参ります。
- 私たちは芸術を届けつづけます
コロナ禍、政府の要請による中止公演を除き、劇場等空間での飛沫感染実験など科学的な検証を行い、安全対策を実施し、この1年、全国で公演を届けつづけてきました。幸いクラスターの発生は報告されていません。
しかし、中止要請、観客収容率と人数、時間などの制限により、多くの人々は感染拡大を心配し、劇場などから足が遠のいています。
私たちはこのことで深刻な打撃を受けて困難に直面していますが、芸術の場で多くの人々と出会うことができないことは最大の悲しみです。
この時を取り戻そうと私たち11団体は、文化庁「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」の支援を受けて、2021年~2022年にかけて、全国各地で行う共同キャンペーンに取り組むことになりました。このような規模での取り組みはかつて無く、「芸術は生きる力」と確信し、11の芸術団体が行う初めての試みです。
この取り組みを広くご紹介頂きたくご案内いたします。
- 実施概要
※以下事業名および事業者名
1 2021 グランドオペラフェスティバル in Japan
事業者:オペラキャラバン・ジャパン実行委員会(日本オペラ振興会/東京二期会/関西二期会/関西歌劇団)
7月10日、浜松アクトシティでの「蝶々夫人」をはじめ、「魔笛」、「アドリアーナ・ルクヴルール」を全国9会場で9公演
2 音楽フェス再興アートキャラバン
事業者:日本音楽事業者協会/日本音楽制作者連盟/コンサートプロモーターズ協会
7月18日、福岡PayPayドームでの「NUMBER SHOT2021」をはじめ、全国で8公演。
3 公立文化施設再始動推進プロジェクト「劇場に行こう〜地域文化の復活に向けて〜」
事業者:全国公立文化施設協会
「びわ湖ホール声楽アンサンブル 美しい日本の歌」(8月7日:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール/8月8日:滋賀県立文化産業交流会館)など、全国で131公演。
4 「日本の演劇」未来プロジェクト
事業者:日本演劇興行協会
2021年7月~2022年1月、全国20の地域で31作品321公演。
5 オーケストラ・キャラバン ~オーケストラと心に響くひとときを~
事業者:日本オーケストラ連盟
7月24日、あわぎんホールでの神奈川フィルハーモニー管弦楽団による公演をはじめ、22オーケストラが参加し、全国で47公演。
6 クラシック音楽が世界をつなぐ-輝ける未来に向けて
事業者:日本クラシック音楽事業協会
「華麗なるガラ・コンサート」、「動物の謝肉祭」、「兵士の物語」の3シリーズを9月から全国で19公演。
7 巡演ネットワーク普及拡大推進プロジェクト―演劇を迎える喜びに支えられて
事業者:日本劇団協議会
日本を代表する16劇団が全国118地域を巡演。8月28日劇団チョコレートケーキ『一九一一年』よりスタート。
8 「影絵劇フェスティバル」全国縦断公演
事業者:日本児童青少年演劇協会(劇団かかし座/劇団角笛/劇団影法師)
7月29日、劇団かかし座による「オスの魔法使いwithオーケストラ」をはじめ、「ももたろう」「もちもちの木」「ゲゲゲの鬼太郎」など全国で36公演。
9 バレエで全国に希望を ~日本バレエ団連盟によるアートキャラバン事業~
事業者:日本バレエ団連盟
7月3日~19日、東京バレエ団全国ツアー〈HOPE JAPAN 2021〉をはじめ、7バレエ団が参加し、全国で32公演。
10 日本全国 能楽キャラバン!
事業者:能楽協会
7月24日、京都観世会館での「復曲試演の会」をはじめ、全国の能楽堂などの35会場で71公演。
▶地域の文化芸術関係団体との連携によるアートキャラバン事業(地域連携型)
11 「JAPAN LIVE YELL project」(ジャパン・ライブエール・プロジェクト)
事業者:日本芸能実演家団体協議会
全国28地域が主体となって、芸術団体・行政機関・企業等が分野を超えたこれまでにない連携を図り、地域の特色ある184企画を実施。
文化庁令和2年度補正予算
「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」
期間:令和3年4月1日から 令和4年1月31日まで
●公益社団法人日本芸能実演家団体協議会とは
俳優、歌手、演奏家、舞踊家、演芸家などの実演家や実演芸術分野のスタッフ・制作者等の団体を正会員とする公益社団法人(略称:芸団協(げいだんきょう)。実演家の権利を確立し、社会的な地位の向上をはかるために1965年に設立。多くの人々が演劇、音楽、舞踊、演芸、伝統芸能など、多種多様な実演芸術の魅力を存分に享受できる社会づくりに取り組んでいます。
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