グローバルイベントを支えるVoicePingの力:JAWS PANKRATION 2024でリアルタイム翻訳導入事例インタビュー大公開
グローバルなAWSエキスパートが集うJAWS PANKRATION 2024、リアルタイム翻訳ツール「VoicePing」で言語の壁を超えた技術と文化の融合
JAWS PANKRATION 2024は、JAWS-UG(AWS User Group – Japan)が主催する、世界中のAWSエキスパートが集まり、技術的なトークや文化的なディスカッションが行われるイベントです。このイベントでは、グローバルな参加者を迎えるために、言語の壁を乗り越える重要なツールとしてリアルタイム翻訳ツール「VoicePing」が採用されました。
この記事では、JAWS PANKRATION 2024の実行委員メンバーの方々にインタビューを行い、VoicePingがグローバルなコミュニケーションをどのようにサポートしたのかを詳しくお伝えします。
JAWS PANKRATION 2024について
JAWS PANKRATION 2024は世界中のAWSタイトルホルダーを登壇者として招待し、24時間オンラインで行われる技術と文化交流イベントです。2024年8月24日正午から8月25日正午まで開催されたこのイベントは、海外エンジニアとの強い連携の構築、ローカルエンジニアの国際イベントへの参加促進など、技術とグローバルな連携を目的としています。
イベントでは、AWS(アマゾンウェブサービス)を中心に、クラウド、データ管理、AIなど様々なテーマに基づいたテクニカル講演が行われ、Ask the Speakerセクションでは、参加者がVoicePingのバーチャルオフィスに参加し、リアルタイム翻訳を利用して登壇者に各自の母国語で自由に質問し、互いの技術的な関心事について話し合うことができました。
今年のテーマは「No Border」!
JAWS PANKRATION 2024の今年のテーマは「No Border」。
このイベントでは「英語で話すこと」が必須条件ではありませんでした。この実験的なイベントでは、登壇者が15分のスピーチを自分の母国語で行い、参加者も自分の母国語で他の人々とコミュニケーションを取ることができました。今回のイベントには、なんと32カ国から600名以上の参加者が集まり、登壇者も日本、アメリカ、インドネシア、ケニアなど、25カ国から参加しました。「国境を越えた技術トーク」というイベントのテーマにふさわしい大成功です。
ここで、言語の壁をなくすツールとして導入されたのが「VoicePing」でした。これからは、リアルタイム翻訳ツールVoicePingとJAWS PANKRATION 2024のイベント成功とのつながりについて、実行委員の方々とのインタビューを通じてお伝えします。
インタビュー大公開
「No Border」が目指すローカルとグローバルの融合
– ご参加ありがとうございます。簡単に自己紹介と、実行委員会での役割について教えてください。
吉江さん:JAWS PANKRATIONイベントで実行委員長を務めた吉江瞬と申します。私は実行委員長として、イベントの企画段階から全体の進行を管理し、開催に向けた指示・調整を担当しました。
阿部さん: 阿部拓海と申します。今回のJAWS PANKRATIONでは、事前準備の段階でウェブサイトの制作に携わり、イベント当日は、登壇者がVoicePingに入室した際にセッションの説明や注意事項を案内するオペレーターの役割を担当しました。
柴尾さん: 柴尾哲也と申します。主に海外のユーザーとのコミュニケーションや登壇者の招待を担当しました。招待後は、登壇者への資料送付のため情報整理作業も行いました。イベント当日は、Zoomを通じて登壇者を案内し、セッションが終了した後には、逆にVoicePingに案内して、登壇者と参加者が交流できるスペースを提供できるようにしました。
– ありがとうございます。それでは、2024年のJAWS PANKRATIONの開催目的について簡単に教えていただけますか?
吉江さん:JAWS PANKRATION 2021年までは、24時間にわたる完全オンラインのグローバルイベントを目指していました。通常のイベントでは、オンサイトでセッションを聞いたり、廊下で話したり、「Ask the Speaker」セクションで意見を交換したりするのが一般的ですが、このような時間や場所に縛られない、自由なイベント空間をオンライン上でも同じように提供することを目的としていました。
– JAWS PANKRATION 2021のテーマは「Up till Down」でしたが、今年のテーマは「No Border」です。今年のテーマを「No Border」に決めた理由はありますか?
吉江さん:3年前、バンコクでAPAC地域向けのワークショップに参加した際、言語の壁が地域ごとのコミュニティを活性化させる一方で、グローバルな連携には課題があることを知りました。インドでは英語とヒンディー語を使う人々が共存しているが、ユーザーグループは英語話者に偏っていたり、オーストラリアでは先住民の中に英語を話せない人がいて、コミュニティに参加しにくい状況があることを知りました。非英語話者でも優れたエンジニアが多く、彼らが言語の壁を越えて世界に進出する機会を増やす必要があるという声もありました。この経験から、今回のイベントでは「ローカル」と「グローバル」を融合させることをコンセプトに、多言語同時通訳の環境を整え、発表者と聴衆が自由にコミュニケーションできる場を作ることを目指しました。その結果、テーマは「No Border」となりました。
-イベントの成果はいかがでしたか?
柴尾さん: はい、イベント終了後にアンケート調査を行いましたが、今回のイベントでは多くの国から参加者が集まり、特にVoicePingを通じて相互にコミュニケーションできたという、フィードバックをいただきました。また、セッションの字幕が提供され、参加者が自分の母国語で発表内容を理解できたことも好評でした。
吉江さん: 多国籍の登壇者や参加者が集まったことが大きな成果です。今回のイベントには約621名が登録し、32か国からの参加がありました。前年は13~14か国からの登壇者が参加しましたが、今年は25か国から登壇者が集まったという大きな変化がありました。特に、日本に続いてインドとケニアからの参加が多く、さらにアフリカからケニアやナイジェリアの登壇者も参加したことが非常に興味深いです。
阿部さん: 2021年までは、言語が英語か日本語のどちらかに統一されるケースが多かったと思います。しかし、今回は母国語での発表が可能で、参加者も母国語で翻訳を見ることができました。控え室にいたとき、ある登壇者の方が「これがグローバルイベントなんですね。英語が必要だと思っていたけど、母国語で発表できて嬉しいです」とおっしゃっていたのが、心に響きました。
VoicePingが多言語イベントを支える力になる
-このイベントにおけるチャレンジは何でしたか?
吉江さん: 「多言語で自由に話せる環境を整える」ことです。2021年には、登壇者が自由にどの言語でも話せるように翻訳専用のデバイスを使用しましたが、結果的に英語と日本語の2つの言語に限られたセッション形式になってしまいました。その課題を解決するために、今回は「Ask the Speaker」セクションにVoicePingのバーチャルオフィスとリアルタイム翻訳機能を導入し、参加者が自分の母国語で自由にコミュニケーションを取れる環境を整えたことが新たな発見となりました。この多言語対応の取り組みがイベントに新しい価値をもたらしましたね。
-最初にVoicePingを認知したきっかけなどございますか?
吉江さん:AWS Summit Tokyo 2023でAWSスタートアップブースに立ち寄った際、そこで偶然VoicePingを知り、AWSを使用されていることを知りました。また、通訳のデモも少し見せていただき、これを採用するといい形ができあがるかもしれないと考えました。
デバイス不要・直感的な操作。多言語イベントもストレスフリーに
-そうだったんですね。数あるサービスの中で、VoicePingを選んだ理由は何でしょうか?
吉江さん:同時通訳に専用のデバイスやアプリ必要なかったからです。私はデバイスレスの多言語同時通訳を2024年のイベントで実現したいと考えていました。VoicePingはその点に対応しており、話を聞いた時点でそのアイデアを構想に取り入れました。次に、バーチャルオフィス機能とリアルタイム翻訳の両方を提供していたからです。今回のイベントはオンラインで開催され、「Ask the Speaker」セクションでは、参加者が仮想アバターを通じてつながり、その会話を同時通訳する必要がありました。VoicePingのデモを見た際、翻訳の精度や操作性が非常に直感的に分かりやすかったため、選びました。
-VoicePingに対するご利用感想はいかがでしたか?
阿部さん:一番良かった点は、デバイスなしで母国語で自由にコミュニケーションが取れたことです。これまでのオンラインイベントでは翻訳機能がなく、英語ができる人が必要だったり、翻訳デバイスを使う必要がありましたが、VoicePingによってそのような制約がなくなったことが大きな進歩でした。また、吉江さんや韓国の登壇者と母国語で話しながら、チャットで互いに言葉を理解できた体験も、まさに「No Border」の理念を具現化する瞬間でした。そうした新しいコミュニケーションの形が実現された点が、とても印象的でした。
吉江さん:インドや香港の登壇者もVoicePingを「面白い、素晴らしい」と言ってくれました。私たちも日本語でスペイン、インドネシア、韓国の登壇者達とVoicePingを使いながら会話を楽しみました。まるで『ドラえもん』の「ほんやくコンニャク」を食べて会話しているような興奮を感じました。本当に優れたサービスだと思います。今回のイベントでは、VoicePingのスポンサー協力もあり、VoicePingをAWS上でどのように活用できるかを示すこともできて、とても良かったと思います。
実際の参加者の反応は?「日本語が全然分からないのに、これが全部理解できる」
–各自が母国語で話したとき、参加者の反応はどうでしたか?
阿部さん:皆さん、「話している内容が分かる!」という率直な反応が多かったですね。私も多少は英語ができるのである程度理解できましたが、スペイン語や他の言語は全く分からないのに、内容を理解できたことには驚きました。逆に「私は日本語が全然分からないのに、これが全部理解できるなんて!」と驚いてくれた方もいて、とても面白い経験でしたし、嬉しかったですね。
-一方で改善点やフィードバックなどがございましたら教えていただけますか?
吉江さん:24時間ほど連続して利用した際にセッションが途切れる問題が発生しました。「Ask the Speaker」セクションで、私はVoicePingで待機して、海外の発表者とイベントや技術的な質問について話し合っていました。その際、セッションが途切れて退出してしまったり、最後の4時間は翻訳機能がうまく働かなくなりました。原因は不明ですが、他のメンバーも同様の問題に直面していたので、この点が改善されると嬉しいですね。それ以外については、実際の音声がリアルタイムで文字に変換され、翻訳も非常に速かったため、質疑応答に適した環境でした。
-それは重要な点ですね。セッション切れに関する点もこれから改善していければと存じます。技術的な用語の翻訳はいかがでしたか?
吉江さん: うまく翻訳された場合もありましたが、そうでない場合もあったようです。VoicePingの辞書機能を活用して、AWSでよく使われるサービス用語などを事前に登録できたかもしれませんが、われわれにその準備にかける時間が足りませんでした。この点に関しては、業界の専門用語を辞書パッケージのように事前にインストールできるようにして、初期設定段階で選択できるとさらに良いと思います。
柴尾さん: あと、VoicePingの会議室で画面を共有する際、時々、画面の後ろに人が隠れてしまうことがありました。画面とユーザーアイコンが重ならないようにできると、さらに使いやすくなると思います。
リアルタイム翻訳ツールが切り開くオンラインイベントの新境地とは
-今後、JAWS PANKRATION 2024のような大規模グローバルオンラインイベントで、VoicePingのようなツールはどのような役割を果たすと思いますか?
阿部さん:今後ますます重要な役割を果たすと考えています。最近、オンラインイベントやリモートワークといった概念が広まっています。こうした環境では、特に多国籍の人々と一緒に仕事をする際、翻訳ツールへの需要がますます増えていくと思います。以前、私がベトナムの方々と仕事をした際には、日本語がわかる人や通訳者が必要でした。でも、VoicePingのようなツールがあれば、その時間を節約でき、言語を学ぶ必要なくすぐにコミュニケーションが取れるようになります。今回のイベントのタイトルが「No Border(ノーボーダー)」であるように、国や言語の壁を越えて、人々が共に話し合い、共有できる世界がますます近づいていると思います。
吉江さん: 未来を見据えると、やはり生成AIの話題はホットなトピックだと。生成AIを利用して、例えばプロンプトを投げるだけで、より正確で迅速な翻訳を提供できる技術がさらに進化すれば、サービスとしてももっとスムーズで自然な文章を提供できるようになるでしょう。今回のイベントでは、リアルタイム性を重要視していたため、'Ask the Speaker'の環境ではVoicePingを、発表翻訳にはAmazon Translateを使用しました。この翻訳速度に関して、どこまで生成AIが置き換えることができるのか、まだ見守る必要があると思います。3年前には生成AIが何かすら知らなかった我々が、今ではこうした技術を活用する時代に生きています。確実に言えるのは、多様な国々の出身者が一堂に集まり、AWS技術について活発に議論できる未来を築いていきたいということです。
- AWSコミュニティの一員として今後のビジョンについて共有していただけますか?
阿部さん:私はJAWSグループで、東京や大阪のような大都市ではなく、地方で勉強会を毎回企画しています。他の国でも似たようなものがあると最近知り、私たちだけの問題ではないと気づいたことで、視野が広がりました。非都市地域でITをどう活用できるかについて、知識を集約してグローバルに共有できる機会を作りたいと思っています。VoicePingのようなツールを通じて、こうした対話ができれば、とても意味があると感じます。
柴尾さん: 私はコミュニティビルダーとして活動していますが、LinkedInでの活動を通じて時々思いがけない経験をします。ある日、ドイツからAWS関連の書籍を日本語に翻訳したという方が突然連絡をくれて、本を送ってくれると言ってくれたんです。私は日本の佐賀という小さな地方に住んでいるのですが、ドイツから佐賀まで本を送ってくれるというのは本当に驚きの体験でした。佐賀ではまだAWSを使っている企業は多くありませんが、私はその地域でコミュニティを広げていきたいと思っています。これを通じて、佐賀だけでなく、世界中に視野を広げていきたいですね。
吉江さん: もしこのイベントがなかったら、アフリカの方々と話す機会はなかったかもしれません。まだ話したことのない他の国の人たちともコミュニケーションを取る機会があれば、ぜひまた挑戦してみたいです。その点を考えると、日本のAWSユーザーグループでこのようなイベントをまた実現してみたいという思いもあります。このイベントを企画する中で、私の中でも「グローバル」という概念がより身近になり、LinkedInで英語で発信するなどのアクションを取るようにもなりましたから。これらの経験がとても貴重で、今後も継続して努力していきたいと思います。
今回のまとめ
JAWS PANKRATION 2024は、単なる技術的な議論の場を超え、異なる背景や文化を持つ人々が集まり、それぞれの母国語で自由に交流できる重要性を再確認させてくれました。特に、グローバルなコミュニケーションを支えるツールとしてVoicePingが選ばれたことを大変光栄に思います。技術ツールが単なるサポートにとどまらず、国際的な交流を実現し、人々をつなげ、「No Border」を実感できたこのイベントは、今後のグローバルコミュニケーションに向けた新たな可能性を示す重要な一歩となりました。
*また、弊社代表もAWS Pankration 2024に登壇を行いました。セッション動画はこちら
VoicePingで世界とつながる新しいコミュニケーション体験を!
国際イベントや多国籍チームでのコミュニケーションにおいて、言語の壁はしばしば大きな障害となります。しかし、従来の翻訳デバイスを使用すると、コストや手間がかかることが課題です。
VoicePingは、リアルタイムの多言語翻訳機能を提供し、これらの課題を一挙に解決します。
特別なデバイスを必要とせず、シンプルなインターフェースにより、初めてのユーザーでも直感的に使用でき、コストを抑えながら参加者が自由に発言できる環境を整えます。また、VoicePingの高速かつ正確な翻訳により、JAWS PANKRATION 2024では、韓国、日本、ドイツの参加者がそれぞれ母国語で議論を活発に交わし、スムーズなコミュニケーションが実現しました。さらに、専門分野や技術用語も簡単に登録できるため、どこからでも即座に質の高い議論に参加できることが大きな魅力です。
VoicePingで時間とコストを節約し、言語の壁を超えて、世界へあなたの声を届けましょう。
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会社概要
会社名 : VoicePing株式会社
所在地 : 〒105-0023 東京都港区 芝浦1-9-7おもだかビル4F
代表者 : 中島明紀
設立 : 2019年7月
資本金 : 2億990万円(資本準備金を含む)
事業内容 : AI音声翻訳プラットフォームVoicePingの開発・販売
会社HP : https://voice-ping.com
E-mail : support@voice-ping.com
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