JTOWERとメトロウェザー、通信鉄塔利用に関する基本契約を締結
~携帯キャリア以外で初の利用、JTOWERの通信鉄塔で気象情報サービス設備の検証を実施~
メトロウェザーは、赤外線を用いて風に舞った大気中の塵や微粒子を散乱体として反射光を受信し、ドップラー効果を利用した解析を実行することで、風況をリアルタイム・3次元に把握・可視化するドップラー・ライダーの開発・販売およびデータ提供を行っています。ドップラー・ライダーを活用した社会課題の解決に向け、2021年からはNASAの研究開発プロジェクトに参画するなど、国内外で複数の企業様・研究機関様との共同研究や実証を進めております。
一方JTOWERは、通信事業者の通信設備を共用化するインフラシェアリングのサービスを屋内外で展開しています。屋外では、全国に約5,300本の通信鉄塔を保有し*¹、通信事業者に貸し出す「タワーシェアリング事業」を開始しています。この通信鉄塔は、携帯キャリアがネットワーク整備のために基地局やアンテナ等を設置する用途に加え、IoT関連設備、防災無線、カメラ、Wi-Fi、各種センサー等の設置場所として、多様な用途での活用が可能です。
メトロウェザーは2024年3月に、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」PCAフェーズ(実用化研究開発〔後期〕)に採択されました。
これにより今後、ドップラー・ライダーの量産に向けた精度検証を行う予定で、その検証にJTOWERの通信鉄塔を利用します。まずは関西圏に所在する通信鉄塔について、2024年秋からの利用に向けた準備を行っており、今後、メトロウェザーの体制強化に向け、JTOWERが全国に保有する通信鉄塔の利用拡大を検討していきます。
JTOWERとメトロウェザーは、新たなテクノロジーの発展とともに、既存インフラ設備の有効活用を推進し、持続可能な社会の実現に向け貢献してまいります。
*¹2023年12月末時点。通信事業者から取得する契約を締結し、所有権の移管が完了した鉄塔の本数。JTOWERは2023年以降、NTTドコモをはじめとする通信事業者からの通信鉄塔取得のほか自社でも建設を進めており、今後の取得予定(現状)を含めると合計で最大約7,700本となる。
【ドップラー・ライダーについて】
ドップラー・ライダーとは、LiDAR(Light Detection and Ranging、レーザー画像検出と測距)の一種であり、ドップラー・ライダーは、空気中に浮遊する微細なチリに、人体に無害な赤外線レーザーを照射し、その反射波を受信する事で、周囲半径15km 圏内の風向き・風速を三次元での測定が可能です。
独自の研究開発で生み出したこの「ドップラー・ライダー」は、これまでの常識を超えて、世界最高レベルのサイズ・機能・価格を実現しました。半径5〜7kmという計測エリアを約2倍となる半径12〜13kmとし、他社の10分の1まで小型・軽量化とともに圧倒的な低コスト化を実現し、使用可能範囲が大幅に広がりました。さらに、「ドップラー・ライダー」で得られる刻々と変化する空の風況を立体的に把握し、独自のセンシング技術により、広域かつ高微細な風況予測をリアルタイムに可視化し、より広いフィールドでの安全で快適なインフラ環境構築を支えます。
【JTOWERが保有する通信鉄塔のイメージ】
JTOWERについて
(1)会社名:株式会社JTOWER
(2)所在地:東京都港区南青山2-2-3
(3)代表取締役社長:田中 敦史
(4)事業内容:国内外における通信インフラシェアリング 等
(5)設立:2012年6月15日
メトロウェザーについて
(1)会社名:メトロウェザー株式会社
(2)所在地: 京都府宇治市広野町茶屋裏18-1
(3)代表取締役社長: 古本 淳一
(4)事業内容: リモートセンシング技術を応用した大気計測装置の開発・製作・販売 等
(5)設立: 2015年5月13日
以上
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