「何を見て、どう動くか」が分かる予防安全へ。「Behavior Based Safety Sense」

正常な状態の見本と、違いを見つけた後の対応を一緒にする。安全対策を、作業する人が使える確認と報告へつなぐ。

組織行動科学®︎

2026年10月25日 改訂|発表当時の実践・観察と開発の経緯を残し、仕事の場面から現在の資料を選べるよう、説明と参照先を整えました。発表当時の日時と元の表紙を保持しています。

「確認して」と伝えた。現場でも指差しや発声をしている。それでも、何と見比べ、違いがあったらどう動くかが人によって違うことはありませんか。2021年に発表した「Behavior Based Safety Sense」の核は、確認する人が正常な状態を具体的に思い描けるよう、見る対象とその後の対応を仕事の中で共有することです。

指差し確認の現場で、何を見ていたか

この取り組みの出発点には、物流・製造の現場での行動観察があります。指差し確認は誰もが行っている。それでも不具合が起きる。原発表は、この状態を、確認する人が比べる「正常な状態」のイメージが伝わっていないことと結び付けて捉えました。

評価する人、施策をつくる人、実際に作業する人は、見ている場面も、経験も、負担に感じることも異なります。そこで、作業する相手へ関わり、その人の行動や動機を具体的に知り、何を見て、どの違いに気づき、どう動くかを勘所まで絞って渡すことを提案しました。正常な状態の共有を、日々の確認が役立つ仕事へつなぐところに、Behavior Based Safety Senseの特徴があります。

参考資料と、今回の提案との関係

厚生労働省「職場のあんぜんサイト:リスクアセスメント」

参考資料を読む(発行元の一次資料)

厚生労働省が示すリスクの評価と低減措置を、安全対策の前提として参照しています。本稿は対策を現場の確認と報告へつなぐ当社の実践提案です。教材や気づきは、必要な設備対策、保護具、点検やリスク評価と共に用います。

安全な状態と、止める条件を共有する。

図:正常な状態と現状を比べ、違いに気づいた時の行動・相談先を共有する。

改訂版の資料を読む・ダウンロードする(A4横・5ページ)

確認動作と、確認する対象を結びつける

何を見るか、その状態がどうなっていれば次へ進めるかを、現場で使う見本や写真、手順と結びつけます。「確認した」という動作と、確認で分かったことをつなぐと、違いを見つけたときの報告も具体的になります。

作業を開始しない条件、中断する条件、報告先、再開を判断する人を、実際の職場の安全手順として共有します。異常を見つけた人が、無理に復旧を引き受けずに済む連絡と判断の流れも一緒に整えます。

人の注意に頼る前に、危険を減らす

厚生労働省のリスクアセスメントの説明では、危険性・有害性の特定、リスクの見積り、優先度の設定、低減措置と記録を一連の手順として示しています。対策の検討には、危険な作業の廃止・変更、設備による対策、管理上の対策などの優先順位があります。

設備の対策や手順が、実際の作業のなかでどう使われているかを見ます。作業者が比べる正常な状態、止める条件、伝える相手までを一緒に具体化すると、必要な対策を日々の行動へつなぐ手がかりになります。

仕事の例:正常な状態と、対応を並べる

以下は、当時の実践とは別に、使い方を伝えるために組み立てた説明用の例です。作業前に設備のカバーを確認する場面で、正常な状態の写真と、確認する箇所を示します。カバーが閉じていない場合は、自己判断で作業を始めず、定めた手順で停止・報告します。

この例をそのまま設備の操作手順には使わず、実際の設備・作業について責任者と専門家が評価し、必要な対策と手順を決めます。

教える一言を、見本と相談先につなぐ

「ちゃんと確認して」の中身を一緒に考えたい方は、「仕事を教える実践室」をご覧ください。短い例を眺めてから、何と何を見比べ、どの条件で次へ進み、迷ったら誰に相談するかを整理する準備へ進めます。まずは近い気がかりを一つ選ぶところから使えます。

「同じ正常な状態を思い描けているだろうか」が気になるときは、「実現したい状態のイメージが異なると、必要だと思う問いも変わる。」の二つの具体例を見比べてください。安全の基準や操作手順は職場の責任者・専門家が定め、その内容を相手へどう伝えるかを考える材料として使います。

改訂版資料(A4横・5ページ)

現在の発行主体と公開方針(2026年10月追記)

リクエスト株式会社は、980社・33.8万人の働く人のデータを基盤に、組織行動科学®の研究・教育開発を行っています。「成果につながる方法を、本人が使える仕事へ。」を軸に、仕事の問いから使える図解資料と実践の場を公開しています。

会社名:リクエスト株式会社

代表者:代表取締役 甲畑 智康(こうばた ともやす)

本社:東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F

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シンクタンク学校・大学
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会社概要

URL
https://requestgroup.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F
電話番号
090-4183-2525
代表者名
甲畑智康
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年10月