花王独自の「肌評価AI」※1によりマスク着用時は顔全体で化粧くずれが起きやすくなることが明らかに
~メイクアップアーティストによる「化粧くずれを防ぐ方法」を紹介~
調査結果とあわせて、花王株式会社ビューティリサーチ&クリエーションセンターのシニアメイクアップアーティストが、化粧くずれを防ぐ具体的なテクニックをご紹介します。
- マスク着用による化粧くずれの意識
- マスク着用時の化粧くずれ実態をAI技術で可視化
花王株式会社メイクアップ研究所では、独自に開発した肌解析AI技術※1を用いて、マスク無しで過ごした顔とマスクをして過ごした顔の画像を解析し、化粧のくずれ方の違いを可視化しました(図2)。
その結果、マスクを着用していると、マスクに覆われている鼻周りだけでなくマスクに覆われていない顔の上半分まで、広範囲に化粧くずれが起きていることがわかりました。これは、マスク内が蒸れたり、マスクでこすれたりすることに加え、マスクからもれ出た呼気が顔上部にのぼってくるためと考えられます。マスク着用時には、化粧くずれをしっかりと防ぐメイクアップが必要であることがわかります。
<調査条件>
マスク非着用群:2018年4月~7月撮影、試験協力者12名、化粧塗布6時間後。
マスク着用群:2020年8月~2021年2月撮影、試験協力者17名、化粧塗布5~8時間後。
使用アイテムは、日やけ止め、化粧下地、ファンデーション(リキッド or パウダー)、フェースパウダー、化粧直しミストなど。協力者によって異なる。
- 使用アイテムの工夫による化粧もち効果
マスク着用による化粧くずれは、色々な方法で防ぐことができます。例えば皮脂を抑えて化粧もちを良くする効果のある化粧下地を使う、化粧くずれを引き起こす皮脂を吸着するフェースパウダーを塗る、などです。これらの使用は、AIによる解析でもマスク着用による化粧くずれを抑える効果があることを確認しています。(図3)
<調査条件>
化粧持続設計の下地:2021年3月に撮影。顔の片側にだけ化粧持続設計の下地を塗布し、全体にファンデーションを塗布。塗布しマスク着用6時間後に撮影。試験協力者3名。
フェースパウダー:2020年8月に撮影。ファンデーションを塗布した後に、顔の片側だけフェースパウダー塗布。
塗布しマスク着用5時間後に撮影。試験協力者7名。
- メイクアップアーティストによる「化粧くずれを防ぐテクニック」
花王株式会社ビューティリサーチ&クリエーションセンター シニアメイクアップアーティスト
山田由理香より、化粧くずれ対策として活用できるメイクテクニックを提案いたします。
〈ベースづくり〉
化粧くずれに強い化粧下地、ファンデーションまたはフェースパウダーを使うと効果的です。化粧下地は、化粧くずれしやすい額や眉間、頬は特に丁寧にのばし、全体に広げます。小鼻やその周辺などの細かい部位は塗り残しがないよう、指の腹で押さえるように塗ります。
下地の上にファンデーションやフェースパウダーを重ねる場合は、上記の方法で下地を塗ったあと、余計な油分やべたつきをティッシュオフしてからつけると、より化粧もちがよくなります。
下地と同様、額や眉間、頬には丁寧にのばし、小鼻やその周辺などの細かい部分までしっかり塗ります。その後、額や眉間、頬を、スポンジやパフで押さえるようにすると、密着感が高まります。
フェースパウダーは、皮脂や化粧品の過剰な油を吸収するので、ファンデーションの上に重ね使いをすると、より持続効果がアップします。また、サラサラに仕上がるので、マスクにファンデーションの色がつくのも防いでくれます。
〈アイメイク〉
眉を描く前に適量のフェースパウダーをブラシかパフにとり、眉の根元に(地肌にのせるように)塗布しておくと、眉メイクがくずれにくくなります。
アイラインやマスカラは、ウォータープループタイプやフィルムタイプを使うと滲みにくくなります。最近では、カールしたまつ毛をクセづける機能があるマスカラもありますので、呼気でまつ毛が下がってしまうことが気になる場合は試してみてはいかがでしょうか。
※1 花王 ニュースリリース 2021年1月22日
多様で繊細な肌の質感を評価・可視化する「肌評価AI」を開発
https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2021/20210122-001/
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