JUSA、SMS配信事業者に対して不適正な契約および利用に関する注意喚起を発出
一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA、会長:近藤邦昭)は、SMS(携帯電話向けショートメッセージ)配信サービスにおける不適正な契約および利用の事案を複数確認したことから、会員等のSMS配信事業者(SMSアグリゲーター)に対して注意喚起を発出しました。本件は、一般消費者のみならず、実在する企業・事業者にも被害を及ぼすおそれがあることから、業界全体での対応強化を呼びかけるものです。
■発出の背景
近年、SMS(ショートメッセージサービス)を悪用した詐欺・不正送信が社会問題化するなか、JUSA会員である事業者から、実在する法人を騙ってSMS配信契約を結び、不適正なメッセージを配信する事案が複数報告されました。これらの事案では、実際の被害も確認されています。
JUSAでは、再発防止のため、会員を中心としたSMS配信事業者(SMSアグリゲーター)に対して以下の注意喚起を発出しました。
■注意喚起の概要
SMS配信サービスの提供に関する不適正契約および利用に関する注意喚起
(発出日:2025年11月11日/発出者:一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会)
平素より当協会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、当協会会員の複数の通信事業者より、SMS配信サービスに関して、不適正な契約が締結された後に不適正なメッセージ配信が行われた事案が報告されました。
つきましては、各事業者におかれましては、契約締結時の確認体制を一層徹底いただきますようお願い申し上げます。
■発生状況
・公序良俗に反する内容のメッセージを配信する事例が確認されています。
・実在する法人名を用いて契約を申し込み、複数の事業者へ同時申込を行う、または複数の申込経路を併用するなど、短期間で複数の審査をすり抜けようとする手口が見られます。
・特に小規模事業者を含む広範な事業者が標的となっており、注意が必要です。
■推奨される対応策
1. 法人の本人確認に加え、取引担当者の本人確認や所在確認をより厳格に実施すること。
2. 外部データベースによる信用調査に過度に依存せず、複数の観点から実在性・信用性を確認すること。
3. 契約申込の同時多発的な傾向や短期間での複数回申込みに十分注意を払うこと。
■JUSAの対応方針
本事案は、一般消費者のみならず、実在する企業・事業者にも被害を及ぼす悪質な行為であり、到底容認できるものではありません。
JUSAメッセージ部会では、会員事業者間での情報共有および連携強化を進め、新たな被害の発生防止に向けた具体的な方策を検討してまいります。
■会長コメント
「SMSをはじめとする通信サービスの信頼性を損なう行為は、業界全体にとって重大な脅威です。今回の注意喚起を契機として、より安全で健全な通信環境の確立に向け、事業者間の連携を一層強化していきたいと考えています。」
── 一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会 会長 近藤 邦昭
■今後の展望
JUSAでは、SMS事業者が適正な事業を推進できるよう、不適正な利用を防止するための議論および情報共有の仕組みを検討しています。また、会員向け研修や事例共有を通じて、業界全体のリスク管理レベル向上を図ってまいります。
■団体概要
団体名:一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)
所在地:東京都港区(事務局)
設立:2019年
会長:近藤 邦昭
URL:https://jusa.jp
活動概要:ユニファイドコミュニケーション分野における事業者間連携、業界ガイドライン策定、迷惑電話・SMS対策、電気通信事業者の認証制度(ETOC)運営など。
■一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)について
長い歴史を持つ電話サービスはインターネットやクラウドの技術と融合することでシームレスに統合されたユニファイド通信サービスへと進化しています。JUSAは会員事業者と共に、ユニファイド通信を市民の皆さんに安心してご利用頂けるように議論・活動しています。
協会名: 一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)
ウェブサイト:https://jusa.jp/
代表者: 会長 近藤 邦昭
設 立: 2019年5月
所在地: 東京都港区西新橋2-8-6 住友不動産日比谷ビル



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