次世代免疫検査のイムノセンス 資金調達を実施
引受先に 株式会社島津製作所のCVC「Shimadzu Future Innovation Fund」(運営会社:グローバル・ブレイン株式会社)ほか。 関西みらいベンチャーデットの第1号借入も同時実行

大阪大学発スタートアップで、次世代免疫検査技術「GLEIA(グライア)」応用製品の社会実装を目指す株式会社イムノセンス(本社:大阪府吹田市、代表取締役:杉原宏和、以下「当社」)は、出資および融資による資金調達を実施しました。なお、関西みらい銀行の「関西みらいベンチャーデット」からの資金借入は、同デットプログラムの実施第1号となりました。
◆出資先(順不同) 括弧内は運営会社
Shimadzu Future Innovation投資事業有限責任組合(グローバル・ブレイン株式会社)
中信ベンチャー・投資ファンド8号投資事業有限責任組合(中信ベンチャーキャピタル株式会社)
紀陽成長支援2号投資事業有限責任組合(紀陽キャピタルマネジメント株式会社)
関西みらいサクセスサポート投資事業有限責任組合(ミライドア株式会社)
SMBCベンチャーキャピタル8号投資事業有限責任組合(SMBCベンチャーキャピタル株式会社)
◆融資先(順不同) 括弧内は担当部署
株式会社関西みらい銀行(堺筋営業部)
株式会社三井住友銀行
◆資金使途と狙い
本調達資金およびデット資金は、当社独自の次世代免疫検査技術「GLEIA」を応用した超小型・高感度POCTプラットフォームの社会実装と事業成長に向け、以下に重点投資します。
先行テストマーケティングで明らかになったPMFギャップの解消
操作性や保存性など、主としてユーザビリティー面の改善
ヘルスケア/アニマルヘルス分野の事業加速
各分野の事業パートナーとの連携を最大限に活用
医療分野事業の本格立上げ
KOL連携の加速、プロモーション強化、在宅・訪問診療での運用実証
GLEIA製品の量産移管・品質保証体制の強化
自動化工程導入による品質力・コスト力の向上
海外事業立ち上げの基盤確立
海外展開戦略のブラッシュアップと必要に応じた現地拠点の開設
◆今後の展開
ヘルスケア/アニマルヘルス分野では、各分野で確固たる事業基盤を持つパートナー企業との連携を強化し、事業拡大を加速します。医療分野では、病院・診療所・訪問診療での「その場検査」の社会実装を加速するとともに、「遠隔診療 × 医師指導に基づく自己測定」への拡張を段階的に進めます。さらに、国内外の規制適合・量産体制の整備を進め、パイプラインの継続的な市場投入を図ることで、当社のミッションである「世界中・いつでも・だれでも・どこでも医療グレードのヘルスチェック」を実現して参ります。
◆代表コメント
代表取締役 杉原 宏和
今回、出資と関西みらいベンチャーデットの第1号案件を始めとする借入による資金調達を同時に実行できました。投資家・金融機関の皆さまのご支援を原動力に、GLEIAで「世界中・いつでも・だれでも・どこでも医療グレードのヘルスチェック」を提供し、臨床現場から在宅までの検査アクセスを刷新して参ります。
◆各社コメント
◆株式会社島津製作所 基盤技術研究所 みらい戦略推進室 室長 後藤洋臣 様
島津製作所は次世代免疫検査技術を開発するイムノセンス社に将来性を感じ、2023年に続いてShimadzu Future Innovation Fundから出資いたしました。
同社の独自技術GLEIA法による、高感度・高精度・小型・迅速な検査機器は広い分野で応用できると考えています。
今後もイムノセンス社が目指す医療やヘルスケア分野の事業への支援を通して、臨床診断分野の発展に貢献してまいります。
◆グローバル・ブレイン株式会社 General Partner 熊倉次郎 様
イムノセンスは、独自の免疫測定技術『GLEIA法』を用いて、既存検査では解決できない簡便で高精度に血液などの検体中のタンパク質やホルモンを測定できるall-in-oneデバイスを開発しています。この技術により、これまで専門的な設備が必要だった検査がクリニックのみならず屋外や家庭など、身近な生活の場で使われ始めています。
グローバル・ブレインは、前回出資以降の大幅な技術進捗と、販売フェーズまでたどり着いた事業開発力を評価し、今回の追加出資を決定いたしました。
今後、我々の持つネットワークや知見を最大限活用しながら、同社のさらなる事業成長に向けて支援してまいります。
◆中信ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長 今津孝照 様
免疫反応と電気化学反応を組み合わせた、免疫測定が行える技術「GLEIA」を使った製品の社会実装を加速し、同社の早期事業拡大が実現するよう応援して参ります。
◆株式会社関西みらい銀行様・ミライドア株式会社様
大阪大学発の革新的な「GLEIA」技術は、検査を迅速・小型・安価にし、診断や在宅医療、
日々の健康管理に大きな変革をもたらすと期待しています。
関西みらい銀行およびミライドアは、同社技術の社会実装が進むよう、精一杯サポートしてまいります。
◆会社概要
会社名:株式会社イムノセンス
所在地:大阪府吹田市岸部新町6番1号 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
オープンイノベーションラボ 30602
設立:2018年1月
資本金:3,000万円
HP:https://immunosens.com/
事業内容:体外診断用医薬品・測定機器の開発・製造・販売
参考:関西みらいベンチャーデットについて
関西みらい銀行がスタートアップの成長ステージに合わせて提供するデットプログラム。今回、当社の借入が制度運用の第1号となりました。
参考:イムノセンスの独自技術「GLEIA」について
GLEIA(グライア:Gold-Linked Electrochemical Immunoassay:金結合電気化学免疫測定法)は、イムノセンス独自の全く新しい免疫検査技術です。当社創業者の国立大学法人大阪大学産業科学研究所特任教授(現) 民谷栄一氏によって開発されました。免疫反応と電気化学技術を組み合わせることで、手のひらサイズの超小型機器で体内のさまざまなバイオマーカーを検出することができます。その感度は1兆分の1グラムと、大型検査機並みの性能を実現しています。
免責事項(将来見通しに関する記述)
本リリースには将来の見通しに関する記述が含まれます。これらは現時点で入手可能な情報に基づく仮定・判断であり、実際の結果は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
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