Sysdig、オープンソースクラウドセキュリティプラットフォーム実現に向けたビジョンを強化
新機能により、FalcoとStratoshark の連携を強化し、世界中のユーザーにシームレスな検知・調査・対応体験を提供
<このプレスリリースは11/10/2025に米国で発表されたリリースの抄訳です>

11/10/2025 - KubeCon + CloudNativeCon North America 2025, 米国ジョージア州アトランタ発 – リアルタイムクラウドセキュリティのリーダーであるSysdigは本日、ランタイムクラウド脅威検知の標準としてFortune500 企業の 60%以上に利用されているFalcoに、新たなオープンソースの脅威調査および分析機能を追加したことを発表しました。これらのアップデートにより、FalcoとStratoshark の統合がさらに強化され、完全にオープンソースで構築されたエンドツーエンドのクラウドセキュリティワークロードが実現します。
2024年2月に Cloud Native Computing Foundation(CNCF)の卒業プロジェクトとなり、1億7,500万回以上のダウンロードを記録した Falco は、特定のルールがトリガーされた際にシステムキャプチャ(SCAP)ファイルを記録できるようになりました。これらのファイルは、人気のオープンソースパケット解析ツールをベースに「クラウド版 Wireshark」とも呼ばれるStratosharkでそのまま利用できます。この統合により、ユーザーはリアルタイムの脅威検知から事後分析までをシームレスに移行することが可能になります。
Sysdigはまた、Falcoの複数のプラグイン(k8sauditやgcpauditなど)を強化したことを発表しました。これにより、Stratosharkはソースイベント内の重要なコンテキストを可視化できるようになり、チームが生のセキュリティデータを実践的なインテリジェンスへと変換できるようになります。これらの新機能により、迅速かつ正確な脅威検知とフォレンジック分析が統合され、クラウドセキュリティチームにとって効率的で一貫したプロセスが実現します。
Sysdig Inc. 創業者兼CTO、Loris Degioanni (ロリス・デジオアーニ)のコメント
「Falcoはすでにランタイムクラウド脅威検知のゴールドスタンダードとしての地位を確立しており、Stratosharkもクラウドシステム解析の分野で業界標準となりつつあります。これらの強力なツール間の統合をさらに強化することで、オープンソースコミュニティはクラウドにおける検知から対応までのライフサイクル全体をカバーする、統合されたプラットフォーム体験に一歩近づきます。」
オープンソースセキュリティにおける「プラットフォームアプローチ」の力
現代のクラウド環境は分散化が進み、脅威もより高速かつ巧妙化しています。この状況を受け、オープンソースセキュリティは個別のポイントツールから、完全に統合されたシステムへと急速に進化しています。脅威に先んじるためには、セキュリティライフサイクル全体を通じて連携するツールが必要です。FalcoとStratoshark の統合強化により、ユーザーはリアルタイムで攻撃を検知するだけでなく、取得したデータを精密に分析し、迅速かつ確信を持って対応できるようになります。
新機能により、ユーザーは次のメリットを得られます。
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統合されたワークフロー:Falcoによりリアルタイムで脅威を検知し、疑わしい挙動が検出された瞬間から詳細なインシデントデータを収集、そしてStratosharkで正確に調査。すべての工程を一つのシームレスなプラットフォーム環境で完結できます。
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コミュニティ主導のイノベーション:オープンソースセキュリティは、共有された進歩、透明性、そして集合知によって進化します。FalcoとStratosharkはオープンスタンダードの上に構築されており、変化し続ける脅威環境に対応するため、常に進化を続けています。
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クラウドセキュリティの民主化:チームはシステムアクティビティを俯瞰から詳細まで自由に切り替え、ハイレベルなコンテキストから生のメタデータまでをシームレスに探索可能です。かつて商用クラウドセキュリティプラットフォームだけが提供していたこのような強力で拡張性のある機能が、今ではオープンソースとして自由に利用できるようになりました。
Sysdig Inc., オープンソースディレクター、Gerald Combs (ジェラルド・コムズ)のコメント
「FalcoがStratosharkで直接利用できる SCAP ファイルと、拡張されたクラウドログメタデータを生成できるようになったことで、リアルタイム脅威検知と詳細なフォレンジック分析の間に存在していたオープンソースの壁を取り払うことができました。セキュリティの未来はオープンソースの上に築かれ、そしてオープンソースの未来は、チームがより速く、より効率的に動けるプラットフォームアプローチの上に築かれています。」
より強固なオープンソースコミュニティの構築
透明性と協調の精神に根ざしたオープンソースの理念は、ツールの枠を超えて広がっています。セキュリティは一方的な戦いであってはなりません。Sysdig は今年初め、Falco、Wireshark、Stratoshark、そして sysdig OSSを利用する世界中のセキュリティ専門家、開発者、エンジニア、アナリスト、学生を支援・結束させるために、Sysdig Open Source Communityを立ち上げました。その目的は、かつて分散していたユーザーコミュニティの間に、より深い協力関係、知識共有、そして強い一体感を育むことにあります。
KubeCon + CloudNativeCon North America 2025 出展情報
Sysdig と Falco は、2025年11月10日から13日まで米国ジョージア州アトランタで開催される KubeCon + CloudNativeCon North America に出展します。
Sysdig のブース番号は No. 910 です。
参考資料
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Stratoshark(日本語)について
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Stratoshark in action(YouTube)
Sysdigについて
Sysdigは、ランタイムインテリジェンスとAIを活用し、クラウド環境の脅威をリアルタイムで防御するグローバルリーダーです。オープンイノベーション、自律型AI(エージェンティックAI)、そしてランタイムの確かな実態を基盤に、セキュリティチームと開発チームが迅速かつ正確に脅威を予防・検知・対応できる環境を実現します。
Sysdigが開発した Sysdig Sage™ は、クラウドセキュリティ分野で初の自律型AIアナリストであり、業界最高水準のランタイムインテリジェンスを活用して、単なる観測にとどまらず、状況を理解し、判断し、行動することを可能にします。これにより、企業はリアルタイムでの防御力を高め、イノベーションを継続的に守ることができます。
Sysdigは、Falco および Wireshark の開発者によって設立され、現在では Fortune 500企業の60%以上 に信頼されています。セキュリティへの妥協を許さない企業のために、Sysdigは“真に信頼できるクラウドセキュリティ”を提供し続けています。Sysdigは米国カリフォルニア州に本社を置き、日本ではヤフージャパン、NTTドコモ、スクウェア・エニックス、みんなの銀行/ゼロバンク・デザインファクトリーをはじめ有数の企業に採用されています。 日本法人はSysdig Japan合同会社
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