knewit、PreシリーズAラウンドで資金調達(累計調達額2.9億円)

デリバリー・物流の取引実行オペレーションに残る構造負債を、プロダクトと業務実行で解消

knewit

 デリバリー・物流の取引実行オペレーション領域に向けたソリューションを開発・提供する株式会社knewit(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:小川直哉、以下knewit)は、既存投資家であるKUSABI(引受先:KUSABI 1号投資事業有限責任組合)を割当先とする第三者割当増資により、PreシリーズAラウンドの資金調達を実施しました。これにより、knewitの累計資金調達額は2.9億円となりました。

 knewitは、商社・メーカーの仕入れから納品までに生じる、属人化、二重入力、確認・調整の負担といった構造的な課題を、業務改革とAIによって解消します。創業者である小川をはじめとする経営メンバーは、商社時代に鉄鋼流通領域の取引・業務に携わり、現場で培った知見をもとにknewitを創業しました。その現場理解を起点に、業務設計、プロダクト、AIエージェント、BPO/Opsを組み合わせ、顧客の取引実行オペレーションを実行可能な形へ変えていきます。

 今回の資金調達は、これまで磨き込んできた提供価値を、より多くの企業へ広げていくためのものです。FY2027は、これまで蓄積してきたデリバリー・物流の取引実行オペレーションに関する知見を、まず鉄鋼流通領域でさらに深め、再注力する端緒の年と位置づけます。顧客ごとの現場・基幹・運用に踏み込み、将来的には仕入れから納品までの取引実行オペレーションまで担う会社として、提供規模を拡大していきます。調達資金は、取引実行オペレーションの実行体制の拡充、AIエージェントを中心とするプロダクト機能・連携の強化、実装を担う人材の採用・育成、市場開拓の推進などに活用します。

※前回のプレシリーズAラウンド(2024年8月発表)では調達金額を非公表としていましたが、今回も累計調達額のみを公表しています。

knewitが向き合う課題:仕入れから納品までに残る取引実行オペレーションの構造負債

 商社・メーカーの取引実行オペレーションは、鋼材をはじめとする商品の仕入れから納品(顧客への引き渡し)までの一連の流れを管理・実行する、事業の基盤となる業務です。受発注、納期・出荷調整、在庫・進捗管理、配送、書類作成・事務処理など、複数の部門・取引先・システムをまたいで業務が進みます。特に鋼材の取引では、需要家の内示をもとにした発注量の見極め、定尺材からの板取、寸法・員数からの重量計算、ミルシート(鋼材検査証明書)の管理など、商材特有の判断や作業が業務の随所に組み込まれています。

 一方で、現場には次のような負担が残っています。

  •  属人化:内示の読み替えや板取の割付、在庫・契約残を踏まえた需給バランスの見立てなど、担当者の経験や商習慣、暗黙知に頼る判断が多く、標準化・引き継ぎが難しい

  • 二重入力・情報分断:メール、FAX、PDF、Excel、既存基幹などに情報が散在している。寸法・員数からの重量換算や、ロット番号とミルシートの照合も含め、同じ情報を何度も扱う

  • 確認・調整の負担:内示の変動、欠品、納期変更、急な追加発注、トラブルなどの例外対応に、人が張り付いて調整する

  • システム導入だけでは埋まらない運用の隙間:商材特有の業務ルールや判断条件が整理されておらず、汎用的なシステムでは扱いきれない部分が、導入後も現場の自助努力に委ねられている 

 これらは単なる事務作業の問題ではなく、仕入れから納品までの取引実行オペレーション全体に積み上がった構造負債です。人が日々の処理に追われることで、顧客対応や新たな事業機会に使える時間も失われます。

knewitが提示する解決策:取引実行オペレーションを、プロダクトと業務実行で動く仕組みに変える

 knewitは、既存基幹システムを置き換えることを前提とせず、現場の業務と既存システムに接続しながら、デリバリー・物流の取引実行オペレーションを実行可能な形に変えていきます。顧客ごとの課題と成熟度に応じて、総合素材デリバリーソリューションとデリバリーAIプロダクトを組み合わせ、コンサルティング、プロダクト、AIエージェント、BPO/Opsを一体で提供します。

 事業は大きく二つの機能で構成されます。

  1. 総合素材デリバリーソリューション事業

    デリバリーDXソリューション「ニューイット」シリーズを中核に、戦略策定、コンサルティング、BPO/Ops、AIエージェント、サブプロダクトを組み合わせ、顧客ごとの業務変革を支援する

  2. デリバリーAIプロダクト事業

    デリバリー・物流の取引実行オペレーション向けのプロダクト(「ニューイット」シリーズ)を提供し、受注・デリバリー・配送・カルテなどの業務モジュール、ノーコード設定層、AIエージェント層によって、業務の構造化と実行を支える

 まず、ヒアリングと業務の可視化を通じて、現場で何が起きているか、どこで業務が滞留しているか、どの判断が担当者の経験に依存しているかを整理します。そのうえで、あるべき業務とKPIを設計し、ニューイットシリーズ、AIエージェント、BPO/Ops、既存システム連携の組み合わせを定義します。導入後も現場のフィードバックをもとに運用を改善し、顧客側で継続的に自走できる状態までつなげます。

提供機能・ソリューション

主な役割・機能

ニューイットシリーズ

デリバリーDXを支えるプロダクト群。受注・デリバリー・配送・カルテ、在庫管理などの業務モジュールを、既存基幹システムとCSV/APIで連携しながら提供する。

コンサルティング・戦略策定

現状業務を把握・可視化し、業務の流れ、判断条件、課題を構造化。将来像とKPIを設計し、プロダクト、AIエージェント、BPO/Opsの組み合わせを定義する。

AIエージェント

メール・FAX・PDFなどの情報を読み取り、品目・数量・納期などを構造化。商品・取引先マスタとの照合、欠品アラート、重量計算、納期調整など、ルール化できる業務を自動で実行する。

BPO/Ops

AIやプロダクトで拾いきれない例外判断、電話・FAX・紙対応、集計・データ加工などを人が実行する。導入後の業務実行と改善を支え、自動化・標準化へ移行するための機能として活用する。

サブプロダクト

業務フローにおいてニューイットシリーズではカバーできない領域の業務を独自に開発・提供する。

knewitの強み:暗黙知の言語化からAIによる業務実行までを一社で担う

 knewitの強みは、取引実行オペレーションの「暗黙知の言語化」から「AIによる業務実行」までを、一社で担いきれることです。

  1. 仕組みをつくる:取引実行オペレーションを遂行できるプロダクトとAI基盤を自社で開発・提供し、既存基幹システムとはCSV・APIで共存する。

  2. 暗黙知を言語化する:鋼材など、商材・領域ごとに特有の商習慣・制約や顧客ごとの判断条件を、ルール・マスタ・データとして定義し、AIが読み取り・実行できる形へ変換する。

  3. 現場で回しきる:業務を実行可能なロジックとAIに分解して構築し、導入して終わりではなく、AIと人の役割分担を設計しながら取引実行オペレーションの実行まで担う。

 AI活用の成否は、モデルの性能だけで決まりません。業務理解にもとづくデータの整理・構造化、AIの設計・実装、現場への組み込み、運用定着・改善サイクルまでを一体で進めることで、業務を「人が最初から最後まで処理する」状態から、「AIが準備・実行し、人が確認・承認する」状態へ変えていきます。

 SIerが仕組みづくりを、コンサルティング会社が業務整理・設計を担うのに対し、knewitは①〜③を一気通貫で提供します。商社時代に鉄鋼流通領域の業務に携わった創業者を起点とする現場理解にもとづき、プロダクト、ルール、AI、人による業務実行をつなげられる点が強みです。

knewitのこれまでの歩み

 前回調達発表(2024年8月)以降、knewitは、提案に留まらず現場で業務が回る状態まで責任を持つため、デリバリー・物流の取引実行オペレーションにおける提供価値と実行体制を拡張してきました。特に、創業者らが商社時代に培った鉄鋼流通領域の知見を生かし、鋼材を含む取引実行オペレーションへの理解と実装経験を深めています。

今後の展望ならびに調達資金の活用方針

 デリバリー・物流の取引実行オペレーションは、人口減少による人手不足と、取引・業務の複雑化が重なることで、今後も業務の標準化・省人化・高度化が求められる構造的なテーマです。

 knewitは、商社・メーカーの仕入れから納品までを対象に、顧客ごとの現場・基幹・運用に踏み込み、将来的には取引実行オペレーションまで担うことを目指します。FY27は、鉄鋼流通領域への再注力を通じて現場知見と提供モデルをさらに磨き、総合素材デリバリーソリューション事業とデリバリーAIプロダクト事業の両面を拡張します。

 今回の調達資金は、主に以下の取り組みを中心に活用します。

  1. デリバリーAIプロダクトの機能・連携強化:ニューイットシリーズ、ノーコード設定層、AIエージェント層を強化

  2. ソリューション・Ops実行体制の拡張:例外対応、関係者調整、業務改善、継続運用まで担える体制を強化

  3. 実装を担う人材・組織の強化:業務・現場・システムをつなぐ人材を採用・育成し、運用設計や業務知見を資産化

  4. 市場開拓の推進:鉄鋼流通領域を含むデリバリー・物流の取引実行オペレーションにおける課題、導入ステップ、運用イメージ、成功パターンを可視化

投資家コメント:
KUSABI 代表パートナー 渡邉 佑規 氏
Venture Capitalist  寺門 翼 氏

KUSABI 代表パートナー 渡邉 佑規 氏
KUSABI Venture Capitalist  寺門 翼 氏

 商社・メーカーにおける取引実行オペレーションは、各社の競争優位の源泉であり、事業を根底から支える極めて重要な業務です。一方で、企業ごとに異なる商習慣や業務の複雑性ゆえに、これまでIT化・DXの恩恵を十分に受けられずにいる領域でもあります。 
 knewitは、プロダクト・コンサルティング・AI・BPOを組み合わせた総合ソリューションにより、各社が長年磨き上げてきたオペレーショナルエクセレンスを損なうことなく、飛躍的な生産性向上を実現します。 標準化が難しいとされてきた領域だからこそ、ツールの提供に留まらず、業務そのものに深く踏み込むknewitのアプローチが大きな価値を生むと考えています。 
 こうした取り組みを可能にしているのは、圧倒的なドメイン知見と最先端のテクノロジー知見を兼ね備えた経営チームの存在です。 日本の基幹産業である商社・メーカーの皆様に大きなインパクトを与えるチームと確信し、前回の資金調達に続いて、2度目のリード投資をいたしました。
 テクノロジーとオペレーションの掛け算に魅力を感じる方、産業に大きなインパクトを与えるチャレンジに共感される方、knewitへの参画を心よりお待ちしております!

■ 代表コメント: 株式会社knewit  代表取締役CEO 小川直哉

株式会社knewit  代表取締役CEO 小川直哉

 前回の調達以降、私たちは、受発注や取引実行オペレーションの再設計を提案に留めず、現場で実行し、改善し続けるための体制づくりに注力してきました。商社時代に鉄鋼流通領域で培った知見を起点に、商社・メーカーの仕入れから納品までに残る属人化や二重入力、確認・調整といった見えにくい負担に向き合っています。FY27は鉄鋼流通領域に再注力し、プロダクト、AI、人による業務実行を組み合わせ、デリバリー・物流の取引実行オペレーションの変革を実装面から支えていきます。

採用情報

 knewitでは、デリバリー・物流の取引実行オペレーションをプロダクトとAIで変え、現場で業務を完了させる仲間を募集しています。事業拡大にともない、業務設計・コンサルティング、プロジェクト推進、プロダクト、AIエンジニア、Ops、コーポレートなどの採用を強化しています。

株式会社knewitについて

 株式会社knewitは、商社・メーカーの仕入れから納品までに生じる、属人化・二重入力・確認や調整の負担を、業務改革とAIで解消し、人が日々の処理に追われず、顧客が事業成長に集中できる組織をつくる会社です。デリバリー・物流の取引実行オペレーションを対象に、総合素材デリバリーソリューション事業とデリバリーAIプロダクト事業を展開しています。業務設計・コンサルティング、ニューイットシリーズ、AIエージェント、BPO/Ops、サブプロダクトを組み合わせ、顧客ごとの現場・基幹・運用に踏み込みながら、将来的には仕入れから納品までの取引実行オペレーションまで担うことを目指しています。

【会社概要】

会社名 :株式会社knewit

代表者 :代表取締役CEO 小川 直哉

設立  :2022年2月

資本金 :5,000万円(2026年9月時点)

所在地 :東京都千代田区霞ヶ関3丁目7-3 損保ジャパン霞ヶ関ビル3F

サービスサイト:https://knewit.jp/

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会社概要

株式会社knewit

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URL
https://www.knewit.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区麹町2-10-3 エキスパートオフィス麹町 507号
電話番号
03-6824-6358
代表者名
小川直哉
上場
未上場
資本金
7551万円
設立
2022年02月