日本曹達(ニホンソーダ)、九州大学隣接の「いとLab+」に先端材料研究拠点を開設
~先端材料分野の新規事業創出に向けた研究開発体制を強化~
当社は、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」に基づく新規事業創出の一環として、九州大学に隣接するインキュベーション施設「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」(福岡県福岡市西区)に新たな研究拠点を開設しましたのでお知らせいたします。

1.開設の目的
当社は研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」において、先端材料分野を新規事業のターゲットドメインの一つとして設定しております。本研究拠点では、有機半導体分野における材料開発、特に有機ELホスト材料や有機薄膜太陽電池の電荷移動層などに注力し、成長市場における新たな事業機会の創出を目指しております。
2.「いとLab+」の特徴と意義
「いとLab+」は、研究施設や商業施設、店舗、賃貸住宅で構成される複合研究開発次世代拠点です。九州大学から徒歩10分程度の場所に位置し、大学の高度な研究設備や評価機器を活用しやすい環境にあります。当社は九州大学の研究者との密接な連携により、先端材料分野における技術革新と製品開発の加速を図っております。
特に九州大学高等研究院の安田琢磨教授との有機半導体・有機薄膜型太陽電池に関する共同研究を行いながら次世代の有機半導体材料の開発を進めてまいります。

3.産学連携とスタートアップとの協業
当社は本研究拠点において、九州大学の研究者との共同研究に加え、有機EL材料開発で実績のあるスタートアップとの協業も進めてまいります。パートナー企業は次世代有機EL材料の開発に強みを
持っており、これまでの協業関係を活かしながら、特に蛍光青色に適合するホスト材料など、市場
ニーズの高い材料開発を推進いたします。
また、研究施設の効率的な運用においても、同施設の保有する設備の一部活用を予定しており、スピーディーな研究体制の構築を目指しております。
4.今後の展開
当社は本研究拠点に研究員を配置し、九州大学の研究者とのディスカッションを通じて新規事業の
有望テーマを創出してまいります。また、福岡市や九州大学OIP(OPEN INNOVATION PLATFORM)、OPACK(公益財団法人 九州大学学術研究都市推進機構)などとも連携し、オープンイノベーションを推進してまいります。
有機EL市場は2028年に数千億円規模に成長すると予測されており、特に青色系ホスト材料など
注目度の高い分野での製品開発を加速させてまいります。また、年間約10%の成長が期待される有機
太陽電池市場においても、当社の技術を活かした材料開発を進めてまいります。
当社は今後も、研究技術戦略『Brilliance through Chemistry 2030』のもと、化学の力で社会課題の解決に貢献する新たな価値創造に取り組んでまいります。
【「いとLab+」概要】

名称 |
「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」 |
---|---|
所在地 |
福岡県福岡市西区九大新町5番1他 |
交通 |
JR筑肥線「九大学研都市駅」より昭和バスにて約9分 |
敷地面積 |
31,224.68㎡ |
開業日 |
2023年4月8日 |
運営 |
大和ハウス工業株式会社・西部ガス都市開発株式会社 |
用途 |
商業棟、店舗棟、物販棟、賃貸住宅棟、研究開発棟 |
日本曹達株式会社について

日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してきました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、品質、健康に配慮した事業活動を行ってきました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。日本曹達株式会社 (https://www.nippon-soda.co.jp/)
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