建設業向けAI業務OS「BuildOS」、事前登録受付を開始 ── リース会社の請求書照合・入出庫管理をAIでまるごと自動化

月3日かかる請求書照合を数時間に短縮。月1万件規模の入庫検収をデジタル化し、Excel・紙伝票に依存した建設業の事務作業をAI×クラウドで刷新

株式会社Leach

株式会社Leach(本社:東京都港区、代表取締役:冨永 拓也)は、建設業のリース会社・レンタル会社向けに、請求書の突き合わせや入出庫・在庫管理といった事務所まわりの面倒な作業をまとめて片付ける業務支援システム「BuildOS(ビルドオーエス)」の事前登録受付を開始しました。

BuildOSは、紙伝票・Excel・FAX・電話でやり取りされてきた建設リース会社の事務作業を、AIが代わりに読み取り・突き合わせ・帳票化する仕組みです。月3日かかっていた請求書のチェックを数時間に、月1万件の返却品の検収作業を数分の一に短縮することを目標に開発しています。

月額制のクラウド型サービスとして提供予定で、初期導入費はゼロ。従業員20〜200名規模の中堅・中小リース会社でも無理なく導入できる料金設計を進めています。

「基幹システムを入れるほどの体力はないが、Excel台帳と紙伝票だけでは限界だ」──そんな建設リース会社の現場の声から生まれました。


なぜ建設業の事務作業はデジタル化が進まないのか

国土交通省が進める「i-Construction」により、現場側のICT化(ドローン測量・3D設計・遠隔施工管理)は年々進んでいます。しかし、その一方で会社の裏側で動いている請求書のチェック・入出庫の記録・棚卸といった事務作業は、いまも紙と電話とExcelで回っているのが実情です。

建設業の事務作業が他業界のようにシステム化しにくい理由は、他業界には存在しないこの業界ならではの商習慣にあります。大きく分けて三つあります。

■ 理由1:「一式発注」で個品の数がわからない

建設現場では「仮設資材一式」「足場材一式」といった大括りの発注が当たり前です。ところが返却時には1本1本・1枚1枚を数えて検品しなければならず、出すときと戻すときで数え方が違うという矛盾が生まれます。一般的な販売管理システムはこの不整合に対応できず、結局は現場の経験者が手作業で突き合わせることになります。

■ 理由2:「何回使ったか」で管理する独自ルール

建設用リース資材は、数だけでなく「あと何回使えるか(耐用回数)」で管理します。単純な在庫数では足りず、1本ごとの使用回数・修繕履歴・スクラップ判断が必要です。市販の在庫管理ソフトは数量までしか扱えず、この部分はベテラン社員の手帳やExcelに頼らざるを得ません。

■ 理由3:リース特有の「貸して・戻って・直して・また貸す」の流れ

出庫 → 現場で使用 → 返却 → 検品 → 修繕 → 再出庫、というサイクルで資材がぐるぐる回るため、「いま、どの資材がどの現場にあるのか」を正確に把握するには複数の伝票を突き合わせるしかありません。現場が全国に散らばっているリース会社では、この照合作業だけで膨大な時間が奪われています。

■ 理由4:人手不足と高齢化で「わかる人」が減っている

国土交通省「建設業ハンドブック」によると、建設業就業者の約36%が55歳以上、就業者数はピーク時の約7割まで減っています。ベテラン社員の頭の中にしかない「どこに何があるか」「この資材はあと何回使えるか」といった知識は、退職や世代交代のタイミングで失われやすく、それ自体が大きな経営リスクになっています。

■ 理由5:拠点がバラバラで本社から中が見えない

建設リース会社の多くは、全国にデポ(資材置き場)や資材センターを複数持ち、そこから現場にモノが流れていきます。各拠点のExcel台帳・紙伝票は拠点ごとにバラバラで、本社からは「今どこに何個あるか」がリアルタイムでは見えません。結果、急な貸出依頼に対して「拠点に電話で確認」というやり取りが今も残り、商談機会の取りこぼしや過剰在庫の温床になっています。


開発の背景 ── リキマンでの顧問支援から見えた現場の声

BuildOSの発想は、当社が生成AI顧問として支援している株式会社リキマン(建設用挟締金具メーカー/国内シェア約9割)との取り組みから生まれました。リキマンは大型建設現場向けの仮設資材を全国5拠点でリースしており、荷札作成・検収書作成・入出庫管理といった事務作業が人手と時間を大きく圧迫していました。

当社の生成AI顧問サービスを導入いただいた結果、荷札作成にかかっていた工数を約9割削減、検収書作成の自動化、入出庫記録のデジタル化といった成果が出ました。一方で、「個別の作業をAIに置き換えるだけでは、会社全体の仕事の流れ自体は変わらない」──そんな手応えと課題も見えてきました。

BuildOSは、このリキマンでの支援で見えてきた「リース会社が本当に欲しかった道具」を形にし、建設リース業界全体に届けることを目的に開発を進めています。

また、当社の既存サービス「突合.com」は、2つのPDFをアップロードするだけで請求書と納品書などの突き合わせを自動化する仕組みで、株式会社ナベル様では年間2万件の受注チェックを自動化し、3名体制を実質1名体制まで絞り込む成果が出ています。この突合エンジンを建設リース業の商習慣に合わせてチューニングしたものが、BuildOSの請求書チェック機能の中核です。すでに実業務の高負荷に耐えてきた実績のあるAIを土台にしている点が、BuildOSの強みのひとつです。


BuildOSの主な機能

① 請求書の自動チェック(突き合わせ)

仕入先や協力会社から届く請求書を、OCR(画像からの文字読取)とAIで全件自動チェック。単価の違い、日数のズレ、計上漏れを自動で洗い出します。月3日かかっていたチェック作業を数時間に短縮。「一式」と書かれた請求書と、個品ごとの出庫伝票を突き合わせる独自の照合ロジックを持っており、建設リース業ならではの「数え方の違い」にもきちんと対応します。

② 注文書の自動読み取りと出庫指示

FAX・メール・PDFで届く注文書をAIが読み取り、商品コードの照合から出庫指示書の発行まで一気に処理します。「現場名」「工期」「搬入日指定」といった建設現場ならではの項目もきちんと拾い、出庫スケジュールの調整まで反映します。

③ 入庫・検収のデジタル化

月1万件規模の返却品検収を、タブレットでそのまま記録。写真を撮って、品目・数量・状態を入力するだけで、検品データがリアルタイムでクラウドに上がります。「一式で返ってきた」「数が合わない」といった現場でよく起きるケースにも、運用で対応できる仕組みを標準で用意しています。

④ 在庫のリアルタイム見える化

全拠点の在庫を一画面で把握。保有数・貸出中・返却済(使用可)・スクラップ対象をその場で更新します。1本ごとの使用回数も追いかけられるので、耐用回数に達した資材には自動で「スクラップ候補」の印がつき、ベテランの頭の中にしかなかった判断が誰でもできるようになります。

⑤ 伝票・帳票の自動作成

入庫伝票・出庫伝票・請求書・検収書を自動で作成。帳票のレイアウトは取引先ごとに違うことが多いため、各社ごとのフォーマットに合わせて出力できるようにします。

①〜⑤はすべて同じシステムの中でつながっており、スマートフォン・タブレット・パソコンのどれからでも使えます。本社・拠点・現場の三者が同じ数字をその場で見られるため、「請求書が届いていない」「あの伝票どこ?」「拠点に電話して確認」といったやり取り自体をなくしていきます。

また、当社の既存サービスである「Saturn」(受注から請求書への転記を自動化するAI)と組み合わせれば、freee会計や弥生販売といった会計ソフトへの転記まで一本でつながります。「突合.com」と組み合わせれば、BuildOSの標準機能の外にある書類の突き合わせ業務も自動化できます。


こんな会社に使っていただきたい

  • 建設用仮設資材のリース会社(足場・型枠・支保工・金具類など)

  • 建設機械のレンタル会社

  • 建材の卸売業者

  • ゼネコン・サブコンの資材管理部門

  • 従業員20〜200名規模で、「基幹システムを入れるほどではないが、Excel管理はもう限界」と感じている会社


導入効果の試算(月商5億円規模のリース会社を想定)

業務

現状の工数

BuildOS導入後

削減率

請求書の突き合わせ

月3日(2名)

数時間(1名)

約80%

入庫検品の記録

月5日(3名)

月2日(2名)

約60%

伝票・帳票作成

月2日(1名)

自動生成

約90%

在庫の照会

随時(電話)

画面でその場で

電話ゼロ


事前登録について

BuildOSは現在開発中です。事前登録いただいた企業様には、正式リリース時の優先案内・デモのご提供、そして先行ユーザー限定で、実際の請求書や入出庫データを使った導入シミュレーションを無料で実施いたします。

▶ 事前登録・お問い合わせ:https://buildos.leach.co.jp/


よくあるご質問

Q. いま使っている基幹システムとの連携はできますか?

A. CSV・Excel形式での取り込み・書き出しに標準対応します。SMILE、弥生販売、勘定奉行など、建設業で広く使われているシステムとの連携も順次対応予定です。

Q. 複数拠点での運用はできますか?

A. はい。全国に分散している拠点の在庫を一元管理し、拠点と拠点の間の資材の移動もシステム上で追いかけられます。

Q. 導入までどのくらいかかりますか?

A. 初期設定と商品マスタの登録を含め、最短2週間での導入を想定しています。初期設定は当社のエンジニアがサポートします。

Q. 料金はどのくらいになりますか?

A. 月額制のクラウドサービスとして提供予定です。ご利用人数・拠点数・ご利用になる機能に応じたプランを設計中で、中堅・中小リース会社でも無理なく入れられる価格帯を目指しています。詳細は事前登録いただいた企業様から順番にご案内します。

Q. 導入前にどれくらい効果が出るか試算できますか?

A. はい。事前登録いただいた企業様には、請求書の件数・入出庫の件数・現在の作業時間などをお伺いしたうえで、導入後にどれだけ人手と時間が減らせるかをまとめた試算レポートを無料でお渡しします。

Q. 返却された資材の写真はどのように保管されますか?

A. タブレットで撮影した写真は自動的にクラウドに保存され、該当の入庫・検収記録にひもづきます。「あのとき、どんな状態で返ってきたか」を後から検索できるため、取引先とのやり取りや、品質に関する指摘への対応にも活用いただけます。

Q. OCR(文字の読取)の精度は実務で使えますか?

A. 生成AIと従来のOCRを組み合わせたハイブリッド方式を採用しており、手書きメモ・押印・ゴム印などの「ノイズ」にも強い読み取りを実現します。100%の精度は保証しませんが、AIの自信度が低い項目は自動的に人の確認に回す仕組みとしており、担当者がその場で修正できます。

Q. スマートフォンからでも使えますか?

A. はい。BuildOSはWebブラウザで動く仕組みのため、現場監督やドライバーの方がスマートフォン・タブレットから入出庫の報告や検収作業を行えます。

Q. 資材の使用回数や修繕履歴は管理できますか?

A. はい。1本ごと(個品単位)・ロット単位での使用回数の追跡が可能で、あらかじめ設定した回数に達したら自動で「スクラップ候補」の印がつきます。修繕履歴もひもづけて残せるため、資産管理や税務上の固定資産管理にも活用できます。


建設業の「事務作業DX」と BuildOSの位置づけ

矢野経済研究所の調査によれば、日本の国内建設投資額は年間およそ60兆円規模とされ、そのうち建設用資材のリース・レンタル市場は数兆円規模にのぼります。その多くを中堅・中小の事業者が担っており、なかでも足場・型枠・支保工などの仮設資材リースの分野では、資材管理や請求管理といった事務作業へのIT投資が長らく後回しになってきました。

国土交通省は2023年に建設業法を改正し、適正な工期の確保と賃金の適正化を求めています。さらに2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が本格適用される、いわゆる「2024年問題」も始まっており、現場だけでなく事務部門まで含めた全社的な生産性の向上が、いまや経営課題の中心になっています。

BuildOSは、現場側の「ICT・BIM・CIM・ドローン測量」などの取り組みと対になる「事務所まわりのDX」に特化したサービスです。汎用の販売管理ソフトや汎用のAI-OCRとは違い、「建設用資材のリース・レンタル」という具体的な仕事の流れに合わせて設計している点が最大の特徴です。一般的なクラウドサービスでは解決しづらかった「一式発注」「使用回数管理」「リース特有の返却フロー」といった、この業界ならではの課題を正面から扱います。


代表コメント

株式会社Leach 代表取締役の冨永 拓也は、東芝の研究開発部門に9年間在籍し、HDDのファームウェアから社内向けデータ分析基盤の開発まで幅広く担当してきました。Google社やMcKinsey社との共同プロジェクトも経験しています。その後独立し、YC公認ハッカソン「c0mpiled-7」技術賞受賞、AWS認定資格12冠、東京大学・東芝 共同開発によるAI技術者教育プログラム準優勝などの実績があります。

「東芝に勤めていた頃から、『世の中ではAIやDXが盛んに語られているのに、現場の事務作業はまったく変わっていない』というズレをずっと感じていました。

起業してからいろいろな会社を訪ねるなかで、定規を画面に当てて数字を照合している方、Excelの転記作業を手作業で何度も繰り返している方を、本当に何人も見てきました。

生成AIの進歩で、こうした仕事は確実に変えられます。BuildOSは、建設業のリース会社で働くみなさんが、こうした細かくて面倒な作業から解放され、本来もっと時間をかけるべき判断や、お客様とのやり取りに集中できる環境を整えるために開発しています。紙とExcelに埋もれた建設業の事務所を、AIとクラウドでまるごと軽くしていきたいと考えています。」


今後の展開

正式リリースは2026年内を予定しています。それまでの間、事前登録いただく企業様と一緒にプロトタイプを磨き込むプロジェクト(PoC/実証実験)を進めていきます。

  1. 「請求書の突き合わせ」「入出庫管理」という中核機能を、実際の業務データで磨き上げる

  2. 帳票テンプレートの充実(各取引先のフォーマットへの対応拡大)

  3. 建設機械のレンタルや建材の卸売など、隣接する業種への拡張

  4. 他業界向けの業務支援サービス(FactoryOS/FestOS/RecruitOS/LogiOS/WasteOSなど)との連携

日本の建設業が抱える「2024年問題」「高齢化」「人手不足」という重い課題に対して、技術の側からきちんと応えられる会社でありたいと考えています。


Leachが提供している関連サービス

株式会社Leachは、BuildOSのほかに次の生成AIサービスを提供しています。

  • 生成AI顧問(月額5万円〜):Slackで即時相談できる、中堅・中小企業向けのAI顧問サービス

  • 突合.com:2つのPDFを入れるだけで、請求書と納品書などの突き合わせをAIが自動で実施

  • Saturn:COREC(受発注サービス)の受注データを、freeeの請求書に全自動で転記するAI

  • 業界特化型シリーズ:FactoryOS(製造業)/FestOS(イベント運営)/RecruitOS(転職エージェント)/LogiOS(運送会社)/WasteOS(産廃業者)など


会社概要

会社名

株式会社Leach(Leach, Inc.)

所在地

〒108-0014 東京都港区芝5-36-4 札の辻スクエア 9F

代表者

代表取締役 冨永 拓也

設立

2024年11月13日

事業内容

生成AI顧問サービス、業界特化型の業務支援AI開発、ソフトウェア受託開発

URL

https://leach.co.jp/

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会社概要

株式会社Leach

9フォロワー

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URL
https://leach.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝五丁目三十六番四号 札の辻スクエア9階
電話番号
-
代表者名
冨永 拓也
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年11月