訪問看護の現場で看護師の80%超が「訪問中に医師の判断が欲しい時、医師がいなかった」と回答!
~「ナース専科」訪問看護ステーション全国一斉調査結果から見る在宅医療実態~
調査の結果、81%の看護師が「訪問看護中に医師の判断が欲しい時、医師がいなかったことがある」、90%超の看護師が「薬の処方や処置などについて医師に何らかの提案をしたことがある」と回答し、在宅訪問医療・介護の現場において、看護師の持つ役割や影響力が大きくなっていることが浮き彫りとなりました。
Q. 訪問看護中に医師の判断が欲しい時、医師がいなかったことがあったか?
■考察
在宅医療の現場では、医師は月1~2回の訪問に留まるケースが多く、訪問看護中に医師の判断が欲しい場合があっても、必ずしも医師と相談をしながら看護にあたれるわけではない。
Q. 訪問看護の現場で、看護師から医師へ何かリクエストしたことがあるか?
■考察
90%超の看護師が、医師に何らかのリクエストをしたことがあるという結果となっている。看護師は、患者との接点が医師よりも多く、また他の職種よりも医療知識を有することで、医師への意見や提案も、具体的でかつ影響力が高いことがうかがえる。
■リクエスト内容フリーアンサー(抜粋)
・癌性疼痛のコントロール方法(麻薬や鎮痛剤生薬、湿布など)
・褥瘡のドレッシング材の変更
・内服薬の処方追加
【訪問看護ステーション全国一斉調査概要】
・調査対象:全国の訪問看護ステーション
・調査期間:2015年11月16日~29日
・調査方法:調査票を各訪問看護ステーションに郵送、提出はFAXもしくはインターネットを利用
・有効回答数:742施設
・主な回答者:訪問看護ステーションの管理者(看護師)
今回の訪問看護ステーション全国一斉調査では、下記の項目についても調査を実施しています。
こちらの回答結果についてお知りになりたい場合は、ナース専科メディア&コンテンツプロデュースグループ (manabi@nurse-senka.jp)までお問合せください。
Q. 訪問看護の現場で、何かを判断し実践し、あとから医師に報告したことがあるか?
Q. 医師の指示を待たずに自分で判断して行った経験のある項目にはどのようなものがあるか?
Q. 訪問看護の現場で、自分で判断してよいか迷ったことがあるか?
Q. 医師がいない現場で自ら判断し行った行為に対し不安になったことがあるか
Q. 自分が判断して行った行為に対し不安になったとき、どうするか?
Q. 医師の指示を待たず看護師が判断して実践できたらよいのにと思ったことがあるか?
Q. 訪問看護推進連携会議は訪問看護師が特定行為38種を実践できるように、研修体制の整備を盛り込んでいる
が、これについてどう思うか?
Q. 訪問看護の現場で、何かを判断できず困ったことはあるか?
Q. 看護判断について、相談相手がほしいと思ったことはあるか?
Q. 訪問看護の現場で、判断材料がほしいと思ったことはあるか?
Q. 看護判断について、どんな判断材料が欲しかったか?
Q. こんな情報があれば、もっと業務がスムースになると思ったことがあるか?
【ナース専科について】
ナース専科は、看護師・看護学生の「つながる」「まなぶ」「はたらく」をサポートするメディアです。情報サイト・雑誌・書籍・セミナーなど様々な媒体で、看護師・看護学生の皆さんを多方面から支援しています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社エス・エム・エス
・広報担当 経営企画部 平島(ひらしま)
電話 :03-6721-2403
・事業担当 ナース専科 メディア&コンテンツプロデュースグループ 槌谷(つちたに)
電話 :03-6721-2472
e-mail:manabi@nurse-senka.jp
URL :http://nurse-senka.jp/
住所 :東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
以上
すべての画像