システム連携における無影響確認テストの自動化をサポートする、「SOAtest/Virtualize 2024.2」の販売を開始
TCP/UDP連携やAI機能強化でレガシー、組み込みからモダナイズ案件までテスト効率化
テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢井隆晴、以下「テクマトリックス」)は、米国Parasoft Corporation(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:Elizabeth Kolawa、以下「Parasoft社」)が開発したAPIテストの自動化とサービス仮想化を1ツールで実現する「SOAtest/Virtualize 2024.2」の販売を2025年1月28日より開始します。
昨今、システム間のデータ連携にAPIが利用される機会が増え、システムの安定稼動のためにAPIの品質維持が益々重要視されるようになりました。定期的なセキュリティパッチの適用やバージョンアップに伴う無影響確認テストにおいて、REST APIやMQ、JMS、TCP、UDP、SFTPなど、古くから利用されているレガシープロトコルも含めたAPIのテストを効率化するには、テスト自動化は欠かせません。
SOAtest/Virtualizeは、システム間連携に欠かせないAPIの開発者と利用者に向けて、テストの自動化とテスト環境の仮想化(サービス仮想化)の2つの側面から開発の効率化をサポートします。APIの開発者には、APIが正しく機能することを検証するために、APIのテストクライアントを自動生成し、APIの単機能テストやシナリオテストの実行を自動化する機能を提供します。APIを利用する側のアプリケーションの開発者には、APIから取得するデータを利用してアプリケーションが正しく動作することを検証するために、システム間連携で用いるAPIを仮想化(高度なモックサーバー・スタブを自動生成)し、疑似的にデータを提供することで、いつでも、何度でも、テストを実行できる環境を提供します。
このたび販売を開始したSOAtest/Virtualize 2024.2では、APIのテスト自動化機能(SOAtest)とテスト環境の仮想化機能(Virtualize)の両方でIoT・組み込み系システム、レガシーシステムへの対応を大幅に強化しました。TCP電文を記録したPCAPファイルからテストクライアントおよびスタブを自動生成する機能や、UDPソケット通信への対応により、これまで独自ツールの開発や手動でのテストが必要だったものを簡単に自動化でき、作業効率を向上させます。またLLMとの連携も強化しました。テストシナリオの自動生成時に、AIがテスト間の値の引き継ぎ設定を自動化するのに加えて、実現したいテストに関する質問に対して、タイムリーに最適な回答を提示します。さらに、パラメータライズ設定の不備を検出する機能の追加や、テスト資産の保存形式にテキストでの編集が可能なYAMLが追加されるなど、メンテナンス性を向上させる機能が強化され、チーム全体でテスト自動化を推進する上で、さらなるテストプロセスの簡略化が期待できます。
テクマトリックスは、Parasoft社製品の国内総販売代理店として、システム間のデータ連携に欠かせないAPIの開発とAPIを使用するアプリケーションの開発に携わるすべてのお客様の課題解決に最適なツールとして、SOAtest/Virtualizeの販売、マーケティング、ユーザーサポートなどの活動を強化してまいります。
【SOAtest/Virtualize 2024.2の主な新機能・改善点】
LLM連携機能の強化
・AIアシスタントがユーザーの質問に回答
SOAtest/Virtualizeに、チャット形式で質問できるAIアシスタント機能が追加されました。ユーザーが実現したいテストに関する質問を入力すると、AIアシスタントが製品ドキュメントの内容から即座に最適な回答へ導きます。情報検索にかかる負担が減り、作業効率が向上します。
・AIを活用したテスト間の値の引き継ぎ設定も自動化
AIが、プロンプトに入力されたテスト要件とOpenAPI/Swaggerサービス定義の内容から、APIテストシナリオを自動生成する時に、テスト間の引き継ぎも自動的に設定します。これにより、テストシナリオの作成・設定における作業効率が向上します。
・ユーザーが独自に構築したLLMプロバイダーを選択可能
OpenAIやAzure OpenAIに加え、OpenAIと互換性のあるLLMの利用が可能になりました。ローカル環境のLLMも選択可能なので、プライバシーを重視するプロジェクトでもLLM連携機能を利用できるようになりました。
IoT・組み込み系システム、レガシーシステムへの対応を大幅に強化
・UDPソケット通信に対応
TCPソケット通信に加え、UDPソケット通信にも対応しました。トランスポートおよびリスナーのプロトコルにUDPを選択するだけで、テストドライバーとスタブの両方で使用できます。
・TCP電文の記録とテスト資産の自動生成に対応
TCP固定長電文や可変長電文などを記録したPCAPファイルから、テストドライバーやスタブの自動生成が可能になりました。この機能強化によって、TCP電文を用いるシステムのテスト効率が飛躍的に向上します。
テスト資産のチーム運用・メンテナンス性を強化
・壊れたパラメータライズ設定の検出
CSVやExcelなどのデータソースから値を設定(パラメータライズ)したテスト資産について、メンテナンス時にエラーを検出する機能が追加されました。テストを実行することなく静的にチェックできるため、メンテナンス工数の削減に貢献します。
・テスト資産をテキストでメンテナンス可能
テスト資産の保存形式に、可読性の高いYAMLが選択可能になりました。YAMLで保存することで、テスト資産のメンテナンスをGUI上で行うことなく、テキストで編集できるため、作業時間の短縮が期待できます。また、各メンバーが加えた変更内容をバージョン管理ツールで今まで以上に容易に確認できるようになりました。
その他テクノロジー対応を強化
・GraphQL対応の強化‐SDLからスタブを自動生成
テストドライバーの自動生成機能に加え、スタブも自動生成するようになりました。GraphQLのスキーマ定義であるSDLから、テストドライバーとスタブを自動生成できます。近年利用の進むGraphQLのテスト資産作成がさらに容易になりました。
・Webアクセシビリティの検証機能の追加
Webブラウザーコンテンツが、最新のWebアクセシビリティガイドライン(WCAG 2.2やSection 508)へ準拠しているか検証する機能が追加されました。4段階の重要度に分類してレポートされるため、優先して取り組むべき項目が明確になります。さらに、詳細レポートで違反している箇所や具体的な改善方法を確認できます。
【SOAtest/Virtualizeの稼動環境】
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Windows 64bit
Windows 10、Windows 11、Windows Server 2022
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Linux 64bit
GTK+ 3.20 以降
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macOS 64bit
macOS 12(Monterey)以降
製品の詳細はWebページをご確認ください。
販売開始日
2025年1月28日
出荷開始予定日
2025年1月28日
2025年1月28日において、保守サービスをご契約いただいているSOAtest/Virtualizeのユーザー様には、「SOAtest/Virtualize 2024.2」バージョンアップ製品を無償でご提供します。
テクマトリックス株式会社
テクマトリックス(東証プライム:3762)は、お客様のニーズに沿った最適なIT インフラとIT ライフサイクルをワンストップで提供する「情報基盤事業」、蓄積された業務ノウハウを実装したアプリケーションの提供により顧客の課題解決を実現する「アプリケーション・サービス事業」、“医療情報をみんなの手に。そして、未来へ。”をテーマに健康な社会を支える医療情報インフラの構築に取り組む「医療システム事業」の3事業を展開し、顧客企業のビジネスモデル変革と競争力の強化をサポートしています。
詳細はWeb サイト: https://www.techmatrix.co.jp/ をご参照ください。
<本プレスリリースに関するお問い合わせ先>
テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部 SOAtest/Virtualize担当
E-mail:parasoft-info@techmatrix.co.jp
TEL:03-4405-7853
*本原稿に記載されている社名及び製品名等は、各社の商標または登録商標です。
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