佐野元春 ニューアルバム「MANIJU(マニジュ)」が好評。不思議な中毒性を持つコンセプト・アルバム。

2018年のライブも決定。

 

 

歌謡曲全盛の1980年にデビューした佐野元春。日本語とロックのビートを融合させたワンアンドオンリーの音楽性で日本の音楽界に大きな衝撃を与え、今日まで時代を駆け抜けてきた。早い時期にインデペンデンスを志向し、レーベルや事務所を立ち上げ、独自のスタンスで自らが理想とする音楽を創作し続け、孤高でありながら最も強い影響力を持つアーティストといえる。

その渾身から生み出された言葉と音楽は、世代を問わず多くの人々の感性と魂を揺さぶり続けてきた。言葉に関して影響を受けたのは、1984年にニューヨークに行った時に体感したヒップホップ。「詩は書くというより、メロディーやリズムに内在している言葉を引っ張り出すといった感覚かな。そしてその言葉はビート、ハーモニー、バンドのアンサンブルで表現力、訴求力として生きる。僕はそれをずっと追求している」。

ソロアーティストである佐野だが、これまでバンド・サウンドにこだわってきた。80年代のザ・ハートランド、90年代のザ・ホーボーキング・バンド、そして2005年に結成し、現在も一緒に活動しているザ・コヨーテ・バンドだ。

 「ザ・コヨーテ・バンドのメンバーは、ひとりひとりが優れたミュージシャンで、1+1が3にも5にもなる。彼らとはこの先も新たなロックの世界を作って行ける可能性は十分。彼らに出会えたのは僕の誇りであり財産」と全幅の信頼を置いている。そんなコヨーテの面々と創り上げた4作目のニューアルバムが「MANIJU(マニジュ)」。タイトルは禅の言葉で、誰の心の中にもある厄除けのまじないの珠のこと。「僕が好きだった60年代の海外のアーティスト。特にビートニク詩人が創作に行き詰まった時に東洋哲学に向かう流れがあったけど、その頃から気になっていた言葉。今回のアルバムのテーマにはまっていると思う」。

 ニューアルバムのトータル時間は45分弱。これはアナログのLPのAB面のほぼ合計時間だ。しかも収録曲のほとんどが3~4分台というコンパクトさ。「長尺の曲がいいとは限らないし、1960年代には3分前後の曲でも作者の主張が凝縮されているいい曲がたくさんあった。それに倣って僕もソングライターとしての哲学やエネルギーをコンパクトな中につめ込んだ。アルバム全体としては曲順にこだわり、1曲目からラストまでひとつの流れを大切にしたコンセプトアルバム」。確かにトータルで楽しめるアルバムだが、1曲1曲もそれこそシングルカットできそうな極立った色合いを持ったポップな曲ばかり。フォークロック風、サイケデリック風のR&R風など、佐野の音楽性の振り幅の大きさに改めて驚く。それにしても不思議な中毒性があるというか、繰り返し聴くほどに様々な味わいがあるアルバムだ。さらにパッケージのアートワークと共に楽しめば、佐野の音世界が何倍にもふくらむだろう。
 さて来年の話をすれば鬼が笑うと言うが、ニューアルバムを引っ提げての待望のコンサートツアーが発表された。大阪公演は3/11のフェスティバルホール。もちろん現時点ではどのような内容になるのかは未定だが、個人的には2部構成で、1部はニューアルバムの曲順そのままに再現ライブをしてほしいなと。45分弱、その世界にどっぷりと浸ってみたいからだ。とは言っても表現者は佐野自身。全ては彼の胸の中にあるわけで、今からあれこれ想像しながら来春のコンサートを楽しみに待ちたい。
                                    (音楽評論家 石井 誠)

<<公演詳細>>
佐野元春 コンサート2018
2018年3月11日(日) フェスティバルホール(大阪)
お問い合わせ キョードーインフォメーション0570-200-888(全日10:00~18:00)
 
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