母親1,000人に聞いた「月経」の教育に関する意識調査

家庭での月経に関する教育に2人に1人が「不安」を感じている不安の理由は、「教育の仕方がわからない」が第1位

オムロンヘルスケア株式会社

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下当社)は、5歳から19歳の娘をもつ母親1,109人を対象に、「月経の教育に関する意識調査」をおこないました。本調査では、母親が家庭で行う月経(生理)に関する教育の状況と、基礎体温管理について調べました。
調査の結果、約7割(67.6%)が月経に関する教育や会話をしているという実態がわかりました。一方で、約半数の母親が月経に関する教育を必要とするものの教育の仕方がわからず、不安や戸惑いを感じていることが浮き彫りとなりました。

当社では、女性の健康をサポートする「オムロン式美人」のWEBサイト(https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/)で、月経や妊娠・出産、更年期などの基礎知識やカラダの悩みに関する情報を発信しています。さらに学校や企業でのセミナーなども実施し、女性のライフステージに寄り添った健康をサポートする商品やサービス、情報を今後も提供してまいります。
 【調査結果のまとめ】
  1.  約7割が親子間で月経に関する教育や会話をしている
  2.  母親の2人に1人が小学校3~4年生から月経に関する教育が必要と回答
  3.  一方で、2人に1人の母親が子供への月経に関する教育に不安を感じている
  4.  月経の教育への不安の理由は、「教育の仕方がわからない」が第1位
  5.  基礎体温計測が重要だと認知している母親は4人に3人
  6.  重要と認知している母親のうち、基礎体温を測り出したらよいと思う時期は「子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミング」と回答
  7.  60%の母親が子供に基礎体温管理をさせたいかの質問に「わからない」と回答

1. 約7割が親子間で月経に関する教育や会話をしている
親子間(母と娘)で月経に関する教育や会話をしているか質問したところ、約7割(67.6%)が実施していることがわかりました。子供の年齢別で比較すると、10歳以上の子供を持つ80%以上が教育や会話をしていることがわかりました。一方で、5~9歳までの子供を持つ方では32.4%にとどまり、小学校中学年(3~4年生)から、月経に関する教育や会話の機会が増加することがわかりました。

図1図1

図1-2図1-2

2. 母親の2人に1人が小学校3~4年生から月経に関する教育が必要と回答
子供への月経に関する教育が、いつから必要になるかの質問では、母親の2人に1人が「小学校3~4年生」の時期に必要と回答しました。女性の初潮が10~14歳頃から始まることが多い※とされており、「小学校3~4年生」「小学校5~6年生」という初潮を迎える時期が月経に関する教育のタイミングと考えている方が多いと推測できます。
※公益社団法人日本産婦人科医会 「女性の健康Q&A」より
https://www.jaog.or.jp/qa/youth/shisyunnki09/
 

図2図2

3. 一方で、2人に1人の母親が子供への月経に関する教育に不安を感じている
子供への月経に関する教育に不安を感じるか質問したところ、「とても不安を感じる」、「多少は不安を感じる」と回答した方が約半数(合計49.3%)という結果になりました。約7割が親子間で月経に関する教育や会話をしていながらも(項目1)、約半数の母親は月経の教育に不安を感じていることがわかりました。
 

図3図3

4. 月経の教育への不安の理由は、「教育の仕方がわからない」が第1位
月経の教育への不安の理由では、「教育の仕方がわからない」という回答が54.9%と第1位となりました。続いて「知識不足と感じる」が39.6%となり、母親自身が月経の知識不足を不安に感じていることがわかりました。また、「漠然とした不安」を持つ方が28.6%、「子供に話して良い内容か自信がない」と回答した方が22.3%いることから、月経の教育に難しさを感じていることがわかりました。

図4図4

5. 基礎体温計測が重要だと認知している母親は4人に3人
月経の管理として基礎体温計測についてどう思うかを調べたところ、「計測することは重要だと思う」が12.4%、「症状や状況によって計測が重要」が63.5%となり、合わせると4人に3人の母親が基礎体温計測は重要と認知していることが確認できました。

図5図5



6. 重要と認知している母親のうち、基礎体温を測り出したらよいと思う時期は「子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミング」と回答
基礎体温計測は重要だと認知している母親に、いつから基礎体温を測り出したらよいかを質問したところ、「子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミング」が37.4%、次に「高校生」の回答が15.9%という結果となりました。基礎体温計測は重要だと認知しながらも、測り出すタイミングの認知にはばらつきがあることが浮き彫りになりました。婦人科系トラブルや症状があった場合に測り出すと回答した方が最も多いことから、婦人科系トラブルが生じない場合は測り出すことはないという可能性も推測できます。

図6図6



7. 60%の母親が子供に基礎体温管理をさせたいかの質問に「わからない」と回答
子供に基礎体温管理をさせたいかという質問に対して、「はい」と回答した方は15.3%にとどまりました。一方で60.2%が「わからない」と回答しました。4人に3人の母親が基礎体温計測は重要と認知している(項目5)一方で、約6割(60.2%)が子供に基礎体温計測をさせるべきかわからないと回答していることから、基礎体温管理の重要性の認知と子供における基礎体温管理の実態との間にギャップがあることが浮き彫りとなりました。

図7図7

 


対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長/ 産婦人科医 医学博士は、「女性が自分の体のことに関して理解を深めるのは、出来るだけ早い(若い)ほうが良い」と解説したうえで、健康管理のための基礎体温計測を推奨しています。

<対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長/ 産婦人科医 医学博士コメント>

対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長/ 産婦人科医 医学博士対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長/ 産婦人科医 医学博士

月経など、女性が自分の体のことに関して理解を深めるのは、出来るだけ早い(若い)ほうが良いと考えています。初経の時期は昔より早くなっており、月経に関する教育は、小学校2~3年生から少しずつ始めることをお勧めします。子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミングで基礎体温を測り始める方が多いようですが、基礎体温は月経の管理のみならず、健康管理の面からも大変メリットがあります。例えば、女性特有のリズムを作り出している女性ホルモンの変化がわかり、自分の体調を客観的に知ることができます。まずは、お母さんが自分でつけてみて、娘さんと習慣をシェアできるといいですね。
基礎体温は、女性一人ひとりが、女性ホルモンや月経に関する正しい知識を身につけ、自分の体のことを知って、不調に対処ができ、妊娠や出産も前向きに取り組める第一歩なのです。

 
【調査の概要】
■調査目的 :月経に関する家庭での教育状況を調査する。
■調査対象 :5~19歳の娘を持つ母親
<子供の年齢>
 5~9歳  364人
 10~14歳 370人
 15~19歳 375人
 合計 1,109人
■調査エリア :全国
■調査方法 :インターネット調査
■調査期間 :2020年7月3日(金)~2020年7月6日(月)



 【オムロン ヘルスケアの女性の健康に関する取り組み】

オムロン婦人用電子体温計が基礎体温管理アプリ「ラルーン」「ルナルナ 体温ノート」との連携をスタート
7月1日から、スマートフォンの健康管理アプリ「OMRON connect」(オムロン コネクト)に基礎体温の指標を追加しました。これによりスマートフォンの基礎体温管理アプリ「ラルーン(株式会社エイチームライフスタイル)」「ルナルナ 体温ノート(株式会社エムティーアイ)」との連携が実現しました。基礎体温のグラフ化や生理日・排卵日の予測機能が利用でき、基礎体温の管理がより簡単、便利に続けられます
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オムロン式美人とは
当社では月経や更年期などライフステージごとに起こる女性特有の体の変化をサポートするために、「オムロン式美人」プロジェクトを進めています。「美も健康もちょうどよく」をコンセプトに、一人ひとりが自分にあったペースで健やかで美しい毎日を過ごすことができるような商品・サービスの開発、女性の健康に関する情報提供に取り組んでいきます。
 

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会社概要

オムロンヘルスケア株式会社

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URL
https://www.healthcare.omron.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
京都府向日市寺戸町九ノ坪53
電話番号
075-925-2004
代表者名
岡田 歩
上場
東証1部
資本金
50億円
設立
2003年07月