ランクセス、川崎テクニカルセンターを開設し、微生物制御分野の技術サポートを強化
川崎テクニカルセンターは、2022年のランクセスによるインターナショナル・フレーバーズ・アンド・フレグランス社(IFF)の微生物制御事業の買収に伴う移転を機に新たに開設されました。
ランクセス日本法人代表取締役社長のジャック・ペレズは、「川崎テクニカルセンターの開設は、当社の統合プロセスが成功裏に進んでいること、そして日本市場への揺るぎないコミットメントの証です。私たちは長期的なパートナーとして、大切なお客様の成長と成功を促進する製品及び技術サービスを提供していきます」と述べています。
ランクセスは、買収した事業を物質保護剤ビジネスユニットに統合することで、微生物制御製品の世界的なリーディングサプライヤーの一社となりました。ランクセスは、物質保護、防腐剤、殺菌剤向けの抗菌活性成分および製剤のポートフォリオを拡充することで、世界的なプレゼンスを強化し、同分野における確固たる基盤を構築しました。
ランクセス日本法人物質保護剤ビジネスユニット日本統括マネージャーの金指なお美は、「川崎テクニカルセンターの開設は、国内のお客様に質の高い技術サービスを提供し、新たなビジネスチャンスを創出するという当社の使命において、重要なマイルストーンとなります。この最先端の施設は、物質保護における革新的なソリューションを提供するという当社の方針を示すものです」と述べています。
川崎テクニカルセンターは、汚染されたサンプルからの微生物の単離、最小発育阻止濃度(MIC)および最小殺菌濃度(MBC)の測定、殺菌速度(SOK)評価、チャレンジテスト、除菌試験、プラスチックやその他の非多孔質材料(JIS Z2801/ISO 22196)および繊維製品(JIS L1902/ISO 20743)の抗菌性試験などの生物学的評価を含む各種標準に準拠した包括的な抗菌性試験を提供します。さらに、工場衛生評価の実施も可能です。
ランクセスは、既存の事業と買収により統合した事業を組み合わせることで、バイオサイド製品の有効成分から強力な製剤まで、幅広い製品ポートフォリオを実現し、マイクロビアルコントロール(微生物制御)に対する強固な技術基盤を構築しました。これにより、ランクセスは、顧客の用途に応じたソリューションを提供し、バリューチェーンを強化します。
ランクセスの物質保護剤ビジネスユニットは、多くの産業や用途向けに、細菌、酵母、カビ、ウイルス、藻類などの微生物による腐敗から材料や物質を保護する有効成分、防腐剤、殺菌剤の幅広い製品を提供しています。同ビジネスユニットは、バイオサイド製品の大手サプライヤー及びサービスプロバイダーで、長年にわたり培った技術、微生物学的及び規制に関する専門知識を、グローバルに展開する研究開発拠点と共に提供しています。また、物質保護剤ビジネスユニットは、高品質の個別かつ持続可能で柔軟なソリューションを提供することに誇りをもっています。ランクセスは、製品や原料に必要な現地登録や認可を取得しており、複雑な規制手続きへの準拠にも対応しています。
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ランクセスについて:
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2022年の総売上は81億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 13,200人です。主な事業は、中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
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