【小学生・中学生が勉強のやる気を出す方法ランキング】中高生の親237人アンケート調査
小中学生の勉強のやる気に関する意識調査
オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子さんがいる親237人を対象に「勉強のやる気に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
「テストが近いのに、スマホばかり見ていて勉強している気配がない」など、お子さんが勉強に取り組む姿勢にやきもきしている親御さんは多いかもしれません。子どもの勉強に対するやる気を引き出すには、どのような方法が効果的なのでしょうか。
今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、小中学生の子どもをもつ親237人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、勉強法デザイナーのみおりん氏からご考察いただいております。
【データの引用・転載についてお願い】
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:小中学生の子どもをもつ親
調査期間:2025年2月27日~3月12日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:237人(女性155人/男性82人)
回答者の年代:20代 8.9%/30代 38.0%/40代 41.3%/50代以上 11.8%
【調査結果サマリー】
・小学生・中学生が勉強のやる気を出す方法1位は「ご褒美を与える」
・小学生・中学生が勉強のやる気を出す親のサポートは「一緒に勉強する」
・小学生・中学生が勉強にやる気を出せないときの親の対応は「ほうっておく」
・小学生・中学生の勉強のやる気に影響を与える要因は「デジタル機器の誘惑や時間管理」
小学生・中学生が勉強のやる気を出す方法1位は「ご褒美を与える」

小学生・中学生の子どもをもつ親御さん237人に「子どもに勉強のやる気を出させるための方法」を聞いたところ、1位は「ご褒美を与える(33.8%)」でした。2位「環境を整える(23.6%)」、3位「目標を決める(19.8%)」と答えた人も多くなっています。
あまり干渉せずに、ご褒美や褒めるなどポジティブな働きかけで子どものやる気を高めたいと考えている人が多いとわかります。
また回答は、ご褒美などの「即効性のある方法」と、環境を整えたり目標設定したりする「中長期的な取り組み」に分かれました。
<1位 ご褒美を与える>
・やはりご褒美が効果的だと思います。我が家ではテストで100点を取ったら100円、検定に合格したら500円など報酬制です(30代 女性)
・「勉強したらゲームしたりYouTubeを見たりしてもいい」「1週間毎日勉強したらお小遣い」など、ご褒美があると頑張れる(40代 女性)
・ダメなこととはわかっていても、やはり物で釣るのが最適だと思います(50代以上 男性)
ご褒美があると、子どもはご褒美が欲しくて頑張ります。ご褒美の種類は「お金」「おもちゃ」「ゲームができる自由時間」などさまざまです。
ただ、ご褒美で釣って勉強させることについては、「ご褒美がエスカレートしやすい」「ご褒美がないと勉強しなくなる」といったデメリットも指摘されています。そのため「本当はしたくない」と思いつつも、ご褒美を与えている親御さんもいるとわかりました。
ご褒美が悪というわけではないので、使いどころやバランスが大切です。
<2位 環境を整える>
・集中しやすい一人部屋を与え、空調を完備する(30代 男性)
・「テレビを消す」「漫画や雑誌などは一旦見えないところに置く」など、学習環境を整える(30代 女性)
勉強するスペースから「集中力を阻害する要素」を排除することで、やる気が高まり継続するからですね。具体的には「勉強机の片付け」「テレビを消す」などの工夫が寄せられました。
「兄弟姉妹に静かにしてもらう」「親もスマホを触らない」など、家族が協力しているケースも複数ありました。
<3位 目標を決める>
・子どもと一緒に志望校を早めに決めて、取るべき内申やテストの目標を設定する(30代 女性)
・子どもは漠然とした未来を想像できないようなので、1ヶ月単位の目標をわかりやすい内容で伝えてあげると、目標に向かって頑張ります(40代 女性)
目標としては「将来の夢」「志望校合格」などがあります。ただ、小学校低学年など小さなお子さんは、「将来就きたい職業」や「難関大学に入る」など長期的な目標はピンとこないかもしれません。そのため短期的な目標を積み重ねるよう工夫しているケースもありました。
なお「目標達成したらご褒美」など、ご褒美との組み合わせで答えた人も多くなっています。
<4位 しっかり褒める>
・親が喜ぶ姿を見ると頑張れるようなので、普段から頑張って結果を出したときにはいっぱい褒める。母だけでなく「お父さんにも見せよう!」と、喜びを広めてあげると、やる気が高まる(40代 女性)
・「努力していること」「テストなどの結果」について、できるだけ褒めてあげる(50代以上 男性)
褒められると承認欲求が満たされ、「また褒められるように頑張ろう」と思いやすくなります。また「テストの結果が悪かった」など勉強の成果が見えないシーンでも、小さな進歩や取り組みの姿勢を褒めることは可能です。
お子さんに成長を実感してもらううえで、親が「褒める」というかたちで評価を与えるのは重要だと考えられます。
<5位 口うるさくしない>
・勉強することを強制しない。「勉強しなさい」と親からは言わない(30代 女性)
・親が勉強について言いすぎない。「ちょっとだけあったやる気」も、親の一言でなくなる可能性が大きいから(40代 女性)
何度も「勉強しなさい」と言われると、反発心が生まれたり、自主性が尊重されていないと感じたりして、やる気を失うお子さんもいます。「自分からやること」と「やらされること」ではやる気の出方が違うのですね。
そのため「勉強しなさい」と言わないことが、逆に勉強をさせるために重要だと考えている人も多くなりました。
小学生・中学生が勉強のやる気を出す親のサポートは「一緒に勉強する」

「小学生・中学生の子どもが勉強のやる気を出すために親がやっているサポート」として最も多かった回答は「一緒に勉強する(34.6%)」。2位「塾に通わせる(20.3%)」、3位「一緒に計画を立てる(9.3%)」が続きます。
「一緒に勉強する」「一緒に計画を立てる」など、直接的に関わる人が多い傾向にありました。小中学生だと「勉強の進め方や、問題が解けないときの対処法がわからない」「時間設定が苦手」ということも多いため、伴走する必要があると考える人も多いのだと推測できます。
<1位 一緒に勉強する>
・一緒にわからない部分は勉強したり調べたりして、一人で勉強させるのではなく、一緒に勉強するリビング学習を意識しています(30代 女性)
・子どもが勉強をしている間は、親は隣に座っている。わからない問題に出くわしたときにすぐ質問ができる環境は、子どもにとって嬉しいからです(40代 女性)
子どものそばで勉強を見る親御さんも多いとわかりました。わからない問題についてすぐに質問できる環境は、安心感につながると考えられます。
<2位 塾に通わせる>
・塾に通わせて、「学校で学んだ内容の復習ができる環境」や「学校で学ぶことの予習ができる環境」を与えようと心がけています(20代 男性)
・中学生の長男は塾に通わせていました。目標(高校)を達成するために「今自分はどの位置にいるのか」「なにが足りないのか」を定期的に塾の先生と一緒に確認をしていました(30代 女性)
・塾に通わせて、遊ぶ時間をなくす(40代 男性)
勉強内容が高度で親が教えられない場合には、塾に通わせるご家庭も多いでしょう。「親が言っても聞かないけれど、塾の先生から言われたことはやる」というお子さんもいます。
ただ「塾に通わせているが、本人は嫌がっている」という声もありますので、本人が「通いたい」と思える塾を選ぶことが大切です。
<3位 一緒に計画を立てる>
・一緒に学習の計画を立てるようにしています。その際、まずは子どもにどれぐらいできそうかを聞くなど、本人の意思を確認するようにしています(30代 女性)
・一緒に勉強計画を立てます。計画通りにいかなくても、当日できたことやできるようになったことを褒めて、次の課題を一緒に考えます(40代 女性)
お子さんによっては自力で勉強の計画を立てられないこともあります。そのため、親がサポートしているご家庭も多いとわかりました。
お子さんと相談しながら計画を立てる人も多く、親子のコミュニケーションが重要だとわかります。
<4位 ご褒美を与える>
・「勉強したら子どもの好きなことをやっていい」と約束すること(30代 女性)
・学校の成績やテストの点数が向上したら、子どもが求めるご褒美を与えるようにしています(40代 女性)
・物で釣る。ただし目先のご褒美ではなく、毎日の積み重ね。我が家ではポイント制にしている(50代以上 男性)
お子さんへのサポートとして、ご褒美を与え、やる気を引き出している人も。外部からの報酬でやる気が高まるお子さんの場合は、効果のあるサポートだと言えます。
ご褒美を与えるスパンはご家庭により異なり、「テストが終わったら」「ポイントが貯まったら」などさまざまです。
<5位 環境を整える>
・静かで明るい場所、整理整頓された机など、集中できる学習環境を整えることだと思います(30代 女性)
・テスト前は、とにかく邪魔しないように生活しています(40代 女性)
集中できる場所や使いやすい学習机などで、勉強しやすい環境を作ってお子さんをサポートしている人も。騒がしかったり、集中力を削ぐものがあったりする場所だと、勉強のやる気が続かないと予想されるからですね。
広い意味では、「通信教育の教材を与える」「塾という学習の場を提供する」なども、環境整備と言えます。
小学生・中学生が勉強にやる気を出せないときの親の対応は「ほうっておく」

続いて「小学生・中学生の子どもが勉強にやる気を出せないとき、どのような対応をするか」を聞きました。
その結果、1位「ほうっておく(30.8%)」、2位「気分転換をさせる(24.9%)」、3位「休憩させる(22.4%)」となりました。
・あまりやる気がないときは、数回声をかけてあとは放置する。数分休憩を挟んだり、小さいお菓子を一緒に食べたりもする(30代 女性)
・基本的には「勉強しなさい」とは言わないです。本人も、しなければいけないことはよくわかっているので。それでもやる気が出なければ、点数が良かったときのご褒美の話をします(40代 女性)
・「今日はお休みしよっか!明日はできそう?」と聞いてみる。眠たいときや疲れているときに勉強をしても、良いパフォーマンスは発揮できないので(40代 女性)
やる気が出ないときは無理強いしないという人が多数派。理由としては「無理にやらせても頭に入らないから」などが挙がりました。
アンケート結果からは、できるだけ干渉せずに子どもの自主性を尊重したいと考える人が多いことが伺えます。また「勉強する必要があることはわかっているはずだから、休めばやる気は出るだろう」というお子さんへの信頼も感じられます。
小学生・中学生の勉強のやる気に影響を与える要因は「デジタル機器の誘惑や時間管理」

「小学生・中学生の子どもの勉強のやる気に影響を与える要因は何だと思うか」と聞いたところ、1位は「デジタル機器の誘惑や時間管理(22.8%)」、僅差の2位は「成長を実感できる仕組み(20.7%)」でした。以下、3位「友達との関わり(14.8%)」、4位「親との関わり(11.8%)」、5位「目標の有無(9.7%)」の結果です。
スマホ・ゲームなどのデジタル機器や、学校・家庭での人間関係など、お子さんをとりまく環境がやる気に影響していると考える人が多数。周囲の環境からは、良い影響も悪い影響も受けてしまうからですね。
<1位 デジタル機器の誘惑や時間管理>
・スマホやゲームなどの娯楽。悪いわけではないですが、つい誘惑に負けて触ってしまう(30代 男性)
・タブレットで動画を見てしまうし、ゲームをしてしまう。時間を決めても守れないことが多いし、注意をすると不機嫌になるので、気を逸らすのが大変です(40代 男性)
スマホ・タブレットやゲーム機などのデジタル端末による悪影響を心配している人が多くなりました。
動画・ゲームや友達とのチャットなど、お子さんにとって魅力的なコンテンツが溢れているので、勉強に気が向かない例も多いからですね。またスマホやゲームを触っている時間が長いと、学習時間は必然的に減少します。
「スマホを取り上げたら不機嫌になって、ますます勉強しなくなった」というコメントもあり、デジタル機器の使い方に苦慮しているご家庭が多いとわかります。
<2位 成長を実感できる仕組み>
・模試の順位など、可視化できる結果(30代 女性)
・良い影響を与えるのは、将来の目標に対して自分の成績が見合っているかを可視化すること。テストの結果や学習時間など、アプリを使って管理している(40代 女性)
お子さんが自身の成長を実感できれば、達成感を得られ、次の目標への意欲も湧きやすくなります。成長を実感できるものとしては、「テストの点数や順位」「理解度」などが挙がりました。
「学習時間」というコメントもあったように、「勉強時間が先週より伸びた」なども指標にできると考えられます。
<3位 友達との関わり>
・友達の影響が大きいと感じます。周りの子達が勉強していたら、「自分もやらなきゃ」という気持ちになるみたいです(30代 女性)
・周りの友達が頑張っている姿(40代 女性)
小中学生になると、「友達の成績」や「友達が勉強を頑張っている様子」などから影響を受けるようになります。
ただ、学校でどんな友達ができるかは親御さんがコントロールできません。勉強熱心なお友達が多い環境で育ってほしい場合には、「学習意識の高い地域に引っ越す」「進学塾に通わせる」といった選択肢があります。
また、家でお友達と一緒に勉強させているという人もいました。
<4位 親との関わり>
・親の行動(20代 女性)
・親からのプレッシャーは、やる気に影響を与える要因だと思います(30代 男性)
・家庭内の雰囲気や、親のサポートが充実していること(40代 男性)
例えば親御さんが適切に環境を整えて、お子さんが必要としている物心両面でのサポートを提供できれば、やる気が起きるかもしれません。反対に過度なプレッシャーをかけ続けることで、お子さんのやる気が低下する可能性もあります。
家庭で子どもと接する時間が長いのは親なので、親の関わり方が子どものやる気に影響すると考える人も多くなりました。
<5位 目標の有無>
・「志望校に入るため」など自分で目標を見つけられたら、自ら勉強するようになると思う(40代 女性)
・将来のはっきりとした目標(50代以上 女性)
具体的な目標があり、目標達成のために勉強が必要だとわかると、自主的に勉強するお子さんもいるでしょう。また「志望校」など、はっきりした目標をもつことが重要だと考える人も多いとわかりました。
曖昧な目標や遠すぎる目標だと、目標を見失ってしまったり、目標にたどり着くまでの道筋が見えなかったりするからですね。
まとめ
お子さんが勉強のやる気を出す方法としては、「ご褒美を与える」「褒める」「目標を決める」「学習環境を整える」などが挙げられました。
全体的に、お子さんが自主的に勉強したくなるように工夫している傾向が見られたものの、具体的な方法はさまざま。例えば「長男には難しい問題を与え、次男にはご褒美作戦」のように、お子さんの性格に合わせて工夫している家庭もありました。
また、「学習習慣を身につけさせたい小学校低学年」「難関校の受験が迫っている中学3年生」など、状況に応じて必要なサポートが異なることもあります。お子さんの個性や状況に合わせた柔軟なサポートが大切です。
▽みおりん氏の考察
勉強が好きでないお子さんにやる気を出してもらうのは簡単ではありません。各ご家庭で様々な工夫をされているのが窺われる調査結果でした。
特に多くのご家庭で取り入れられている「ご褒美」の作戦は、効果的ではありますが注意点も。将来的に自走できる子に育てるためには、ご褒美はお金やモノではなく休憩や余暇にする、お子さん自身に目標とご褒美を考えさせるなどの工夫も大切です。親御さんがたっぷり褒めてあげることも、お子さんにとってご褒美になります。
また、親御さんが家で資格やお仕事に関する勉強をしていたら、お子さんが勝手に勉強するようになったという例も。保護者自身が学びを楽しむ姿を見せるのも効果的かもしれません。
■監修者紹介

みおりん
勉強法デザイナー
YouTube「みおりんカフェ」(チャンネル登録者数16万人/2025年3月時点)をはじめとした各種SNSでは、「すべての人にごきげんな勉強法を」をコンセプトに、子どもから大人まで使える楽しい勉強法やノート術を紹介。総フォロワー数は25万人を超える。
サンスター文具とのコラボ文房具シリーズ「みおりんStudy Time」では、勉強が楽しく効率的にできるオリジナルのノートやふせん、バインダーなどをプロデュース中。
著書に、『自分のペースで楽しく続く!大人のごきげん独学術』(KADOKAWA)、『中学生のおうち勉強法』シリーズ(実務教育出版)、『東大卒女子の最強勉強計画術』(Gakken)などがある。
その他、学校や図書館での講演、学習関係の企画監修、テレビやラジオ番組への出演も多数。
▼みおりんアカウント一覧
▼YouTube動画「やる気の出ない人必見!思わず勉強したくなる5つの方法」
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■アタムアカデミーについて
アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。
サービスサイト:https://atam-academy.com/online/
■株式会社アタムについて
株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役 宮澤惇
コーポレートサイト:https://atam-academy.com/
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