「病のない世界」研究インキュベーション事業公募において、支援を受ける5チームの最終採択者発表
湘南アイパーク、ジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーション、Janssen Research & Development LLCならびに武田薬品工業株式会社と共催
湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、「湘南アイパーク」)は、本日ジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーション(1)、ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下ヤンセンファーマの1社であるJanssen Research & Development, LLCならびに武田薬品工業と共催で実施している、「病のない世界」 研究インキュベーション事業公募の最終採択者発表会にて、12チームのファイナリストの中から、「肺がん」「近視」「健康長寿」「乳幼児アレルギー」「ニューロサイエンス」の5つの分野より、計5チームの最終採択者を発表しました。
最終採択者と研究内容は次のとおりです。
「肺がん」
国立がん研究センター(先端医療開発センター 分野長 小林進主任研究員)
肺腫瘍形成と早期肺がんに関連するバイオマーカーとした循環型miRNAの特定と検証
「近視」
筑波大学 (医学医療系眼科 平岡孝浩准教授)
人工知能を用いた学童から若年層にわたる近視の進行予測アルゴリズムを開発
「乳幼児アレルギー」
東京大学(村田幸久准教授)
小児の食物アレルギーを予測可できるバイオマーカーとして、消化管の肥満細胞から分泌されるPGD2の代謝物であるPDGMを尿中に発見。PGDMを簡単に測定できる家庭用バイオセンサーの開発と検証
「ニューロサイエンス」
Nexuspiral 株式会社 (増田直之代表取締役)
一本鎖オリゴヌクレオチドを利用して、希少遺伝性疾患の原因となる遺伝子の変異を修復する新しいゲノムデザイン技術を開発
株式会社ExTherea (今福礼代表取締役)
神経変性疾患の進行予防を目的とした、口腔ケラチノサイト由来のエクソソームを経鼻投与する治療薬を開発
当事業は、産業化を目指す革新的なアイデアや技術を見出し、育んでいくことを目的に上述企業の共催事業として2019年10月に発足しました。各チームの最終採択者は、ジョンソン・エンド・ジョンソンファミリー企業または武田薬品工業株式会社から最大3年間、毎年総額最大1000万円(約9.43万米ドル)(2)の研究資金に加え、ジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーション、Janssen Research & Development, LLC、および武田薬品工業株式会社からノウハウの提供を受けながら、アイデアやシーズの事業化を目指します。また、湘南アイパークの研究設備の利用に加え、湘南アイパークの提供するコミュニティに参画いただき、各種セミナーなどのイベントやサイエンスメンターなどのサービスも活用いただけます。
本インキュベーション事業は、2020年1月6日~同年5月15日を応募期間とし、上記5つの分野において、ヘルスケアを前進させる可能性を秘める画期的な技術やサイエンスに基づく研究計画を募集しました。結果、計79件、70チーム(個人)という多数のご応募をいただき、そのうち12の研究提案が書類審査を通過しました。
書類審査を通過した12チームは、約3ヶ月間ジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーション、Janssen Research & Development、および武田薬品の専門的メンタリングのもと、研究計画を磨き続け、本日の最終審査に臨みました。
湘南アイパークのジェネラルマネジャー藤本利夫は次のようにコメントしています。
「今回の選考を通じて、日本のサイエンスが世界のトップレベルにあることを改めて実感できました。最先端の科学が企業の力とつながり、世界の患者さんに届くように湘南アイパークは支援していきたいと思っています。」
注釈
1. ジョンソン・エンド・ジョンソン(中国)インベストメントの1部門
2. 各チームまたは個人に対する資金提供の総額および期間は、承認された予算額とマイルストーン毎の成果によって異なります。
プレスリリースはこちらからもご覧になれます。
https://prtimes.jp/a/?f=c-40258-2020082713-ca1b37288f90306e2c5eccbf5bb919ca.pdf
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