三和建設 岡山県津山市の建設現場(7月1日着工)で4年ぶりに「かき氷ステーション」設置し熱中症対策を強化
厚生労働省によると2018~2022年の熱中症による業種別死傷者数が最も多いのは建設業916人、うち52人が死亡※しており、どの企業も熱中症対策には腐心しています。
大阪に本社を構える創業76年の中小ゼネコンである三和建設も「建設業から熱中症をなくす!」を掲げ、2022年は自社現場で10項目の熱中症対策を行ってまいりました。
①自社開発「ゼネコンがつくったしおゼリー」を作業員に無償配布
②作業中はマスクを外すよう指示
③瞬間冷却パックの設置
④コールドスプレーの設置
⑤クーラー完備の休憩所設置
⑥クーラー完備のトイレ設置
⑦ミスト送風機の設置
⑧シャワーブースを設置(現場状況により可能な範囲で設置)
⑨ファン付き作業服の貸与
⑩自動販売機で塩分補給ドリンクなど指定3種を50〜70円で販売(差額は三和建設と協力会で補助)
岡山市内では、4月20日に2023年初の夏日となる25.7℃を観測。以降も着々と気温が上昇しており、6月17日には32.4℃を越えました。2022年の熱中症救急搬送者数が中国地方では2番目に多いことを受け、三和建設では4年ぶりに建設現場でかき氷ステーションの設置を決定しました。
コロナ禍以前は、三和建設の夏の風物詩であったかき氷は休憩所(クーラー完備)でのコミュニケーション促進効果にもつながっています。シロップの1番人気はスタンダードないちごです。
高温多湿の環境下での長時間の作業は過酷なものです。現場で働く職人さんに快適さはもちろん、安全に、気持ちを保ちながら取り組んでほしい。三和建設では、職人さんたちの環境改善に積極的に取り組むとともに建設業から熱中症をなくす!啓蒙活動を行ってまいります。
■ゼネコンがつくったしおゼリーとは
熱中症予防のためには水分だけでなく適切な塩分補給も必要であることはよく知られていますが、従来型の塩分補
給食品は猛暑下において接取しにくいという課題がありました。実際の作業環境を体感しているゼネコンだからこそ効率よく塩分を接取しやすいゼリーの開発にいたりました。
2020年に自社向けに商品化しましたが、販売希望を多く頂戴したことから2021年より一般販売をスタート。2年間で累計50万本を販売しました。
■2023年度 三和建設の新たな熱中症対策
・熱中症対策ウォッチの無償貸与
腕に装着するだけで深部体温の上昇を検知し熱中症になる前にアラームとLEDで知らせる腕時計型のウェアラブルデバイスを三和建設の管理する全現場の職人さんに無償貸与しています。(2023年導入数:400本)
カナリア:https://biodatabank.co.jp/consumer/
・熱中症予防管理者講座の受講:https://www.cecc.or.jp/heatstroke.html
2022年の死亡災害※では暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症発症時・緊急時の措置が適切になされていなかったことが多くの事例で見られます。三和建設では発症時・緊急時の措置を適切に行うために、作業所運営に関わる東西工事グループ所属の66人に熱中症予防管理者講座の受講を行いました。
・熱中症リスク判定AIカメラの実証試験に協力
三和建設は、ポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)がと豊田工業高等専門学校および株式会社DUMSCOと連携し開発している熱中症リスク判定AIカメラの社会実証試験に協力しています。2023年6月から9月にかけて、本システムの試作開発品を三和建設が施工を手掛けている東京都大田区の建設現場に設置して、職人さんに1日複数回カメラに顔をかざして熱中症リスクを判定します。
■会社概要
商号 : 三和建設株式会社
代表者 : 代表取締役社長 森本 尚孝
所在地 : 〒532-0013 大阪府大阪市淀川区木川西2丁目2番5号
設立 : 1947年5月
事業内容 : 総合建設業
資本金 : 一億円
URL : https://www.sgc-web.co.jp/
※厚生労働省「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(令和5年5月29日確定値)より
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