コロナ禍での保育と感染症対策のバランスに葛藤 10月に実施した子育てママ向け調査では52.3%が「保育を優先して欲しい」と回答した一方で、62.0%の保育士が「保育より、感染症対策を優先したい」と回答
〜保護者向け調査のアンサーソングとして「保護者に知って欲しいこと」調査実施〜
株式会社明日香(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:萩野 吉俗)は、現役保育士100人に、「保護者に知って欲しいこと」に関する意識調査を実施いたしましたのでお知らせいたします。なお、本調査は2020年10月28日に発表した保護者に対する「新型コロナウイルス禍での保育士に求める項目調査」に対応したものとなります。
- 調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年10月14日〜同年10月23日
有効回答:現役保育士100名
*参考:新型コロナウイルス禍での保育士に求める項目調査
調査URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000043389.html
調査期間:2020年10月16日〜同年10月19日
調査方法:インターネット調査
有効回答:保育園児を子どもにもつ母親104名
- 保護者から理解を得られているという回答81.0%
・とても思う:21.0%
・思う:60.0%
・あまり思わない:17.0%
・思わない:2.0%
- 理解を得られていると感じる理由、「形を変えた行事の開催を受け入れてくれている」「感想などを好意的に話してくれる」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・45歳:形を変えた行事の開催を受け入れてくれているから。
・40歳:ありがとうと思ってお願いしてるとよく聞くから。
・36歳:感想など好意的にお話してくださるから。
・27歳:行事が減ったり、行われても縮小など例年通りではないがあまり文句など出てきていないから。
・39歳:園のやり方に共感的であったり、労いの言葉をかけてもらえたとき。
- 理解を得られていないと感じる保育士からは「コロナ対策で行事を縮小化するとクレームが出た」という声
<自由回答・一部抜粋>
・39歳:3密を避けるため短時間での利用を呼びかけたが、ほとんど変わらなかった。
・39歳:当たり前と思ってる人が多くて理解してるのか不明。
・47歳:コロナの怖さを認識していない。
・32歳:コロナ対策で行事を縮小化するとクレームが出た。
・34歳:反対意見が多い自分の事を前面に押してくる。
- 62.0%の保育士が「保育より、感染症対策を優先したい」と回答
・保育を優先する:8.0%
・やや保育を優先する:23.0%・やや感染症対策を優先する:36.0%
・感染症対策を優先する:26.0%
・どちらでもない:7.0%
- 保育を優先する理由、「笑顔は保育の基本」や「表情で安心感を与えたい」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・45歳:目だけで感情を伝えるのは不可能。笑顔は保育の基本。
・39歳:感染症対策ばかり優先してしまうのは、あたたかい保育とは、かけ離れたものになってしまうから。
・35歳:感染対策ばかり気にしていたら何も出来ないと思うし、子ども達の経験不足になる。
・39歳:表情で安心感を与えたい。
・32歳:マスクをして声掛けをしたり、手遊び、読み聞かせをしても子供たちの反応が薄くて大変だから。
・50歳:乳児を見ているので顔の表情が大切だと思うがマスクでは伝わらない。
- 感染症対策を優先する理由、「命に関わるから」や「保護者が安心して預けられなくなってしまうため」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・34歳:命に関わるから。
・40歳:保護者が安心して預けられなくなってしまうため。
・50歳:感染したら保育園が休園になるからその方が迷惑になるから。
・31歳:健康が最重要だから。
・25歳:もしクラスターが発生した場合は世間に大きく問題として取り上げられ、施設の存続自体が問題となっ
てしまうから。
- 保護者に知ってほしいこと・お願いしたいこと、「事前の欠席・遅刻連絡」が52.0%で最多
・事前の欠席・遅刻連絡:52.0%
・子どもが体調不良時にお迎えを急いでほしい:46.0%
・活動しやすい服装・靴の準備:45.0%
・連絡帳の記入:34.0%
・登降園時のルールを守って欲しい(※車・タクシー等の利用禁止等):33.0%
・保育園から借りたものの返却:33.0%
・土曜日は家庭で過ごしてほしい:32.0%
・自宅でのトイレトレーニング:29.0%
・特にない:5.0%
・わからない:2.0%
- 保護者に知ってほしいこと、「子ども同士のけんかなどのトラブルには、あまり口出しをしてほしくない」や「お家に誰かがいる場合はお休みや短時間での利用をしてほしい」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・46歳:子ども同士のけんかなどのトラブルには、あまり口出しをしてほしくない。
・39歳:保育園のルールは保護者のためでもあるが子供達にとって過ごしやすさや成長の共有など色々な理由が
あるため
・39歳:子供の言う言葉を100%そのままの意味で受け取らないでほしい。きちんとその言葉の真偽や子どもが
伝えきれていないことを確認してほしい。
・40歳:子どもにあった食事量。(お弁当の量など)。
・40歳:土曜日に限らず、平日でも家族が休みの時は、家庭で見てもらえるよう協力して欲しい。
- まとめ
保護者の理解を感じられている保育士がいる一方で、「コロナ対策で行事を縮小化するとクレームが出た」など、保護者からの理解に頭を悩ませている保育士の実態も明らかになりました。保護者に知って欲しいこととして、「保育園のルールは保護者のためでもあるが子供達にとって過ごしやすさや成長の共有など色々な理由がある」や「家族が休みの場合は、家庭で見てもらえるよう協力してほしい」など子どもの発達を保育園任せにせず、一緒に考えてほしいという保育士の思いが表れました。
また、62.0%の保育士が保育よりも、感染症対策を優先したいと回答しました。2020年10月28日に発表した保護者向けのアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000043389.html)では、53.3%が「感染症対策よりも子育てを優先して欲しい」という回答になったのに対し、逆の結果に。安全を預かる側と保護者での意識の差が明らかになりました。一方そのような中でも「笑顔は保育の基本」や「顔の表情が大切だと思うがマスクでは伝わらない」など、マスク着用による感染症対策が子どもの成長の妨げになるという考えのもと、保育を優先する意見も見られました。
コロナ禍における保育では、行事ができなかったり、前述したマスク着用による問題など、数多くの課題が起きています。今までと変わったこれからの保育では、現場の保育士が抱えている悩みも保護者が知り、理解し、相互理解の上で共に創ることが必要になるでしょう。
- 会社概要
所在地 :神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 天理ビル9F
代表者 :代表取締役 萩野 吉俗
事業内容:・保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
・自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
・保育に関わる人材の派遣・紹介(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
・居宅訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、自治体の委託業務)
・臨時保育室の設置・運営(イベント時保育サービス)
・保育に関わる人材の教育(研修会、講演会、各種セミナーの開催)
・新規保育事業の開発及びコンサルティング
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