「アイメイト(盲導犬)の歯科検診」の様子を公開
6月4~10日は「歯と口の健康週間」
日本初の国産盲導犬『チャンピイ』を育成した公益財団法人アイメイト協会(代表理事:塩屋隆男、https://www.eyemate.org/)は、歯と口の健康について知識を深める「歯と口の健康週間」(6月4~10日)に合わせ、報道関係者向けイベント「歯と口の健康を守る アイメイトの歯科検診」を6月3日(火)に実施しました。
アイメイト協会では、施設内にいる約60頭のアイメイト(候補犬)の健康を守るため、獣医師の診療を週2回行っています。毎年恒例の本イベントではその中でも「歯科検診」の様子を公開しました。

■イベント当日の様子
・診察の順番を待つアイメイトたち
アイメイトになるために訓練中の候補犬約10頭がずらっと廊下に並び、順番を待ちます。



・順番が来ると、先生に呼ばれて一頭ずつ診察室に入室

・いよいよ診察台へ。大きく口を開け、口腔内を隅々までチェック
先生に顔や口の中を触られても普段通り落ち着いた様子で口を開け、歯科検診を受けました。


・獣医師から「おつかれ!」のよしよし
診察を終えた候補犬に「よしよし、おつかれ!」と声をかける獣医師。

・全頭の歯科検診が終了!

■歯と口の健康の重要性
<森貴司獣医師からコメント>

6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。人だけでなく、犬も歯と口の健康が大切です。歯周病になってしまうと、心臓をはじめ全身の健康に関わります。アイメイト関連の犬は、歯と口の健康を維持するため、日ごろからはみがきを行っています。歯周病を防ぐためにも日ごろのケアがとても大切です。ご家庭のペットへのケアとしては、歯ブラシを使ったり、ガーゼや薄手のタオルを指に巻いたりして、こするようにして歯の掃除を行い、フードを与え終わった後に歯磨きをするのがおすすめです。
■アイメイトの健康管理
アイメイト協会にいるアイメイトの候補犬は常時約50~60頭。多数の候補犬の健康を維持するため、練馬区西大泉にある診療所(アイメイト専用の動物病院)で週に2回、嘱託獣医師による診療を行っています。
定期的な健診(体重測定、血液検査、目や耳、股関節などのチェック)としては、飼育ボランティア家庭から協会に戻ってきた時、視覚障害者との歩行指導が始まる前、歩行指導の終盤などの決まったタイミングがあります。犬の健康上何か気になることがあればいつでも獣医師への相談や診察を依頼できる体制を整えています。
また、この診療所では候補犬の定期的な診察だけでなく、現役アイメイトやリタイア犬などの健康相談、診察も随時行っています。


そして、診療所にあるカンファレンスルームでは歩行指導中の視覚障害者を対象に、犬の健康管理についてのレクチャーも行っています。アイメイトの健康状態に気を配り、体温や体調の変化にいち早く気づくこともアイメイト使用者の役割です。生活する上で注意すべき感染症や寄生虫、アイメイトの異変を察知するポイントや季節ごとの注意点などもこの診療所で学びます。


■アイメイト協会について
アイメイト協会は、国産盲導犬第1号の『チャンピイ』を育成した塩屋賢一が創設。1957年に、国産盲導犬第1号ペアを送り出し、これまで延べ1475組のアイメイトペアを送り出してきました(2025年3月29日現在)。アイメイト協会は、アイメイト育成や視覚障害者への歩行指導を通じて視覚障害者の自立支援を行い、社会参加を促進しています。また、アイメイト協会では「私の愛する目の仲間」という意味を込め、盲導犬ではなく「アイメイト」と呼んでいます。


■街中でアイメイト使用者や視覚障害者に出会ったら?ウェブサイトで学べるコンテンツ
アイメイト使用者や視覚障害者のサポートの仕方が学べる、協会ウェブサイト内のコンテンツを紹介します。
・「アイメイト使用者に出会ったら」
街中でアイメイト使用者に出会い、何かサポートをしたい時どのようにすればいいのか、使用者への接し方や声のかけ方をまとめました。
https://www.eyemate.org/doc/assisting/

■思いやりのあるやさしい心を育む。「アイメイト・こどもサイト」
2020年7月に開設した人気のウェブサイト「もうどう犬」を知ろう! ~アイメイト・こどもサイト(https://www.eyemate.org/kids/)は、ご家庭や教育現場で楽しみながら、アイメイト(盲導犬)に関する正しい知識を学習できるよう制作したものです。さらに、アイメイト(盲導犬)に関する内容だけでなく、アイメイト使用者や視覚障害者が感じる「不便さ」や「不自由さ」についても紹介しています。大人と一緒に深く考えることで、子どもたちに思いやりのあるやさしい心が育まれることを願っています。(対象年齢:小学校5年生以上)

■アイメイト協会公式SNS
・Facebook (https://www.facebook.com/Eyemate1957/)
・Instagram (https://www.instagram.com/eyemate.dog/)
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