働く52%がブランクから復帰した『休眠美容師』 「美容室業界のサステナビリティ」に取り組んだ“ヘアメンテナンスサロン”チョキペタ10周年
10周年を機にFC化・全国展開も視野、100店舗目指す 再教育・復帰支援のキーは「動画」コロナ禍380本追加
ヘアメンテナンスという新市場開拓、また、美容師の働き方改革に取り組んできたこの10年で確立したビジネスモデルを活用し、今後はFC化や全国展開も視野に入れ、店舗数100店舗、売上30億円達成をビジョンに掲げ、チョキペタ事業の拡大を目指します。
チョキペタは、2011年7月12日に第一号店として堀切菖蒲園店をオープンし、首都圏と一部関西に出店を進め、現在店舗数は66店舗(2021年5月末時点)になりました。伸びた分だけカットやカラーをして、いつものキレイな状態をキープするという「ヘアメンテナンス」のサービスに特化することで、予約不要・手頃な料金・短時間での施術を可能にし、頻繁に通いやすいことから主に40代以上の女性に支持されています。
そして、チョキペタがオープン当初から続けてきたのが『休眠美容師』の復帰支援です。結婚や育児などのタイミングで現場から離れてしまった美容師が再び働くことができるよう教育制度や雇用制度の環境を整備し、美容業界の課題である人材不足を解消しながら店舗数を拡大してきました。この10年間で採用した休眠美容師の数は300人以上に上り、現在はチョキペタで働く美容師の約半数を占めます。
- 75万人いる!?「休眠美容師」とは
美容師免許を取得しながらも、さまざまな事情で美容師として働くことを辞めた人たちのことを「休眠美容師」と呼んでいます。国内の休眠美容師の数は、2019年度末時点での従業美容師数が約54万人(※1)であるのに対し、美容師免許の登録者数は厚生労働省による定期的な発表がないものの累計で130万は超えると予想されることから(※2)理論上は75万人程度、働く可能性が低い人を加味しても50万人程度と推測しています。
美容師の平均年齢は31才(※3) であることから、美容師になっても10年足らずで現役を離れてしまう人が多くいる現状です。
※1:令和元年 衛生行政報告例 概況
※2:厚生労働省 理容師・美容師制度の概要等について、(公財)理容師美容師試験研修センター 新規免許登録件数
※3:厚生労働省「2019年の賃金構造基本統計調査」より
- 美容室業界のサステナビリティに挑む
アルテ サロン ホールディングスは、美容室業界のリーディングカンパニーとして、生涯美容師の実現を目指し技術習得意欲の高い美容師のさまざまな希望に応える環境作りに注力しています。出産や育児、介護等でたとえ何十年ブランクがあってもまた美容師として復帰できるように、「チョキペタ」の事業を通じて教育制度や雇用制度を整備してきました。美容師のライフプランに応えるための場はチョキペタのみならず、トータルアイビューティサロン「ダイアモンドアイズ」も展開するなど多様な業態を展開してきました。一連の取り組みはSDGsの “ジェンダー平等の実現”や“働きがいも経済成長も” といった目標達成に通じると考えております。
- コロナ禍で動画教育が加速
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、動画教育が加速しました。2020年の一度目の緊急事態宣言時にほとんどの店舗を休業したため、休業明けから実行する感染対策を徹底した新たな店舗オペレーションを全店に一斉に落とし込むため動画マニュアルを活用し、営業再開に備えました。これ以降、動画での情報伝達のわかりやすさや伝わりやすさから、一斉に実施する施策や本部からの情報共有は動画を活用するようになったため、動画の活用機会が飛躍的に増加しました。コロナ以前から、店舗拡大の効率化のため動画マニュアルの活用実績はあったものの、感染拡大をきっかけに動画での情報共有が日常化し、動画共有で使用している「 ClipLine(クリップライン)」は社内コミュニケーションのメインのプラットフォームとなりました。2020年から2021年にかけて、ここ一年で動画本数は約470本から850本とおよそ2倍に増加しています。
- 休眠美容師の復帰サポート体制
チョキペタで働く美容師の約半数は元・休眠美容師です。休眠美容師を雇用するにあたってブランクがある美容師でも復帰しやすいように、以下のような体制を構築しています。
1:「メンテナンス」に特化し技術的ハードルを下げる
施術メニューをカットとカラーに絞り、流行の移り変わりに左右されないベーシックな技術で対応可能な髪の「メンテナンス」に特化することで、技術的なハードルを下げています。ブランクがあっても一定のトレーニングを経ることで復帰しやすい環境を整えています。
2:パート社員が8割、シフト制でライフスタイルに合わせた勤務が可能
週1日、3時間~など、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しています。美容室が混雑しやすい土日に働くことができない人でも平日のみの勤務が可能です。
3:ブランク40年の社員も在籍、年齢制限なし
美容師全体の平均年齢が31歳であるのに対し、チョキペタで働く美容師の平均年齢は47歳です。長く美容師の職を離れて別の仕事をしていた人でも、美容師免許を持っていれば何歳からでももう一度美容師として働くことができる環境にしています。
4:技術講習でスキルアップをサポート
カットができず、カラーリスト(カラーなら施術ができる人)として入社した場合でも、本社が開催するカット講習で技術を学び一人前のスタイリストとしてデビューすることが可能です。
チョキペタでカット技術を一から学び、一人前のスタイリストになった従業員も多く在籍しています。
5:動画教育で効率的な学習環境
ClipLine株式会社(東京都品川区/代表取締役社長 高橋 勇人)が提供する動画型マネジメントシステムの「ClipLine(クリップライン)」を活用し、技術や店舗オペレーションなどを動画で学べる環境にしています。特に、新入社員の研修では入社前に事前に店舗の情報を動画で共有しておくことで入社時の不安を解消し、早期の戦力化に成功しています。
【元・休眠美容師 社員の声】
アルバイトを探していたところチョキペタの募集を見つけ、かなり昔に取得した美容師免許が活かせるかもしれないと思いました。一度でも美容室で働いた経験があるからこそ、40年のブランクからの復帰は高いハードルに感じましたが、年齢制限なし、ブランクOK、カットの講習が無料、というところから、自分でもできるかもしれないと勇気を出して応募しました。
実際に働いてみると自分と同じようにブランクから復帰した人たちや、仕事と家庭とのバランスをとりながら働いている人が多く、お互いの境遇を理解し協力し合いながら働くことができています。
カットの技術も、以前働いていた美容室で習得する前に辞めてしまったので、60代で初めて挑戦しました。テストで合格をもらえたスタイルからお客様に入れるのですが、初めて実際のお客様を担当した時はとても緊張しました。でも今では自分の技術でお客様に喜んでいただく、という美容師の仕事の楽しさを実感しながら働いています。これからはさらなる技術の向上も目指しながら、お客様に喜んでいただけるように頑張りたいです。
- これからの10年に向けて
これまでの10年間は「ヘアメンテナンス」というサービスの形と、休眠美容師の再雇用のシステムを作り上げてきた10年でした。
スーパーの一角といった生活導線に出店し、地域のお客様の生活に寄り添い、便利な美容サービスを提供することで美容を身近に感じていただきながら、多くのお客様にご利用いただくことができました。
これからの10年は、チョキペタの優秀なビジネスモデルを活用し、企業として強い組織を作り上げていく10年になります。そのためにはまず、関東・関西合わせて100店舗、美容師の数も現在の倍、そして売上30億円の達成をビジョンに掲げ、事業の成長を目指します。まずはどんなことが起きても簡単には揺らがない盤石な組織を作ることを第一にし、そして作り上げた強い組織でFC化を視野に入れさらなる拡大を目指すのがその次の10年となります。関東・関西だけに限らず全国の地域に拡大していくことも考えられます。また、ハード面の強化も同時に進めており、ビジネスとして大きく展開していくために必要な準備を多方面で進めています。
新たな10年に向けてのいいスタートは、既に切っています。
【株式会社アルテ サロン ホールディングスについて】
https://arte-hd.com/
本社:〒231-0028 神奈川県横浜市中区翁町1-4-1 アルテマリンウェーブビル 5階
創業会長:吉原 直樹
代表取締役社長:吉村 栄義
設立:1988年11月21日
資本金:4億9,800万円
Tel:045-663-6123
事業内容:美容室チェーン等を展開する持株会社
■グループ会社■
株式会社 アッシュ https://ash-hair.com/
株式会社 ニューヨーク・ニューヨーク https://www.nyny.co.jp/
株式会社 スタイルデザイナー https://www.styledesigner.net/
株式会社 C&P http://www.chokipeta.com/
株式会社 ダイヤモンドアイズ https://www.diamond-eyes.net/
株式会社 東京美髪芸術学院
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