DataSign社と分散型IDの普及に向け実証実験を実施

GDPRへの対応が求められる時代にパーソナルデータ活用の新しい形を目指して。第一弾として情報銀行サービス「YELLDataBank」を提供予定。

canow株式会社

トークンを活用したデジタルマーケティング事業を展開する canow 株式会社(東京都千代田区、代表取締役:桂城 漢大、以下 canow )と、個人起点のパーソナルデータ活用事業を展開する株式会社 DataSign(東京都港区、代表取締役:太田 祐一、以下 DataSign )は、分散型アイデンティティ(以下 分散型 ID )の普及に向け、 DataSign が提供する個人向けパーソナルデータ管理サービス「paspit」のOEMである「paspit for X」を活用し、個人のパーソナルデータを本人同意のもとで取得、その代わりにインセンティブとしてファントークンを付与する情報銀行サービス「YELLDataBank」の実証実験を実施することをお知らせします。


【 実証実験の背景 】
分散型 ID は、個人が管理する新しいタイプのデジタル ID です。氏名や住所、連絡先などの個人情報や行動データや購買データなどのパーソナルデータを、プラットフォームに依存することなく、持ち運ぶことができるようになり、例えば証明書の提示が必要な場合には、証明書の実物の代わりに、署名された検証可能なデジタルデータを選択的に開示することができます。

インターネット利用の増大と IoT 普及によって大量のデジタルデータの生成、収集、蓄積が進みつつあるなかで、データは「21世紀の石油」とも言われ、その活用が企業成長に大きな影響を与えています。その中でも特に、個人の属性情報、移動・行動・購買履歴、ウェアラブル機器から収集されるパーソナルデータの重要性が高まっています。その一方で、一部のプラットフォーマーによるデータの寡占化が問題視され、GDPR(EU一般データ保護規則)のように、パーソナルデータや個人の基本的な権利を保護する動きが出てきています。

今後、企業にとってのパーソナルデータ利活用の重要性が増していく時代に、個人の合意の基にパーソナルデータを活用することができる分散型 ID は、個人と企業の双方にメリットをもたらすサービスとして、大きな注目を集めています。

【 実証実験の概要 】
ファンマーケティングツール「YELLtum」を活用したデジタルマーケティングに強みを持つ canow と、個人向けパーソナルデータ管理サービス「paspit」やプライバシーテック・スイート「webtru」を開発、運営するなど高い技術力、開発力を持つ DataSign は、分散型 ID 普及に向けて共同で取り組んでまいります。

今後は、スポーツチームが主体となって地域通貨として活用できるファントークンを「YELLtum」を通じて発行し、ファントークンが地域の加盟店や EC ストアでの商品購入の決済に利用されることで収集、蓄積されたデータを、DataSign が OEM 提供する「paspit for X」を活用した情報銀行サービス「YELLDataBank」に安全に保管、集約した上で、企業が個人に対してデータ利用のオファーを提示し、インセンティブとしてファントークンが付与される仕組み構築の実証実験を進めてまいります。 ※7月下旬を想定

■ 分散型ID とは
オンライン上で商品を購入して決済を行う場合、商品配送などの手続きのために氏名や住所、連絡先などの自身の属性情報をサービス提供側に伝えなければなりません。一方で、決済を行うサービス毎にアカウントを作成し、属性情報を登録することは手間がかかるため、既存SNSなどのサービス利用時に作成したアカウントで一度ログインすれば、連携する複数のサービスをシングルサインオンで利用できるソーシャルログインが普及しています。これは「ID連携モデル」と呼ばれ、仲介サービスを提供する SNS 事業者などは IdP(Identity Provider)という位置づけです。

ID 連携モデルでは、ユーザーがサービスを利用するたびに IdP が介在するため、ユーザーのプライバシーに関わる行動や情報を IdP が把握することが技術的に可能です。これに対するアプローチとして期待されるのが、自己主権型アイデンティティです。それを実現するための技術の1つに分散型IDがあります。(※)
分散型IDは、個人が管理する新しいタイプのデジタルIDです。氏名や住所、連絡先などの個人情報や行動データや購買データなどのパーソナルデータをプラットフォームに依存することなく、持ち運ぶことができるようになり、例えば証明書の提示が必要な場合には、証明書の実物の代わりに、署名された検証可能なデジタルデータを選択的に開示することができます。
(※出典:データ「分散型アイデンティとは」https://datasign.jp/blog/decentralized-id/

■ 情報銀行サービス「YELLDataBank」について
情報銀行はパーソナルデータを、本人が自らの意思に基づき活用することを支援し、その便益を本人に還元することにより、個人情報の利活用をすすめるための仕組みです。

1. あなたのパーソナルデータを、「YELLDataBank」があなたに変わって安全に管理します。
2. あなたのパーソナルデータを、「YELLDataBank」が一つに集約します。
3. 登録したパーソナルデータに対して、データを活用したい企業から直接オファーが届きます。
  提供先により様々なインセンティブを受け取ることが出来ます。
4. あなたのパーソナルデータを無断で誰かに提供することはありません。

■ファンマーケティングツール「YELLtum」について
「YELLtum」は、スポーツチームや企業が発行主体となり、地域通貨として使用できるファントークンを発行できるプラットフォームです。ファントークンは、加盟店舗での商品購入等の決済手段として使用できるため、チームとファン、地域店舗を繋ぐ架け橋として、チームによるファンへの加盟店に関する情報発信やお得なクーポンの発行等によって、チームとファン、ファンと地域店舗の間に密なコミュニケーションが生まれることが期待されます。

また、チームや地域店舗は、ファンの購買データや行動データを個人の同意の下に活用することで、より個人にパーソナライズされた情報や体験を届けられるようになります。その結果、チームが中心となり、地域創生の実現に向けた、地域を巻き込みながら熱狂的なコミュニティを拡大させていくことができます。
[ YELLtum 公式サイト ] https://yelltum.fun/

■ 関係者からのコメント
株式会社DataSign 代表取締役 太田 祐一
この度、「YELLDataBank」に「paspit」のOEMサービスである「paspit for X」が採用されたことを嬉しく思います。また、「YELLDataBank」の普及をともに進めていくことを楽しみにしています。スポーツチームを中心とした地域通貨、ファントークンによる地域振興・地方創生に対して分散型IDによる個人を中心としたデータの活用を行うことは、透明性を確保し、公正なデータ流通を行う上で、社会的意義も高く、今後多くの地域やコミュニティにとってのスタンダードになっていく可能性を秘めています。今後も「paspit for X」を通じた分散型IDの実装を進め、個人を中心としたデータ活用の普及に向け取り組んでまいります。

canow 株式会社 COO 大坂 亮平
分散型IDの普及はcanowにとって非常に重要なミッションであり、高い技術力・開発力を持つDataSign社とのパートナーシップの締結、また発表できることを大変嬉しく思っています。DataSign社とはこれまでも長期間に渡りcawnoの分散型ID構想、またYELLtumの事業展開についても議論を重ねており、本リリースにて発表を行った「YELLDataBank」のサービス化に至るまで大きな支援を受けています。ファントークン「YELLtum」とのシナジーも感じており、今後のYELLtum構想のさらなる発展と業界内外における分散型IDの認知度向上、普及活動を共に行っていきたいと思っています。

■ プロフィール 
株式会社DataSign 代表取締役 太田 祐一

データ活用の透明性確保と、個人起点での公正なデータ流通を実現するため、株式会社DataSignを設立。内閣官房 デジタル市場競争本部 Trusted Web推進協議会 委員。総務省 情報信託機能の認定スキームの在り方に関する検討会委員。総務省 プラットフォームサービスに係る利用者情報の取扱いに関するワーキンググループ 構成員。一般社団法人MyDataJapan 常務理事。

canow 株式会社 COO 大坂 亮平
音楽制作/作家事務所にて主にエンターテインメント業界に従事。その後動画のスタートアップを経て、デジタルマーケティング部署の立ち上げを担当。主に大手のデジタル施策にてプランニングやデジタル戦略策定を営業部署と連携して推進。その後、ブロックチェーンやトークンの世界に興味を持ちブロックチェーン関連のメディアの立ち上げや海外カンファレンスのアレンジ、開発事業の戦略を柱とする事業会社へ入社。より海外を主軸とした事業を推進するためにcanow株式会社を設立。

■ DataSign 概要
会社名:株式会社DataSign
所在地:東京都港区南青山2-13-2 サンライズ青山203号
代表者:代表取締役 太田 祐一
設立:2016年9月14日
URL:https://datasign.jp/

■canow 概要
会社名:canow 株式会社
所在地:東京都千代田区麹町6-6 Wework 5F 
代表者:代表取締役CEO 桂城 漢大(かつらぎ  くにひろ)
設立:2020年4月
URL:http://canow-jp.com/

■お問い合わせ先
一般の方:info@canow-jp.com
報道関係の方:canow@storydesign-h.com(担当:新井 Story Design house内)
 

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会社概要

canow株式会社

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URL
http://canow-jp.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区平河町1丁目6ー4 H1O平河町
電話番号
-
代表者名
桂城漢大
上場
未上場
資本金
2100万円
設立
2018年12月