NASA・ESA・JAXAの惑星探査計画に従事したパリ大・東京科学大 兵頭 龍樹 博士がスペースデータのCSO(最高科学責任者)に就任

地球から太陽系全体をデジタル空間上に再現する「太陽系デジタルツイン」の開発に着手

株式会社スペースデータ

人類の宇宙展開を通した産業変革を目指す株式会社スペースデータ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽、以下スペースデータ)は、太陽系デジタルツインの実現に向け、パリ大学及び東京科学大学の兵頭 龍樹 博士がCSO(最高科学責任者)に就任したことをお知らせいたします。

兵頭氏は、惑星形成論や宇宙探査、そして宇宙資源の活用に関する世界トップの研究者として、JAXA・NASA・ESAを含む主要宇宙機関の探査ミッションに関与してきました。この度、兵頭氏の専門分野である、コンピュータシミュレーション技術を活用し、地球だけでなく、月や小惑星や火星など太陽系全体をデジタル空間に再現する「太陽系デジタルツイン」の構築を開始します。

太陽系デジタルツインについて

スペースデータでは、JAXAと連携し、宇宙ステーションなどの宇宙環境をデジタル空間に再現する「宇宙デジタルツイン」の開発を進めています。「太陽系デジタルツイン」は、地球から太陽系全体にわたるさまざまな物理現象をデジタル空間上で再現することを目指しています。

「太陽系デジタルツイン」は、NASAやJAXAなどの宇宙機関による惑星探査ミッションで取得されたデータを活用し、太陽系の正確な姿をデジタル上に構築します。このデジタルツイン技術は、宇宙探査や宇宙資源の探査、惑星の気象研究、さらにはプラネタリーディフェンス(小惑星衝突から地球を守る技術)など、さまざまな分野における新たなイノベーションを促進します。

スペースデータは「新しい宇宙を作る」というビジョンのもと、コンピューター上に宇宙全体を再現することを目指して、さまざまな研究開発を進めてきました。兵頭氏の参画によって、地球や低軌道だけでなく、太陽系やさらにその外側に広がる広大な宇宙全体をコンピューター上で再現する未来への重要な一歩になると期待しています。

太陽系の惑星
NASAが撮影した太陽系の惑星画像

デジタルツイン技術による宇宙の民主化

兵頭氏の参画により、「太陽系デジタルツイン」の開発には地球や惑星の気象モデル、物理化学現象のシミュレーションも取り入れ、宇宙開発をより開かれたものとすることで、誰もが宇宙にアクセスできる未来を目指します。加えて、コンピュータシミュレーションを用いた災害管理や宇宙資源の有効利用など、宇宙開発にとどまらず地球上の課題解決にも寄与することが期待されます。

兵頭氏のシミュレーション技術により、宇宙探査と地上産業のさらなる発展を支える「太陽系デジタルツイン」の開発に、今後も積極的に取り組んでまいります。

兵頭龍樹氏からの就任コメント

人類は今、宇宙というキーワードにおいて、二つの観点から新時代に突入していると感じています。一つ目は、SpaceXを代表とする革新的なロケット開発によってもたらされる「実世界での」宇宙進出です。もう一つは、AI技術の進歩やコンピュータの処理能力の向上によってもたらされる「デジタル空間での」宇宙進出です。これらは互いに相補的な関係にあります。例えば、デジタル空間でのシミュレーション結果は、実世界のミッションに事前学習として反映できます。一方、実世界で得た知識(実環境や物理化学の理解など)をデジタル空間に実装することで、デジタル空間をより現実に近づけることができます。

このフィードバックを繰り返すことで、最終的には、現実世界とデジタル世界の区別がなくなる日が来るでしょう(「サマーウォーズ」を超えて、「マトリックス」と同等になるかもしれません)。スペースデータは、この実世界とデジタル世界の両方に取り組んでいます。私はそんな挑戦に惹かれ、参画を決めました。

また、私は現役の大学教員・研究者も続けます。日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカでも活動をすることで、日々世界中の研究者と交流しています。実はアカデミアには一般社会に知られていない優れた人材・技術・知識が眠っています。スペースデータにおける私の裏のミッションは、アカデミアのポテンシャルを最大限に引き出し、それを社会に繋げ、アカデミアと民間のエコシステムを構築することです。そんな私の取り組みに共感してくれる学生・研究者・大学教員、民間の皆さまがいたらぜひ私にご連絡ください。

兵頭龍樹氏について

大阪府和泉市生まれ。パリ大学および神戸大学で博士(理学)を取得。NASA、ESA、JAXAの世界主要宇宙機関の惑星探査計画に従事。専門は、惑星科学・宇宙物理学。パリ大学と東京科学大学(旧・東京工業大学)を兼任。AI・VRスタートアップ「Galaxies」経営・技術顧問。NatureやScienceなどの最高権威の科学出版社にて多数の論文を発表。日本惑星科学会「最優秀研究者」、JAXA「国際トップヤングフェロー」、S-Booster2023「最優秀賞およびNEDO賞」などを受賞。好きなものはコーヒーとサッカー。

スペースデータについて

スペースデータは「宇宙」と「デジタル」の融合を目指した研究開発を行うスタートアップです。人工衛星・宇宙ステーション・月面探査といった宇宙分野の技術と、AI・3DCG・デジタルツインといったデジタル分野の技術の融合を目指す研究を進めています。「新しい宇宙を作る」をビジョンに掲げて、革新技術の発明・特許化・実用化を行っています。

法人概要

社名 :株式会社スペースデータ

代表 :佐藤 航陽

所在地:東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階

資本金:15億1300万円

目的 :宇宙開発に関わる投資と研究

URL :https://spacedata.jp

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会社概要

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URL
https://spacedata.ai/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区道玄坂2-11-1 JMF渋谷ビル03 5F
電話番号
-
代表者名
佐藤 航陽
上場
未上場
資本金
15億1300万円
設立
2017年01月