半導体をはじめとする県内産業を活性化し、新しい熊本へ「くまもと半導体産業推進ビジョン」を策定

～3つの方針を掲げ、2030年には半導体インフラを支える姿に～

熊本県

2023年4月25日 10時00分

熊本県(知事：蒲島郁夫)では、半導体受託製造世界最大手の台湾企業TSMCの進出に伴い、半導体産業をはじめとする県内産業の更なる振興と県下全域における県経済の成長の実現に向け、県における今後の産業振興施策の方針となる「くまもと半導体産業推進ビジョン」を令和５年3月末に策定しました。

「くまもと半導体産業推進ビジョン有識者懇話会」について

　ビジョン策定に当たっては、世界の潮流・マーケットを踏まえた内容にするため、産業界や学識経験者など各分野における国内トップレベルの有識者から、長期的かつ幅広い視野からの御意見をいただきました。

2030年に向けて目指す姿　「半導体インフラを支え、挑戦し続ける」「新しいくまもと」へ

「くまもと半導体産業推進ビジョン」について

〈位置づけ〉　
令和 3 年 (202１年)3 月に策定した「新しいくまもと創造に向けた基本方針」を踏まえながら、県の産業政策全体の指針である「熊本県産業成長ビジョン」における特定の産業分野の計画として位置付け、熊本県における今後の半導体関連産業施策の方向性について示したもの。

「3つの方針」
１．半導体サプライチェーンの強靭化
熊本県の強みである前工程や半導体製造装置の競争力をさらに高めるとともに、材料および設計の“川上”から後工程の“川下”まで切れ目なくつながる強靭なサプライチェーンの構築を目指します。
さらに、革新的な最先端技術の研究開発を推進し、日本の半導体サプライチェーンの中長期的な国際競争力強化を熊本で目指します。
２．安定した半導体人材の確保・育成
半導体・デジタル領域の幅広い知識を持ち、様々な産業領域で活躍できるグローバル人材の育成・集積を図るとともに、地場中小企業を含めた DX の促進を図ります。
３．半導体イノベーション・エコシステムの構築
多様化するユーザー企業（出口産業）と連携・協業するとともに、半導体関連産業で培った技術や資源をもとに、バイオやライフサイエンス産業等の異分野と融合し、新たな産業を創出するなど、産業創造の連鎖を生み出すイノベーション・エコシステムを構築します。

〈計画期間〉
令和 5 年度（2023年度）から令和 14 年度（2032年度）の 10 年間。なお、社会環境の変化や取り組み状況等に応じて、計画期間内であっても必要な見直しを断続的に行います。

〈進捗管理と推進体制〉
「くまもと半導体産業推進ビジョン」における「３つの方針」に基づく政策を効果的に進めるために、企業、大学・教育研究機関、支援機関、金融機関等と緊密に連携して取り組みます。また、進捗を評価することで目指す姿の実現につなげていきます。

〈目標値の設定〉