天下の奇祭!「裸祭」を開催
静岡県磐田市では、腰みの姿の男衆が練り歩き、乱舞する、国の重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」が4年ぶりに完全復活で開催されました。
静岡県磐田市の見付地区では、毎年旧暦の8月10日に合わせて(今年は9月17日~24日)、国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」が開催されています。
裸祭の起源は諸説ありますが、磐田市イメージキャラクター「しっぺい」のモチーフにもなっている「しっぺい太郎」の怪物退治により、感謝と喜びのあまり踊ったことが始まりという説もあります。
見付天神裸祭は、 矢奈比賣神社 (見付天神社)の神様が、遠江国の総社である淡海国玉神社へ神輿に移され渡御する際に行われる祭で、渡御に先立ち裸の男衆が町中を練り歩き、神社拝殿で乱舞することから「裸祭」と呼ばれています。
祭の一連の流れは、旧暦8月4日(今年は9月17日)の祭事始め(祭りの始まりを告げる)から始まり、御斯葉下ろし(町を浄める)、浜垢離(身を浄める)、御池の清祓い(境内を浄める)、例祭(大神に感謝する)、裸祭(天下の奇祭)、還御(神さまのおかえり)となっており、8日間の日程で行われます。
祭の見どころは、何と言っても「裸祭」で、21時から翌日1時にかけての時間です。裸の男衆が梯団と呼ばれる4つの集団毎に旧東海道筋・見付の域内を練り歩き、順に見付本通りをへ入ってきて「道中練り」を行います。その際に各梯団が通りを所狭しとすれ違う場面は「擦れ合い」と言われ、見どころの1つです。
23時からは各梯団が矢奈比賣神社の拝殿に向かい、順番に拝殿内に流れ込む「堂入り」、
そして最大の見どころである拝殿内での練り「鬼踊り」が行われます。
日が変わった0時過ぎ、最高潮に達した祭は一変し、漆黒の闇に包まれます。
拝殿近くの山神社で行われる神事での合図により、地域全体の灯火が消されます。少しの光も許さない暗闇にするため、近隣住宅や店舗、街灯や信号はもちろん、スマートフォンやカメラの小さな光も厳禁とし、わずかな月明かりのみが地域を照らします。
その闇の中を矢奈比賣神社の神様が淡海国玉神社へ移される神輿の渡御が行われます。練りの集団は、この渡御のお供をし、淡海国玉神社で腰みの納め、各町会所へと帰ります。
この見付天神裸祭は、令和元年を最後に新型コロナウイルスの感染防止のため、一部縮小などを余儀なくされていましたが、今年は4年ぶりに完全復活して開催されました。
当日は、多くの見物客が訪れて、見付地区は以前の賑わいを取り戻していました。
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