安田倉庫、メディカル物流現場に重量物対応AMRを導入
ピッキング作業の効率化と搬送作業を自動化
安田倉庫株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:小川一成、以下「安田倉庫」)は、九州営業所(福岡県三井郡大刀洗町)のメディカル物流業務において、ピッキング作業の効率化と搬送作業の自動化を目的として、Gaussy株式会社(東京都港区、代表取締役社長:櫻井進悟)が提供する倉庫ロボットサービス「Roboware(ロボウェア)」のForwardX社製重量物対応AMR「Max 1500-L Slim」を導入したことをお知らせいたします。





AMR導入の背景
安田倉庫グループは、2030年のあるべき姿を描いた「長期ビジョン2030」に基づき、「世界に誇れるYASDAブランドと革新的テクノロジーの融合で全てのステークホルダーの期待を超える企業グループ」を目指しています。その一環として、AI・ロボティクスなどの先進技術を活用した物流DXの推進および運営効率の向上を通じ、自動化ソリューションによる省人・省力化を積極的に進めています。
こうした取り組みの一環として、九州営業所のメディカル物流業務においては、重量物を中心としたケースピッキング作業及び長距離搬送に伴う、作業者の身体的負担が大きな課題となっておりました。これらの課題を解決するため、重量物対応AMRを導入し、ピッキング作業の効率化と搬送作業の自動化を実現いたしました。
メディカル物流サービスの拡充を進める当社では、昨今の人手不足をはじめとする物流業界の構造的な課題に対し、自動化や省力化を通じて限られた人材をより付加価値の高い業務に振り分けることで、サービス品質の向上や現場の生産性向上を目指しています。尚、本AMR導入を中心とするDX推進実証計画が高く評価され、本件は国土交通省の「物流施設におけるDX推進実証事業」に採択されております。
Robowareが提供するAMR「Max 1500-L Slim」について
倉庫ロボットサービスRobowareは、企業規模や業種を問わず誰もが柔軟に自動化できる世界の実現を目指し、2019年より設計・導入・運用・保守をワンストップで提供しています。中国およびアメリカの物流ロボットメーカーと販売パートナー契約を締び、複数機種の中から最適なソリューションを国内企業向けに提供し伴走支援を行っています。この度、重量物のピッキング作業や搬送作業における課題解決を目的にAMRの導入支援を行い、本格稼働を迎えました。
AMR(Autonomous Mobile Robot)はその名の通り、ロボット自身が走行ルートや移動範囲を自律的に判断してピッキング作業のナビゲーションや貨物の搬送を行います。最新の画像認識技術により人や障害物を検知し回避する性能に優れ、人との協働を安全に行うことができます。今回導入されたForwardX社製AMR「Max 1500-L Slim」は耐荷重1,500kgで、人やフォークリフトに代わり重量物の搬送作業を担うことが可能です。

2016年に設立されたForwardX社は、優れたロボットソリューションを提供する中国のベンチャー企業で、約50件ものグローバル特許を有しています。その主力商品であるAMRは、物流、アパレル、食品、自動車、家電業界など、日系企業を含む大手グローバル企業を中心に世界で500社以上の導入実績があり、アジアにおいては圧倒的な出荷シェアを誇ります。
安田倉庫 自動化推進担当者のコメント
安田倉庫 九州営業所 所長 岩部 圭佑 / 安保 剛
当営業所のメディカル物流業務では、重量物の長距離搬送に伴う作業員の身体的負担が大きな課題となっていました。しかしながら、一般的なAMRの導入には、通路幅の拡張やレイアウト変更が必要になるケースが多いことや、耐荷重面でも適した製品が見つからず、省人・省力化が難しい状況でした。その点、今回導入したForwardX社製AMR「Max 1500-L Slim」は、既存の倉庫レイアウトを大きく変えることなく、耐荷重の問題もクリアし、ケースピッキングを中心とした物流現場の効率化・自動化に最適なソリューションだと実感しております。
安田倉庫 営業企画部 DX事業推進室 チーフ 森ヶ山 貴久
今回AMRを導入するにあたっては、搬送する製品の重量が最大600kgを超える重量物であったため、国内メーカーではこのような重量物を搬送できるAMRが見つからず、選定に大変苦労しておりました。そのような中、Gaussy様の倉庫ロボットサービス『Roboware』より、重量物の搬送に最適なForwardX社製AMR『Max 1500-L Slim』をご提案いただき、手厚いサポートを頂いたお陰で、AMRの導入を実現することができました。今後は九州営業所での成功事例をもとに、他営業所への展開や物流業界全体への波及効果も視野に入れ、さらなる取り組みを積極的に推進してまいります。
【 導入事例動画】
導入事例動画は以下よりご覧いただけます。
安田倉庫について
安田倉庫株式会社は、1919年(大正8年)の創立以来、首都圏・関西圏を中心に全国に拠点を展開し、お客様に最適なロジスティクスサービスを提供しています。特に医薬品・医療機器をはじめとするメディカル物流分野では、専門的な知見と技術力を要する整形外科分野や、高度な設備要件・厳格な管理が求められる診断薬・検査機器分野において、業界トップクラスの取扱実績を誇っています。また、医療機器製造業、高度管理医療機器販売業・貸与業に加え、倉庫業界として初めて医療機器修理業の全区分(*)の資格を取得しており、医療機器の入出荷からメンテナンス、洗浄、修理対応までをワンストップで提供できることも大きな強みとなっています。
安田倉庫グループでは2025年度からスタートする新中期経営計画「強くなる、ひとつになる YASDA GROUP CHALLENGE 2027」および2030年を見据えた長期ビジョンのもと、グループの総合力を活かした「YASDA Value」の創出を目指しています。今後も当社は、DX認定取得企業として、AI・ロボティクスなどの先進技術を活用した物流DXや自動化、省人・省力化を一層推進し、すべてのステークホルダーの期待を超える企業グループを目指してまいります。
(*) 修理区分特管第1~8区分・非特管第1~9区分
商号:安田倉庫株式会社
設立:1919年12月20日
代表:代表取締役社長執行役員 小川 一成
【 安田倉庫 公式サイト 】
安田倉庫株式会社 -倉庫・輸配送・文書保管・国際物流の物流サービスと不動産賃貸-
【 安田倉庫医療機器物流サービス 】
医療機器・試薬・診断薬 物流 | メディカル物流 | 安田倉庫株式会社
Gaussyについて
Gaussy(ガウシー)は「物流から新しいチャンスを」というビジョンのもと、倉庫ニーズや荷物量の変化にフレキシブルに対応できる仕組みを構築し、ビジネスに新しい選択肢を提供していきます。誰でも簡単にロボットを使って倉庫運営ができるサブスクリプション型の月額制倉庫ロボットサービスRobowareと、誰でも簡単に倉庫空きスペースを利用できるシェアリング倉庫サービスWareXの2つのサービスを提供しています。
【 Gaussy 公式サイト 】https://www.gaussy.com/
【 Roboware 公式サイト 】https://roboware.ai/
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