認定NPO法人おてらおやつクラブが愛知県内初となる春日井市との連携協定を締結
子どもの貧困問題を軸に福祉に関連する問題解消をめざす
子どもの貧困問題解決をめざす認定NPO法人おてらおやつクラブ(奈良県田原本町 代表理事 松島靖朗)は、当団体の活動の周知を目的に、愛知県春日井市(市長 石黒直樹 様)と「地域共生社会の推進に関する連携協定」を2024年9月13日(金)に締結しました。また、同日に締結式を行いました。
この協定により春日井市とおてらおやつクラブが連携して子どもの貧困問題の解決を中心に、孤独・孤立問題や地域共生社会の創出など福祉に関連するさまざまな問題の解消をめざします。
具体的には、春日井市が市役所窓口や子育て支援に関する刊行物などでひとり親家庭へ「おてらおやつクラブ」を紹介し、希望する家庭に「おすそわけ」などの支援をお届けします。また両者が協議して、さまざまな地域住民がお互いにいきいきと支えあう社会づくりに必要な企画などを立案、実施していきます。
締結式には、当団体の活動に参加している春日井市内の登録寺院の麟慶寺さまと、登録団体の自立援助ホーム「いっぽ」さまが駆けつけてくださいました。
おてらおやつクラブはこれまでに4つの自治体(奈良県田原本町・奈良県天理市・奈良県三宅町・山形県山形市)と連携協定を結んでいますが、愛知県下では初の協定締結です。
また、春日井市としてもNPOとの協定は初の試みとのことで、今後の社会課題解決における官民連携のモデルケースとなれるよう互いに尽力していきます。
■各代表コメント
◯春日井市長 石黒直樹 様
おてらおやつクラブ様におかれましては、活動開始から10年もの間、子どもやひとり親家庭からの声を受けとめ、様々な事情を抱える家庭に「おすそわけ」を届け、子どもの貧困問題の解決にご尽力されております。
昨今、経済的な困窮や複雑化・複合化する福祉課題を抱える家庭は増加しており、社会的な孤立が深刻化する中において、私は人と人とのつながりや思いやりの心を持つことの大切さを実感しております。
春日井市では、令和6年にこども家庭センターを設置するとともに、子どもの学習・生活支援の拡充、フードドライブネットワークの構築など、子どもから高齢者まであらゆる世代の人がいきがいを持ち、人と人のつながりを実感できる支え合いの地域づくりを進めているところであります。
おてらおやつクラブ様の活動は、まさに人と人、人と思いをつなげる活動であり、この度の連携協定を機に、支える側、受ける側という関係を超え、お互いが支え合う地域づくりをともに推進してまいります。
◯特定非営利活動法人おてらおやつクラブ 理事 野田芳樹
この度、春日井市さまと「地域共生社会の推進に関する連携協定」を締結することとなりました。ここに至るまでにご尽力いただきました皆さまに心からお礼申し上げます。
春日井には「子はかすがい 子育ては春日井」というキャッチフレーズがあり、子ども・子育て世帯に眼差しを向け、支える動きが活発なまちです。私自身も春日井で生まれ育ち、小さな頃から身近な地域の方々に気にかけてもらいながら育てていただきました。
今般の協定は「地域共生社会の推進」を志すものです。子どもの貧困問題の解決をともに目指す中で、「困っている人のために何かしたい」、「自分の能力やリソースを活かして社会に貢献したい」との想いを抱く方々が活躍できる機会も設け、さまざまな立場の方がお互いに支えあい、やりがいをみいだせるような取り組みを進めていきたいと考えています。
この度の協定が「たすけて」と「たすけたい」をつなぐ「かすがい」となることを信じてやみません。地域の方々がさまざまな形で支えあい、いきいきと暮らすことができる社会を、春日井から愛知へ、そして日本全国へ広げてまいりましょう。
■認定NPO法人おてらおやつクラブについて
おてらおやつクラブは、全国の子どもの貧困問題の解決を目指し、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力のもと、さまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動です。
▼Webサイト
名称 |
認定NPO法人おてらおやつクラブ(2020年11月27日認証) |
所在地 |
〒636-0311 奈良県磯城郡田原本町八尾40 |
代表者 |
代表理事 松島靖朗 |
■お問い合わせ
本件に関する取材のご連絡は、「取材依頼フォーム」(下記URL)よりお願いいたします。
https://otera-oyatsu.club/activities/edification/press/
(担当:認定NPO法人おてらおやつクラブ 広報 野田芳樹)
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