AIアバターによる最適レコメンドで客単価アップを支援「Bonappetica(ボナペティカ)」のサービス提供を開始
~おすすめ商品提示と接客代行による業務の効率化で生活者の新たな体験価値創出へ~

株式会社博報堂テクノロジーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:米谷 修、以下博報堂テクノロジーズ)は、生成AIの特性を活用して、飲食店や施設の接客業務を高度化し、売上アップと業務効率化を支援するAIアバターソリューション「Bonappetica(ボナペティカ)」(以下、本サービス)のサービス提供を開始いたしました。

近年、少子高齢化による労働力人口の減少や営業時間の長時間化を主因に、飲食業界では慢性的な人手不足が顕在化しています。こうした背景から、飲食店などの領域でもDX化が加速しており、様々なテクノロジーの導入や「すき間バイト」などのスポット型支援サービスが広がりをみせています。
しかし、ツール操作の難易度や、短期間就業の従業員では行き届かない接客ノウハウ、商品知識の問題などがあるため、サービス品質の一貫性を担保するには依然として課題が多いのが実情です。
さらに、タブレット注文やスマホレジといったセルフオーダー型のデジタルツールの急速な浸透は、業務効率を高める一方で、おすすめ商品の告知・追加オーダーの声掛けといった、顧客単価向上を狙ったアップセル施策が薄れてしまうという課題もあります。
操作に不慣れな高齢者や対面でのやり取りに価値を感じる利用者層の満足度を低下させ、従来より飲食店が担保してきた接客の“温かみ”が失われつつある点にも解決が求められています。
また、昨今ではインバウンド需要も高まり、英語だけでなく韓国語や中国語など多言語での接客が求められるシーンも増加しており、求められるサービスの品質も変化しつつある情勢です。
■客単価・売上アップを望める新たな接客支援ツール「Bonappetica」
博報堂テクノロジーズでは2024年にリリースしたマルチエージェントブレストAI「Nomatica(ノーマティカ)」の展開と共に、専門性の高いAIエージェントの構築と、それに付帯したサービスの研究・開発を進めてまいりました。
これにより、専門性が求められる業界や顧客の様々な利用シーンに応じたAIアバターの構築に成功し、この技術的知見に、音声対話機能やタップ型の案内・注文機能などを具備することで、より対人型の接客に近いオーダーシステムの提供が可能となりました。
さらに、接客支援ソリューションのみに留まらず、カメラによる物体検知情報、注文対話記録、注文データなどを活用したレコメンド提案によって、店舗の売上アップの実現を目指すサービスとして展開してまいります。

本サービスは 「AIアバター接客モジュール」と「リアルタイム・レコメンドエンジン」を統合し、人材不足の緩和とともに、店舗運営における顧客単価および売上向上を目的としたアップセル施策を支援するサービスとなります。
AIアバターの特性を生かした言語翻訳機能や、各社の提供商品および接客ノウハウを反映させることで、無人店舗・ホテル・公共施設・自治体窓口など、多様なロケーションでの案内業務にも対応可能です。
本サービスの核となる技術は現在特許申請中であり、この技術が業界に新たな基準をもたらすことを期待するとともに、人手不足などの業界課題の緩和に寄与し、生活者一人ひとりに新たな体験価値を創出してまいります。
■Bonappeticaの主な特長

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音声注文も可能なハイブリッドインターフェース
端末に触れづらいシーンや混雑時でも、利用者はアバターに話しかけるだけで注文が完了。従来のタップ式にも対応しているため、状況や利用者の好みに合わせた柔軟なオーダー体験を提供します。
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アバターに「おまかせ」するだけで、最適なメニューを自律提案
注文時、人数やその日の気分などに応じてアバターがおすすめの商品候補を提示。店舗の商品在庫や当日の推奨商品を考慮し、最適なメニューをご案内することで、利用者の選択の負担による購買の機会損失を防ぎます。
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追加オーダーを最適なタイミングでレコメンド
飲食やサービスの活用状況をリアルタイムで解析し、「もう一品」や「追加案内」を自然な形でご提案。これにより、従来は人の勘に頼っていたアップセルのタイミングを一定品質で実行します。
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商品・キャンペーン情報を対話形式で案内
新商品や期間限定キャンペーンの魅力をアバターがわかりやすく説明。待ち時間を活用した販促活動が可能となり、従来の紙の掲示物や口頭説明にかかるコストや手間を削減します。
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多様なカスタマイズや直感的な運用管理が可能
アバターやデザインの特注、店舗や自社の既存システムとの連携、さらには「診断型コンテンツ」や「多言語対応」など、利用用途に合わせた機能追加についてもご相談いただけます。
また、ツールの運用・管理についても、直感的なUIや生成AIによる設定支援などを具備することで手軽に情報の追加や更新ができる操作環境の提供を予定しております。
POSシステムなど決済システムとの接続も可能です。
■導入事例のご紹介
企業・店舗のご協力を得て、様々なロケーションにて、Bonappeticaを活用したソリューションの実証実験を行っております。
<ケース①:飲食店におけるウエイター役>

飲食店ホールスタッフの手が行き届きにくい座席にBonappeticaを設置。
店舗のオーダーシステムと連携し、飲食状況の物体検知によるレコメンド提供や音声やタップによる注文の受付をサポート。利用者の好みに合わせたお酒を案内する診断コンテンツなどによって、従来のテーブルトップオーダーとは異なるユーザ体験の提供を検証しています。
<ケース②:無人店舗販売施設の案内役>

企業ビル内のワーキングスペースで展開されているお菓子や飲料水等の無人店舗販売における案内係としてBonappeticaを設置。
商品の特長や原材料の説明、店舗のコンセプトや決済方法の案内など、スタッフがいない無人店舗販売のウィークポイントとなる詳しい説明の補完を行い、販売支援を行っています。
<様々な用途での実証実験・デモ体験が可能>
その他、企業の展示会ブース出展時のプロダクト説明係など、様々な用途での実証実験を行っております。
また、2025/7/23(水)-7/25(金)に開催の『AI World』(会場:千葉県・幕張メッセ)にて、博報堂テクノロジーズのブースで本サービスのデモをご体験いただくことも可能です。
■先着案内キャンペーンのご紹介
本サービスは2025年8月頃より企業へご案内を開始予定です。
先行して、本リリース後の以下対象期間中に導入のご意向をいただけた【先着5社】様には、サービス導入費用にかかるイニシャルコストおよびランニングコストを割引するキャンペーンを実施いたします。
詳しい内容につきましては、弊社担当までお問い合わせください。
<対象期間>
2025年6月17日(火)〜7月31日(木)
※一部、ご希望の導入方法により割引対象外となる場合がございます。
詳しくはお問合せください
<申込方法>
専用の申込みフォームからお問合せください。
https://www.bonappetica.hakuhodo-technologies.co.jp/
■関連リンク
「Bonappetica (ボナペティカ) -AIアバターソリューション-」サービス概要
生成AIの特性を生かしたインタラクティブなコミュニケーションを行うアバターによって飲食店や各種施設におけるレコメンド提案や商品案内、注文サポート等を実行するサービスです。以下の特長を持ちます。
・利用者の利用シーンに合わせた最適なレコメンド提案(※)
・音声による注文受付機能(※)
・アバターとの対話によるおまかせ注文機能
・キャンペーンや商品内容のご案内
※本製品に採用されているレコメンド提案技術や音声による注文受付機能は特許出願中です。
Bonappetica製品紹介サイト:https://www.bonappetica.hakuhodo-technologies.co.jp/
「Nomatica(ノーマティカ) -マルチエージェント-」サービス概要
博報堂テクノロジーズが開発した独自技術で、AIに専門知識や人格を与えることで、様々な分野や役割のAIが協調して意思決定と企画生成を行う仕組みです。以下のような特徴を持ちます。
・専門知識や人格を持った専門家AIの自由な生成
・科学的な検証/理論を基にした専門家AI同士の議論設計による最適な結論や新規性のある企画生成
・議論過程や根拠の可視化
・人間との対話やフィードバックを通じた、学習や改善
Nomatica製品紹介サイト:https://www.nomatica.hakuhodo-technologies.co.jp
博報堂と博報堂テクノロジーズ、商品開発プロセスを効率化する AIサービス「マルチエージェント ブレストAI」の業務活用を開始:https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/108665/
「Negotica(ネゴティカ) -自動交渉システム-」サービス概要
ビジネスシーンにおける物品購入や材料の仕入れ等で発生する調達交渉や合い見積もりの対応を、事前に設定した交渉条件を基に生成AIが代替対応してくれる仕組みです。以下のような特徴を持ちます。
・事前設定で部門予算や交渉の重点指標を意思入れ可能
・複数の取引相手との交渉をまとめて実行
・自社の条件に最もマッチした交渉結果のサマリを提示
Negotica製品紹介サイト:https://www.negotica.hakuhodo-technologies.co.jp/
■博報堂テクノロジーズについて

フルファネルマーケティング・生活者インターフェース市場・メディア・クリエイティブ領域をはじめとした各種テクノロジー戦略の立案・開発を行うテクノロジー戦略会社。博報堂DYグループの開発体制を集結し、体制強化・進化を目的として2022年4月に設立。2023年8月には、DX案件に関する提案活動支援および、それに付随するAI・IoT関連技術を活用したシステム開発を行うDXソリューションセンターを設立。
・会社名:株式会社博報堂テクノロジーズ
・所在地:東京都港区赤坂5丁目3番1号
・事業内容:博報堂DYグループ/得意先の課題解決に向けての各種テクノロジー戦略の立案・
実施及び各種テクノロジー戦略のプロダクト・ソリューション・サービス開発
・会社URL:https://www.hakuhodo-technologies.co.jp/
・DXソリューションセンター紹介サイト:https://www.solution.hakuhodo-technologies.co.jp/
■お問い合わせ先
製品利用に関するお問い合わせ:
DXソリューションセンター Bonappetica製品紹介サイト お問い合わせ
https://www.bonappetica.hakuhodo-technologies.co.jp/
報道関係のお問い合わせ:
博報堂テクノロジーズ広報窓口
hr-koho@hakuhodo-technologies.co.jp
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