KDDIアジャイル開発センター株式会社、「AI駆動開発コンソーシアム」共同設立のお知らせ
〜 日本企業の競争力強化に向け、生成AIを前提とした新しい開発スタイルを推進 〜

KDDIアジャイル開発センター株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長/CEO:木暮 圭一、以下KAG)は、生成AIを前提とした新たな開発スタイル「AI駆動開発」の啓蒙と知見共有を企業の枠を越えて行うことを目的として「AI駆動開発コンソーシアム」を共同で設立いたしました。
当社の取締役 兼 VPoEである岡澤克暢は、発起人として本コンソーシアムの活動とAI駆動開発の啓蒙に貢献してまいります。
背景
近年、生成AIの急速な技術進化により、アプリケーションやシステム開発において、生成AIを活用した開発は、今や主流になりつつあります。今後さらに技術が高度化することが予想される中で、生成AIは単なる補助的なツールではなく、『開発の大前提』として捉える必要があります。
これまで生成AIの活用が限定的であったエンタープライズシステム開発の領域においても、今後は生成AIを前提とした開発が不可欠になると考えられます。しかし、エンタープライズ領域では機能要件が複雑で、品質要件も高度に求められるため、生成AI活用においては多くの技術的・運用的課題を克服する必要があります。また、契約や責任分界などの面においても、生成AIの活用を前提とした新たな設計が求められます。
加えて、日本国内では「2025年の崖」に象徴されるレガシーシステムの問題が一層深刻化しており、この領域に対しても、生成AIの活用による抜本的な解決アプローチが急務となっています。
この変革期にあって、『AI駆動開発』は、生成AIの活用を前提とした新たな開発プロセス・開発スタイルとして位置づけられます。生成AIの進化とAI駆動開発は、従来の開発手法や開発文化のみならず、開発組織やITを活用したビジネスそのものを根本から変革すると予想されます。
このような状況を踏まえ、企業の枠を越えて、生成AIを前提とした新たな開発スタイル『AI駆動開発』の普及に取り組むことが、日本企業の競争力強化とイノベーション創出を支える基盤として極めて重要になると考えます。
コンソーシアムの目的
AI駆動開発コンソーシアムは、企業の枠を越えて「AI駆動開発」の啓蒙と知見共有を行い、日本企業全体の競争力強化とイノベーション創出に貢献することを目的としています。
主な活動内容
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エンタープライズ領域におけるAI駆動開発 実践と知見共有
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エンタープライズ領域におけるAI駆動開発の実践事例やノウハウを収集・共有します。企業間での知見交換を通じて、具体的な課題や成功要因を明らかにし、実践的な手法やベストプラクティスの普及を促進します。
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また、レガシーシステム問題についても各社の生成AIを活用したマイグレーションの取り組みと課題を共有することで、企業が生成AI活用してレガシーシステム問題と向き合える活動を促進します。
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『AI駆動開発カンファレンス』等、エンタープライズ向けのAI駆動開発勉強会・イベント実施
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エンタープライズ領域におけるAI駆動開発の理解促進と実践支援を目的として、企業向けの勉強会やカンファレンス、ミートアップなどのイベントの企画・開催・運営を支援します。
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『AI駆動開発カンファレンス』をはじめとしたイベントでは、AI駆動開発に取り組む先進企業による実践事例、最新の技術トレンド、導入プロセス、開発組織変革に関する知見を共有し、企業間での学び合いを促進します。
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AI駆動開発のエンタープライズ領域における課題整理と施策提言
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エンタープライズ領域におけるAI駆動開発の本格導入に際し、各企業が直面する共通課題(例:品質保証、セキュリティ、知財リスク、説明責任、既存システムとの整合、人材育成など)を整理・分類します。
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これらの課題に対して、運用方針・ルール整備・責任の所在・ナレッジ共有体制といった観点からの実践的な対処策を取りまとめ、企業・業界・政策レベルにおける提言資料として共有します。
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日本企業における AI駆動開発の導入推進組織『AIDD CoE』の啓蒙
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日本企業における AI駆動開発 責任者『CADO』の知見共有
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本コンソーシアムは、国内企業がAI駆動開発を効果的に導入・展開できるよう、専門組織『AIDD CoE(AI駆動開発推進センター)』の立ち上げを啓蒙します。これにより、企業が変革に対応するための組織体制の構築を促進し、AI駆動開発の実践を加速できるようになります。
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また、企業内でAI駆動開発を統括する最高責任者『CADO(Chief AI-Driven Development Officer)』に対して、最新の知見や成功事例の共有し、リーダーシップと組織内での推進強化を後押しします。
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今後の展望
本コンソーシアムは、生成AIの進化を見据えた「AI駆動開発」の実践知を蓄積・共有し、日本企業が次世代の開発体制を確立できるよう支援してまいります。また、企業間の協働を通じて知見共有と人材育成の啓蒙を行い、次世代のリーダーに対して・導入推進組織への知見共有と啓蒙を促進していきます。
発起人一覧
本コンソーシアムの設立発起人は以下となっております。
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設立発起人:
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荒井 康宏(クリエーションライン株式会社)※1
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漆原 茂(ULSコンサルティング株式会社)※2
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鈴木 章太郎(FPTジャパンホールディングス株式会社)※2
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大橋 力丈(クラスメソッド株式会社)※2
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岡澤 克暢(KDDIアジャイル開発センター株式会社)
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平野 和順(日本マイクロソフト株式会社)
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桜井 賢一(ULSコンサルティング株式会社)
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前川 博志(ダイキン工業株式会社)
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比毛 寛之(東京システムハウス株式会社)
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安次嶺 一功(株式会社I-Tecnology)
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岡村 匡洋(株式会社メイク・ア・チェンジ)
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松浦 隼人(オーティファイ株式会社)
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川上 司(株式会社りゅう)
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※1:座長 ※2:副座長
本コンソーシアムでは会員の会費は原則として無料としております。所属組織や業界においてAI駆動開発の導入および推進に対して主体的かつ継続的に取り組む意思と行動を有する企業や団体に広く参加を呼びかけてまいります。
AI駆動開発コンソーシアムの活動を通したKAGの展望
発起人:岡澤 克暢コメント
KAGではKDDIの内部組織として発足した当時からアジャイル開発を専門としソフトウェアやサービスの開発・DXの推進を行ってきました。弊社におけるアジャイル開発のプロセスの中でもAI駆動開発はすでに標準的なものとなり、スピード感のある開発が求められる状況の中で、その有効性は明らかなものです。
この度のAI駆動開発コンソーシアムの発足とその活動を通して、エンタープライズでのAI駆動開発の知見を提供・吸収しながら、日本国内の開発をより活性化し、その本質的な水準を高めることに貢献していきたいと考えます。
KDDIアジャイル開発センターの概要
主な事業内容:アジャイル開発事業及び保守事業
設立年月日:2022年5月12日
本店所在地:東京都港区高輪二丁目21番1号
代表取締役社長 / CEO:⽊暮 圭⼀
コーポレートサイト:https://kddi-agile.com
サービスサイト:https://service.kddi-agile.com/
本件に関するお問い合わせ
KDDIアジャイル開発センター株式会社
担当:豊嶋
E-mail:pr@kddi-agile.com
本件に関するお問い合わせ
Web:https://www.ai-driven.dev/
上記、Webページの「AI駆動開発コンソーシアム」タブ内のフォームからお問い合わせください。
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