【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率 2ヵ月連続で低下 (三幸エステート)
募集賃料 2022年1月以降、28,000円/坪前後で推移
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
2023年6月号概要
大規模ビル 空室率&潜在空室率:空室率 拡張移転等の前向きな移転が低下の要因
大規模ビル 募集賃料&募集面積:募集面積 4ヵ月ぶりに60万坪台へ減少
大規模ビル ネット・アブソープション(吸収需要):2023年第1四半期は供給が需要を上回る
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
アナリストの視点
長期時系列データを見ると吸収需要は新規供給に連動する傾向にあり、供給が多い場合、需要も伸びやすい。ただし、足元では新築ビルでのリーシングに時間を要していることもあり、2023年第1四半期は供給過剰となった。20万坪超とされる今年の新規供給は第2四半期にピークを迎えるが、供給が需要を上回る状況が続けば、空室率は上昇に向かうことになる。(チーフアナリスト 今関豊和)
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率 拡張移転等の前向きな移転が低下の要因
空室率は前月比マイナス0.18ポイントの4.30%となった。今年竣工した新築ビルでテナント誘致が進んだことに加え、働き方の見直しに伴う大口の成約も見られる。5月は空室を抱えた新築ビルの竣工がなく、拡張等の前向きな移転による成約が進んでいる。潜在空室率も前月比マイナス0.23ポイントの7.20%と、空室率同様に2ヵ月連続で低下した。
<空室率&潜在空室率>
※東京都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率:貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率:貸付総面積に対する「募集面積」の割合
既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※統計開始日: 1994年1月1日
※2023年5月末現在および各年12月31日時点
東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集面積 4ヵ月ぶりに60万坪台へ減少
募集賃料は2ヵ月連続で上昇したものの、わずかな動きに止まっている。昨年1月以降、28,000円/坪前後での動きが継続し、横ばい傾向が続く。大口の募集床を抱えるビルを中心に、テナント誘致を目的とした条件の見直しやキャンペーンの実施が見られる。
<募集賃料&募集面積>
※東京都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※募集賃料: 共益費込
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集中面積の合計
※統計開始日: 1994年1月1日
※2023年5月末現在および各年12月31日時点
東京都心5区 大規模ビル ネット・アブソープション(吸収需要)
2023年第1四半期は供給が需要を上回る
ネット・アブソープション(吸収需要)はオフィス需要の指標であり、一定期間におけるテナント入居面積(稼働面積)の増減を表す。オフィス需要の回復に伴って2022年第2~第4四半期は供給を上回る需要が創出されたが、直近2023年第1四半期は4期ぶりで供給が需要を上回る供給過剰となっている。
<ネット・アブソープション&新規供給>
※東京都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
6大都市 空室率 募集賃料(大規模ビル)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>
<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>
※募集賃料 : 共益費込
※2023年5月末現在および各年12月31日時点
その他の全国6大都市の大規模ビル(東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡)のマーケットデータをまとめた各都市のプレスリリースは、下記リンク先よりダウンロードいただけます。
https://prap.gigapod.jp/fc35619ee810362e42752f9021fd01ae7e53b108c
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、賃貸オフィスビルの仲介、外資系企業へのサポート活動、オフィス市場の調査・分析など、様々な事業において、情報提供をはじめ、コンサルティングから契約までオフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています
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